
『地獄楽』小林千晃さん×高橋李依さんインタビュー|最終話目前! 命を賭して戦い抜いた画眉丸と杠ーーこれまでの物語をおふたりが総括!
『地獄楽』ならではのアフレコ現場
──お互いのお芝居を聞いていて、「ここさすがだな」と思ったところや、「これは真似できないな」と思ったところはありますか?
小林:杠、難しそうなのに凄いなと常に思っています(笑)。本当に、役者泣かせというか。
高橋:私、自分で「下手くそだな……」とか思っちゃうぐらいで、いつも私ばっかりリテイクもらったりね……。
小林:いやいや。杠は難しいですよ、何重にも層があるというか。
まず、キャラクター自身の喋り口調が、他の女性キャラと比べると、もっと軽薄というか、現代っぽい喋り方だったりするじゃないですか。
そこを優先しつつも、「これ、本当のことを言ってるのか?」「嘘を言ってるのか?」「それとも本当に適当に喋ってるだけなのか?」みたいなところの精査もしなきゃいけない。
セリフを一個つくるにも、大変だなと思いながら聞いています。
高橋:全部の可能性がある、みたいな感じなんですよね。本当でもいいし、嘘でもいいし、適当でもいい。でも正解はあるから、それをどこに置くのか。
さっきの話にもありましたけど、画や演出が杠の本当を映すのだったら、私がやるべきことは嘘の部分。私が全部を担うわけじゃないんだなというか、頭でっかちになっちゃいけないなと。
現場を信じる、というのを、より強く感じながらやらせてもらってます。
──では逆に、小林さんについては?
高橋:ずっと画眉丸なんです。何度世界が滅んでも、画眉丸のオーディションには何度でも受かるんじゃないかというくらい、ぴったりですよね。
──(笑)。何十年後に『地獄楽』のリメイクがあっても小林さんに画眉丸やってほしいですね。
高橋:キャス変(キャスト変更)なし! 原作から千晃くんの声がするとか言われない?
小林:いやいや(笑)。ありがたい限りですよ。
高橋:それくらい、画眉丸は絶対千晃くんだと思う。スタジオでも、役者としての佇まいからそれを感じます。隣に立つと「自分にできることを全部出すぞ」っていう気持ちにさせられるんですよね。
千晃くんにしかない画眉丸の良さ、お芝居の良さがあるからこそ、こちらも自分の持っている武器を使わないわけにはいかないよねって。自分の武器と向き合わせてくれるというか……。
ご本人に言うのは照れくささもありますが、千晃くんのお芝居って、めちゃくちゃのびのび楽しんでるのが伝わるんですよ。「その感じを私もやりたい」「私も芝居を楽しみたい」って思わせてくれる。
小林:ありがとうございます。でも本当に、それは李依さん含め、皆さんがいてくださるからこそ、のびのびできているというか。現場が頼りになる先輩ばかりなので、肩肘張る必要がないんですよね。こちらからぶつかっていってもしっかり受け止めてくださるだろうなっていう安心感があって。
李依さんは本当にムードメーカーとして場をあたためてくれるし、杠としても、李依さんとしても、そこにいてくれるだけでありがたい。毎週そう思っています。
高橋:お芝居がテニスでラリーしているみたいなんですよ。どんな球だろうと、絶対にポーンって返してくれる。だからこっちも「じゃあ次はこの球いくよ?」って。ラリーが絶対に続くという安心感がありますね。
おふたりが『地獄楽』から受け取ったものは?
──24話も放映され、ついに物語もラストが近づいてきました。おふたりが「地獄楽から受け取ったもの」を教えてください。
小林:たくさんありますけど……やっぱり士遠とヌルガイの戦闘シーンや、セリフはめちゃくちゃグッときましたね。
士遠が先生と呼ばれてきた存在として、亡き弟子のために復讐する。そのために、自分が守ってきた武士道みたいなものや教えも全部投げ捨てて、泥臭く戦う。
そういう復讐の辛さから解放してくれるのが、弟子としてついてきているような存在のヌルガイ。しかも自分よりずっと年下の女の子に正されるっていう……あそこが、すごく良かったなって。
最終的に「とどめを刺さない」。一番とどめを刺したい相手なのに、刺さずに終わる。
『地獄楽』という殺伐とした物語の中なので、死に物狂いで戦ってきて、最後の最後で、人間として大切なものを失わずにいられた。あれは本当に……良かったです。
──前を向いてふたりで進んでいく、とても良いシーンでした。
高橋:私もすごく好きです。「先生と呼ぶべきは私の方だね。目が覚めたよ……聞こえてないか」って……もう、あそこ最高なんですよ。
それと、これは私個人の好みですけど、「ペアもの」とか「バディもの」とか、唯一無二の間柄みたいな関係性がすごく好きで。『地獄楽』の死罪人と打ち首執行人というシステムがまず好きなんです。
その相性、そこから生まれる関係性。戦闘でもタオのじゃんけんのようなシステムの面白さがあったり。
──この作品の根幹でもありますね。相性やペア、他者というような関係は。
高橋:タオの相性の関係で、天仙を1人じゃ倒せない、誰かがいないと倒せないからこそ助けあうのも良いです。直接触れあうことに意味があるというか。
小林:助けられるのが良いですよね。佐切が画眉丸に触れるとタオが回復するとか。
高橋:そうなの! あと、死罪人にも山田浅ェ門たちにもそれぞれ人生があって、それがしっかり描かれてるのもいいんですよ。登場人物は多いけど、1人ひとりが生きてきた証みたいなものがギュッと詰まっていて、「自分らしく生きることの美しさ」を『地獄楽』からすごく感じますね。
──ありがとうございます。では、次が最終話になりますが、その最終話を視聴者の皆さんにどう受け止めてほしいか、どんな気持ちでいてほしいか伺えればと。
高橋:杠……死んじゃったかもしれないしな〜?
小林:出番があるかどうかも分からないですしね。
高橋:回想シーンでお会いしましょう。
小林:そんな杠っぽいコメントを(笑)。
高橋:じゃあ、あとは締めてください!
小林:(笑)。24話の最後でね、目がギンギンになった方がやってきましたよね。これまで殊現たち新キャラクターとは誰も邂逅してなかったわけですから。だから、ここに来てついにぶつかる。
天仙、山田浅ェ門・死罪人組、そして殊現を筆頭に追加上陸組と石隠れ衆たちが来て、三つ巴の戦いが始まるのか、という。そして、三つ巴、三ということですからこれは、もう第三期をぜひやっていただかないことには……。
高橋:そうです! あと1話じゃ終わらない、終われないですよ!
小林:僕個人としても、『地獄楽』ファンとしても、続編を心から待っています。









































