この記事をかいた人

- 藤崎萌恵
- 数年前にBLと出会い、心に潤いを取り戻しました。BLとブロマンスが癒し。主な記事は『チェリまほ』『陳情令』等。

所属:警視庁警備部機動隊爆発物処理班→警視庁刑事部捜査一課強行犯三係
CV:神奈延年さん
昔からどんな機械でも分解してしまう「分解魔」で、故障箇所の修理もお手のもの。子供の頃は萩原の実家の自動車修理工場で勝手に車を分解・改造するなどして萩原の父に怒られていたのだそうです。
たとえ相手が目上であろうとも臆することなく己の意思をぶつけ、自由気ままに振る舞っているようでもありますが、いつも真っ直ぐで仲間思い。危険な目に遭っている人がいれば必ず助けようと全力で立ち向かいます。
親友の萩原が爆弾解体中に殉職し、松田はその敵である爆弾犯を追うようになり、そして萩原に届かないメールを送り続けていました。
試験の面接でのマイナスを、学科や実技、高いレベルの専門知識でカバーしていた松田。授業でも警察官の心得を即座に完璧に回答。しかし鬼塚教官には、傍若無人で協調性のなさは致命的と評されています。
松田は元々警察に強い不信感を抱いており、その理由はプロボクサーの父・松田丈太郎が殺人容疑で誤認逮捕されて将来が絶たれてしまったことにありました。
警察嫌いという松田は、警察官への熱意溢れる降谷とは当初殴り合いになるほど相容れない関係でしたが、5人の連携による鬼塚教官の救助を経て信頼関係が芽生え、二人は急速に打ち解けていきます。
警察を恨んでいるのに何故警察官を志したのか理由を聞かれた際には、警視庁のトップ・警視総監を殴るためだと話していましたが、警視総監が登壇した卒業式の日に殴らないのかと仲間から煽られると、ガキじゃあるまいしと胸を張ってすました顔をしていました。
警察学校在学中にスカウトされており、卒業後は親友の萩原と同じく警視庁警備部機動隊爆発物処理班に所属。爆弾事件で萩原を亡くし、その犯人を追うため爆弾事件を担当する特殊犯係に転属を希望するも、頭を冷やすようにと刑事部捜査一課強行犯三係に異動させられて憤っていました。
粗暴な態度で人を寄せ付けないところもある松田ですが、大切な亡き親友への想いはとても深いもの。萩原を死に追い込んだ爆弾犯から予告状を受け取ると、爆弾が仕掛けられた観覧車に一人乗り込みます。
爆弾自体は機動隊爆発物処理班のエースであった松田にとっては容易に解体できるものでしたが、別の爆弾の在処を知らせるヒントが爆発3秒前に表示されると知り、人々の命のために自らを犠牲にすることを選んだのです。
松田が刑事部捜査一課強行犯三係にいたのはわずか1週間でしたが、佐藤美和子刑事は年下とはいえ刑事としては自分の方が先輩だとして「松田くん」と呼んで共に行動していました。
松田が殉職したのは萩原と同じ11月7日。最後に松田から届いたメールを佐藤は長らく保存しており、後にその爆弾犯が逮捕されるまで引きずり、彼女の心に傷を残していました。
また、劇場版『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』では、物語序盤で爆死した人物が松田の名刺を持っていたことから、松田の死の前日(11月6日)の動向が語られています。
<TVアニメ>
・301~302話「悪意と聖者の行進」 (36巻)
・304話「揺れる警視庁1200万人の人質」(36、37巻)
・358~359話「本庁の刑事恋物語5」(40巻)
・535話「古き傷跡と刑事の魂」(64巻)
・983~984話「キッドVS高明 狙われた唇」(96巻)
・1098~1099話「風の女神・萩原千速」(101巻)
・1115~1116話「千速と重悟の婚活パーティー」(102巻)
<スピンオフ>
・『警察学校編 Wild Police Story』
<劇場版>
・『純黒の悪夢』
・『ハロウィンの花嫁』
所属:警視庁刑事部捜査一課強行犯三係
CV:藤原啓治さん→東地宏樹さん
面倒見がよく、抜群のリーダーシップを持つ頼れる存在。正義を貫く信念が人一倍強く、正義を遂行するには「強さ」が必要だと考えています。
