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劇場版「Fate/stay night [HF]」第三章 下屋則子&浅川悠インタビュー【連載第4回前編】

劇場版「Fate/stay night[Heaven’s Feel]」III.spring song 下屋則子さん&浅川悠さんインタビュー|二人は[HF]をきっかけに友達に!?【連載第4回前編】

キャスト陣全員がキャラクターにそっくり!?

――お話を聞いていると、桜とライダーって[HF]まではなかなかスポットが当てられなかったというところが共通していて、下屋さんと浅川さんもお互い共感する部分があったのではないかと思いました。[HF]の前から、2人で話をされたりもしていたのでしょうか?

下屋:実はそれについては、キャラクター同士の関係がそこまで深くなかったのもあると思うんですけど、たぶん[HF]が始まるまで、浅川さんとこうやってご一緒したりじっくりお話したことは……。

浅川:あ、そうですね。[HF]の時にようやく友達になったくらいだったので(笑)。それまではイベントとかでも、全然一緒になる機会がなかったし……。

下屋:なかったですよね。収録以外だと、[HF]で初めてご一緒させて頂いたのが、第一章の間桐家舞台挨拶の時だったと思います。そこで連絡先とかを交換して、第二章にかけてからは、プライベートでも交流させてもらうようになって。

浅川:『衛宮さんちの今日のごはん』もあったから、会ったりする機会はプロモーションも含めて多かったね。

下屋:そうですね、ただそれも、[HF]があったからだと思うんです。実際に浅川さんともそういう話をしたことがあるんですけど、[HF]のおかげで、こうして一緒に取材を受けたり、プライベートでも遊びやご飯を食べに行ったり、仲良くさせていただけるようになったのが凄く嬉しくて。やっぱりキャラクターの距離感って、不思議と役者にも影響があるのかなと思いましたね。

浅川:あー、でもあるよね、そういうの。だって私、神谷くんとそんなに……ご飯とか食べてないもん(笑)。

下屋:なんだろう、それもキャラ同士の距離感なんですかね(笑)。

浅川:いや、私は慎二大好きなんだけど、慎二がライダーのこと好きじゃないのかもなぁ(笑)。

一同:(爆笑)。

下屋:そんなことない、そんなことない!(笑) 私もある意味兄さんは好きですよ。可愛そうだなって思うだけで(笑)。

――浅川さんに伺いたいんですけども、そもそもライダー役はどんな形で決まったんでしょうか。オーディションだったのか、指名で来たのか。

浅川:確かオーディションはしてないと思います。指名をいただいて、参加する頃にはもう収録も始まっていたので、この週とこの週だけ来るゲストキャラみたいな感覚でした。

その時はまだ今より芝居の幅が少なかったのですが、当時って私自身がああいう役で定着し始めた頃だと思うんですよね。

――確かにその頃には、ちょっと年上のお姉さん系キャラクターといえば、浅川さんのイメージが強かったです。

浅川:だから多分呼ばれたんだと思っているんですが、当時のマネージャーが非常に有能だったので、今になって思い返すと(役者としての)先を見越してくれていたんじゃないかなと。どこかの誰かが指名して下さったのかもしれないけど、個人的にはあれはマネージャーが「この役なら浅川がいいんじゃないか」と推してくれたんじゃないかと思っていて。今度お菓子とか贈ろうかな(笑)。

下屋:15年経ってから感謝の気持ちが(笑)。

――そこから、現在に至るまで演じ続けることになるわけですからね。「バビロニア」でもゴルゴーンやアナも演じられていますが、やっぱりメドゥーサ=浅川さんのイメージはすごく強いんだろうなと。

浅川:そうだったら嬉しいですね。昔は、「日本刀を持ってるから浅川さん」ってよくスタッフの人に言われたりもしましたが(笑)。(浅川さんのイメージが)日本刀か蛇なんでしょうね、きっと。

