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『SAO』10周年プロジェクト発表ステージレポ【アニメジャパン2022】

「ソードアート・オンライン 10th Anniversary Project -The Beginning-」ステージレポート|松岡禎丞さん、戸松遥さん、茅野愛衣さん、島﨑信長さん、日高里菜さん、高垣彩陽さんら声優陣が10年間の思い出を語る! ReoNaさんによるライブも【AJ2022】

2022年3月26日(土)・27日(日)の2日間、東京ビッグサイトにて開催される世界最大級のアニメイベント「AnimeJapan 2022(アニメジャパン2022)」。

本稿では、イベント内「RED STAGE」にて行われた「ソードアート・オンライン 10th Anniversary Project -The Beginning-」の模様をお届けします!

2022年にTVアニメ放送10周年を迎えるアニメ『ソードアート・オンライン』シリーズ(以下、『SAO』)。次世代VRMMORPG《ソードアート・オンライン》をはじめ、さまざまなオンラインゲームを舞台に繰り広げられる主人公・キリトの活躍を描いた本作は、日本国内はもちろん、海を越え世界中にファンを持つ人気作品です。

2022年は、劇中での《ソードアート・オンライン》のサービス開始年でもあり、作品にとってまさにメモリアルイヤー。そんな特別な年に行われるさまざまな企画を発表する本ステージに、キリト役・松岡禎丞さん、アスナ役・戸松遥さん、アリス役・茅野愛衣さん、ユージオ役・島﨑信長さん、シリカ役・日高里菜さん、リズベット役・高垣彩陽さんら声優陣が集いました。

多数の新情報の発表に加え、この10年間での思い出が声優陣の口から語られたほか、シリーズの主題歌を多数担当しているReoNaさんのライブパフォーマンスも実施。シリーズの「これまでとこれから」が存分に感じられる特別なステージとなりました。

 

ReoNaさんが「forget-me-not」「ANIMA」を熱唱!

2012年に放送された第1作『ソードアート・オンライン』から、昨年公開された『劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 星なき夜のアリア』まで、これまでの作品におけるキリトたちの激闘を振り返る映像でステージがスタート。

映像が終わると、ステージ中央に立つReoNaさんが『ソードアート・オンライン アリシゼーション』のEDテーマ「forget-me-not」を歌い出します。

お客さんひとりひとりと目を合わせるように客席中を見渡しつつ微笑を浮かべながら、静かに、それでいて力強く歌い上げました。

大きな拍手を受け、自己紹介と、作品に参加できることへの感謝を述べると、『ソードアート・オンライン アリシゼーション War of Underworld』のOPテーマ「ANIMA」へ。さらにギアを一段上げるような、所作のひとつひとつまで魂が存分に込められた熱唱を披露し、観客を魅了しました。

パフォーマンスを終えると、改めて感謝のメッセージを送り、深く長いお辞儀。割れんばかりの拍手に包まれ、ステージを後にします。

 

10年間を振り返ってみて思い出すことは……?

今度は、最新作からスタートし最初の作品へとさかのぼっていく、冒頭の映像と対になるような映像が流れ、声優陣と、MCを務める吉田尚記アナウンサーが登壇。

まずはひとりずつコメント……なのですが、ステージ袖からReoNaさんのパフォーマンスを見て感極まった松岡さんはすでに涙目。他の声優陣はそんな松岡さんをイジりつつ、それぞれお客さんと一緒にイベントができることへの喜びなどをコメントしていきました。

挨拶もそこそこに、さっそく初解禁となる10周年プロモーションビデオを上映。TVアニメシリーズのセレクション放送、展覧会、新アプリゲーム、『ソードアート・オンライン -プログレッシブ-』の情報、そしてメモリアルイベントの開催と、登壇者、観客ともに、情報量の多さにしばし呆然となります。

映像を受け、この10年を振り返ってみて思い出すことを訊かれると、やはり全員、座長である松岡さんの作品への真摯な姿が印象的だったそう。松岡さん自身も照れくさそうにしながらも、10年間の成長やできごとをしみじみと振り返りました。

 

10周年プロジェクトの詳細が続々解禁

ここからは、発表されたトピックの詳細をひとつひとつ紹介していくコーナーに。まずは、TVアニメシリーズのセレクション放送について。どの話数を放送するかはユーザーの投票によって決まるということで、声優陣も観たい話数を訊かれますが、多すぎて選べない様子でした。

続く展覧会についても、制作資料などを見てみたい話数が多すぎると頭を悩ませますが、やはり自身の演じるキャラクターが初めてしっかりと登場する、いわゆる“当番回”は強く印象に残っているそう。日高さん、高垣さんが、初めて収録したときの緊張感に思いを馳せました。

アプリゲーム最新作『ソードアート・オンライン ヴァリアント・ショウダウン』については、島﨑さん、茅野さんが“スイッチ”しながら詳細を説明。アプリとは思えない、映像のクオリティの高さに登壇者も期待を寄せました。

『ソードアート・オンライン -プログレッシブ-』の最新情報も紹介され、第1作『劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 星なき夜のアリア』のBD情報、第2作『劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 冥き夕闇のスケルツォ』の特報が解禁。松岡さん、戸松さんは第2作のアフレコをすでに終えたそうで、今回も全力で臨んだことや、スタッフたちによってすさまじい出来栄えになっていることを明かし、ファンの期待を煽りました。

最後にメモリアルイベント「ソードアート・オンライン-フルダイブ-」について。劇中での《ソードアート・オンライン》サービス開始日とまったく同じ「2022年11月6日」の開催、豪華な出演者など、スペシャルなイベントであることがひしひしと伝わってくる内容に登壇者も興奮を隠せません。朗読や花火など、イベントでやってみたいことを挙げ、期待に満ちた面持ちを見せました。

◆10周年プロジェクトについてはこちらから

島﨑さんが松岡さんの“相棒っぷり”を見せつける!?

濃密なトークが繰り広げられ、あっという間に1時間が過ぎ、ステージのエンディングの時間に。作品が積み重ねてきた時間や思い、作品に関わってきた人たち、観てきた人たちの愛が感じられた本ステージの感想を、声優陣が口々に述べていきます。

最後に松岡さんがコメントしようとしますが、作品に対する大きすぎる想いから言葉が詰まる場面も。同期として長年苦楽を共にし、本ステージに出演が決まったときも連絡を取り合ったという島﨑さんがすかさずフォロー。作中でも互いに相棒を演じるお二人が、リアルでもその相棒っぷりを見せたシーンでした。

改めて、松岡さんが初心を忘れずにこれからも頑張るという決意と、観客への感謝を述べ、大きな拍手に包まれてステージは閉を幕じました。

 
[文/篭法]

 

中学までは運動部だったが、だんだんインドア趣味になり、今では完全に陰の者。小説が好き。ライターを志すきっかけになったアニメは『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』。その他に好きな作品は『91Days』『SSSS.GRIDMAN』『ワンダーエッグ・プライオリティ』など。アイドル系の作品にはあまり触れてこなかったが、1年ほど前から『シャニマス』にハマり、ライブにも足を運ぶようになった。

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篭法
内向的で口下手、典型的な陰の者。テーマやメッセージ、登場人物の心情を考えさせられるアニメが好み。小説も好き。

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(C) 2020 川原 礫/KADOKAWA/SAO-P Project
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