警察学校時代、逮捕術の訓練で10人抜きを達成し圧倒的な強さを見せる伊達は、痛めた膝を降谷が打ち抜かなかったことを弱さとして憤り、強くあることへの揺るぎない信念を滲ませました。このように伊達が強さを重要視するのは、元警察官の父に対しての想いが関係しています。
警視庁警察学校では降谷、松田、萩原、諸伏と同期で、同じ鬼塚教場に在籍。成績は優秀で、降谷に次いで総合力2位という実力者。伊達は5人の中で班長を務めており、クセ者揃いのメンバーを見事な統率力でまとめあげていました。
降谷と松田の喧嘩の傷について教官に追求された際には伊達が機転を利かせてごまかしており、自らの班に強引にペナルティを与えて実行することで教官を黙らせることに成功。伊達の独断で課した罰に、メンバー全員が文句も言わず素直についてきていました。伊達は卒業後も親しみを込めて「班長」と呼ばれていたようです。
また、ハーフであり何かと見た目で絡まれる降谷を庇う伊達の姿を見た萩原から、降谷に好意があるのではと指摘されたのですが、この時伊達は思わず彼女がいることを話してしまい4人を仰天させるなんてこともありました。
彼女の名前はナタリー・来間。伊達が警察学校入学前から交際していた恋人で、大学時代にナタリーからバッグをひったくった犯人を伊達が取り押さえたのが出会いだそうです。
父親は元警察官。少年時代のある日、伊達は父とコンビニに訪れた際に強盗に遭遇。幼い伊達は警察官の父が犯人を制圧すると期待したのですが、父は抵抗することなく土下座してやり過ごそうとしていました。
それが許せなかった当時の伊達は「父ちゃんはお巡りさんなんだぞ!」と食ってかかり、それに逆上した犯人から父は息子を庇って木刀で何度も殴られ、その後1年間入院することになり警察官を辞職。伊達は父に強さがあればと、正義を遂行するためには強くあるべきと考えるようになったのです。
この事件には偶然にも萩原が居合わせており、警察学校在学中に当時を思い出した彼の証言から、伊達は父の意図と真の強さを知ります。おかげで長年引きずっていた思いを吹っ切ることができた伊達は、久しぶりに父に電話しており、父と同じように爪楊枝を咥えるようになっていました。
警察学校卒業後、所轄を経て警視庁刑事部捜査一課強行犯三係に配属。頼れる存在であり、巨漢の被疑者を瞬時に確保するなど優れた身体能力も発揮。高木 渉刑事の教育係も務め、同じ「ワタル」の名を持つコンビとして「ワタル・ブラザーズ」と命名して可愛がっていました。
しかし1年前、ある誘拐事件の容疑者宅を徹夜で張り込んだ朝方に、落とした手帳を拾おうとして交通事故に遭い、伊達は帰らぬ人に。高木は伊達から譲り受けた手帳を愛用し、彼の志を受け継いでいます。
<TVアニメ>
・681〜683話「命を賭けた恋愛中継」(76、77巻)
・983~984話「キッドVS高明 狙われた唇」(96巻)
・1109~1110話「高木と伊達と手帳の約束」(101、102巻)
<スピンオフ>
・『警察学校編 Wild Police Story』
<劇場版>
・『ハロウィンの花嫁』
所属:警視庁警備部機動隊爆発物処理班
CV:三木眞一郎さん
優れた洞察力とコミュニケーション能力の持ち主。困っている人にはごく自然に手を差し伸べる優しさも。“女と車の扱いなら負けない”と自負し、細やかな気配りもできるモテ男です。
松田とは子供の頃からの付き合いで仲が良く、松田は萩原の実家の修理工場に遊びにきては分解を繰り返して怒られていたのだとか。萩原も機械いじりが得意でバイクの修理もお手のものです。
一番好きな車はマツダRX-7 FD3S。車の運転は怖いもの知らずなところがあり、ドライブテクニックは天才的。警察学校時代に起きたトラック暴走事故の救出の際には、一発勝負のアクロバット走行をやってのけています。
親友の松田をはじめ降谷、伊達、諸伏と同じ鬼塚教場に在籍。チャラさの中にも誠実さや優秀さが垣間見えますが、優れた洞察力とコミュニケーション能力を女性関係にしか使っていないと鬼塚教官はぼやいています。実際、同期5人の中では一番モテているようでした。