――分かります。自分も、あの作品とかあの作品とかの世代なので……(笑)。

浅川:これからも、「蛇のキャラは浅川さんしか浮かばない」って言ってもらえるようになったら嬉しいんですけど、『Fate』シリーズは(声のバリエーションの)引き出しがなくなってきているので、そろそろ苦しい(笑)。

下屋:いやいや、まだいけますよ!(笑)

一同:(爆笑)。

――お互いに、それぞれが演じるキャラクターと似ていると思う部分はありますか? 個人的には、浅川さんと下屋さんも桜とライダーのキャラクターのイメージに近くて。

浅川:まぁね、ナイスバディも我々とそっくりだし(笑)。

下屋:え、我々……いや私はちょっとあれなんですけど(笑)、浅川さんは妖艶で綺麗で。こないだのAbemaTVさんでの特番の時、生放送じゃなかったので私はコメント付きをリアルタイムで見ていたんですけど、「浅川さん美しすぎる」とか、「色っぽい、ライダー綺麗」とか、めっちゃコメントが多くて。

浅川:きっとそれはスタッフが一生懸命裏で頑張ってたんだよ(笑)。リアルタイムに。

下屋:いやいや凄かったですよ! 近くで見ていても存在感もありますし、華やかだし、ライダーのあの服をそのまま着てもお似合いだと思います。

浅川:いや……あれはやばいでしょ。あの服を私が着てきたら、昭和のバブル期のジュリアナ的な感じになるからね(笑)。

下屋:舞台挨拶の衣装も今から楽しみにしてます(笑)。

――浅川さんから見た下屋さんはいかかでしょう? やっぱり似ていると感じますか?

浅川:確かに、ああいうドジっ子なとことか、時々したたかになるところとか……。

下屋::ええええ、どこですか!?(笑)

浅川:なんだろう、「あ、それ言おうと思ってました」みたいなこと言っちゃうところとか?(笑) (下屋さんにも)ちょっとちゃっかりさんなところがあって、そういうところは確かに似てるなと。でも、キャストと似ているという話で言えば、みんな似ているかも。凛なんてまんまだもんね。

――確かに、植田さんもすごく凛に近いイメージです。

浅川:よく私達はちょろいから(植田さんを)「ちょろ凛」って呼んでるんですけど。ちょろ凛はすぐね、今日そういうのを食べないって言った直後に誘惑に負けたりするんですよ。「これは野菜しか入ってないからカロリーゼロ」とか言いながらチヂミを食べ始めたり(笑)。

下屋:チヂミはほとんど野菜ですからね(笑)。

浅川:そう、これはネギチヂミだから、ほとんど野菜だからカロリーゼロだと(笑)。バビロニアの方でもそうなんですけど、元の凛ちゃんって結構ちょろいじゃないですか。すぐ誘惑に負けたりしそうでそっくりで(笑)。あとは、(川澄)綾ちゃんもそう。

下屋:食いしん坊ですしね。現場でも美味しそうなお菓子見つけて喜んで食べていたり(笑)。あとは杉山さんも本当に士郎ですよね。

浅川:そのまんまだよね。誰も傷つけないし、そういう一面みたことないですもん。実は……みたいこともまったくないもんね。

下屋:うん、本当にない。

――ずっと演じられていているから、イメージが定着しているかもしれないですけど、やっぱりみなさん似ていますよね。

浅川:これはそのキャラを演じてきたからなのか、キャラにあっている役者が配役されたのか、どっちか先なのかわからないけど、みんな近いですね。

下屋:確かに。そう考えると面白いですね(笑)

浅川:それで選ばれたわけじゃないはずなんだけどね(笑)。

[取材・文/米澤崇史]

第二章インタビューアーカイブはこちら!

●下屋則子インタビュー【連載第1回・前編】
●下屋則子インタビュー【連載第1回・後編】
●下屋則子&杉山紀彰インタビュー【連載第2回】
●下屋則子&伊藤美紀インタビュー【連載第3回】
●下屋則子&Aimerインタビュー【連載第4回・前編】
●下屋則子&Aimerインタビュー【連載第4回・後編】
●下屋則子&川澄綾子&植田佳奈インタビュー【連載第5回】
●下屋則子&浅川悠インタビュー【連載第6回】

 

第三章インタビューアーカイブはこちら!

●杉山紀彰インタビュー【連載第1回】
●杉山紀彰&川澄綾子インタビュー【連載第2回】
●植田佳奈&諏訪部順一インタビュー【連載第3回・前編】
●植田佳奈&諏訪部順一インタビュー【連載第3回・後編】
●下屋則子&浅川悠インタビュー【連載第4回・前編】
●下屋則子&浅川悠インタビュー【連載第4回・後編】
●下屋則子インタビュー【連載第5回】

 

こちらもチェック!

●『Fate/stay night [UBW]』川澄綾子さん&下屋則子さんの溢れるセイバーと間桐桜への愛。声優インタビュー

劇場版「Fate/stay night [Heaven's Feel]」III.spring song 作品情報

2020年8月15日(土)公開

イントロダクション

手にした者の願いを叶えるという万能の願望機「聖杯」をめぐる物語を描いた、ヴィジュアルノベルゲーム『Fate/stay night』。劇場版アニメ三部作として紡がれる最終ルート[Heaven’s Feel](通称・桜ルート)が、ついに完結する。

アニメーション制作を担当するのは、2014年にTVアニメ版[Unlimited Blade Works]を手掛けたufotable。キャラクターデザイン・作画監督として数々のTYPE-MOON作品のアニメ化を手掛けてきた須藤友徳が第一章、第二章に続いて監督を務める。

2019年に公開された第二章[lost butterfly]は109万人を動員、興行収入は16.7億円を記録。2017年に公開された第一章[presage flower]を上回る成績を収めた。

第三章は「聖杯戦争」の真実と、少年と少女の物語の結末が語られるエピソード。全三章で贈る[Heaven's feel]がたどり着く場所とは──第三章[spring song]は咲き誇り、奏でられる。

ストーリー

「俺は、桜にとっての正義の味方になるって決めたから」

少年は、真実からもう目を逸らさない。少女を救うために。自分の選んだ正義を貫くために。

魔術師〈マスター〉と英霊〈サーヴァント〉が万能の願望機「聖杯」をめぐり戦う――「聖杯戦争」。その戦いは歪んでいた。

ひとりの少女――間桐 桜は犯した罪と共に、昏い闇に溺れてしまった。桜を守ると誓った少年・衛宮士郎は遠坂 凛と共闘し、「聖杯戦争」を終わらせるため、過酷な戦いに身を投じる。

イリヤスフィール・フォン・アインツベルンは闘争の真実を知る者として、その運命と向き合い、間桐臓硯は桜を利用して己が悲願を叶えようとする。

「だから──歯をくいしばれ、桜」

激しい風に抗い、運命に挑む少年の願いは、少女に届くのか。終局を迎える「聖杯戦争」──。最後の戦いが、遂に幕を上げる。

メインスタッフ

原作:奈須きのこ/TYPE-MOON
キャラクター原案:武内崇
監督:須藤友徳
キャラクターデザイン:須藤友徳・碇谷敦・田畑壽之
脚本:桧山彬(ufotable)
美術監督:衛藤功二
撮影監督:寺尾優一
3D監督:西脇一樹
色彩設計:松岡美佳
編集:神野学
音楽:梶浦由記
制作プロデューサー:近藤光
アニメーション制作:ufotable
配給:アニプレックス

メインキャスト

衛宮士郎:杉山紀彰
間桐 桜:下屋則子
セイバーオルタ:川澄綾子
遠坂 凛:植田佳奈
イリヤスフィール・フォン・アインツベルン:門脇舞以
藤村大河:伊藤美紀
言峰綺礼:中田譲治
間桐臓硯:津嘉山正種
ライダー:浅川悠
真アサシン:稲田徹

公式サイト
公式ツイッター

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