父親の経営していた修理工場が順調だった頃、店舗を増やした途端に景気が悪化して倒産した教訓から、“絶対に倒産しない”という理由で警察官を目指したという萩原。在学中に松田と共に機動隊爆発物処理班に勧誘されるのですが、工場倒産の経験から順調を手放しで歓迎できず、“これは破滅への入り口なんじゃないか”とブレーキがかかっていました。
けれど、その後に起きたトラック暴走事故で「自分にはアクセルしか付いていない」という松田の言葉を思い出し、たまにはアクセルを踏み込むのも悪くないと思い至っています。
松田と同じく警視庁警備部機動隊爆発物処理班に配属。しかし、萩原は7年前の11月7日に爆弾解体中に殉職。
萩原は、後に連続爆破事件へと発展する最初の爆弾事件で現場へ。都内にある二つの高級マンションに爆弾が仕掛けられ、片方は松田が解除しました。萩原が担当した爆弾が本命だったようで解体に手間取り、仕方なく犯人の要求を飲んで爆弾のタイマーは停止されたのですが、止まっていたはずのタイマーが再び動き出し、萩原は即座に周囲へ避難を伝えるも自身が脱出する猶予はなく爆死。
松田とは死の直前まで会話しており、松田は親友との約束を果たすため、その爆弾犯を追い続けていきます。
萩原の姉は、神奈川県警交通部第三交通機動隊小隊長・萩原千速(はぎわらちはや)。趣味はバイクで、ドライビングテクニックはコナンや蘭も驚くほど。アクロバット走行も華麗にこなす“風の女神”です。
亡き弟・研二の仇を取り、犯人逮捕に大きく貢献したコナンに恩を感じており、コナンのためなら命を賭けられると宣言しています。
<TVアニメ>
・304話「揺れる警視庁1200万人の人質」(36~37巻)
・983~984話「キッドVS高明 狙われた唇」(96巻)
・1098~1099話「風の女神・萩原千速」(101巻)
・1115~1116話「千速と重悟の婚活パーティー」(102巻)
<スピンオフ>
・『警察学校編 Wild Police Story』
<劇場版>
・『ハロウィンの花嫁』
所属:警視庁公安部
CV:緑川 光さん
優秀で正義感が強く、朗らかで優しくて生真面目な性格。長野県警捜査一課警部・諸伏高明の実弟であり、降谷とは幼馴染の大親友です。
また、群馬県警の山村ミサオとは諸伏が長野にいた頃の幼馴染。推理中の高明を見た山村が、幼い頃に県境にある秘密基地で一緒に遊んでいた“ヒロちゃん”こと景光を思い出し、山村と景光が幼馴染だったことが明らかに。さらに、大人になった景光が秘密基地にメッセージを残していたことも判明しています。
幼少期に両親が殺害され、トラウマを抱えていた諸伏。事件当時、家に居たのは両親と幼い諸伏の3人。翌日、兄の高明が中学の林間学校から帰ってくると両親が殺害されていて、隠れていた景光に何があったのか尋ねています。この事件は未解決のまま、高明は長野、景光は東京の親戚に引き取られて兄弟は離れ離れに暮らしていました。
事件のショックで幼い景光は軽い記憶喪失に。一時期失声症にもなってしまいましたが、引越し先で降谷との出会いをきっかけに立ち直ることができたのだそうです。
降谷、松田、伊達、萩原と同い年の同期で鬼塚教場に在籍。降谷とは特に仲の良さが垣間見え、降谷が褒めたお通しを「このくらいならオレでも作れるから」と料理を教える約束をしており、さらに降谷がRX-7に興味を示したことも見逃しませんでした。
同期たちと友情を育んでいく一方で、両親を殺害されたトラウマは根深く、警察学校在学中に夢で見たりフラッシュバックにより恐怖で固まってしまうことも。この当時はまだ犯人が捕まっておらず、諸伏が警察官を志したのは両親を殺害した犯人をみつけるためだと明かしています。
犯人を探すなかで少しづつ当時の記憶が蘇っていく諸伏は、思い出した内容を兄に電話で報告。兄の助言や仲間たちの助けもあり、やがて犯人へと辿り着き、仲間を信じる心と強い正義感も見せました。
諸伏は警視庁公安部に所属。NOCとして黒ずくめの組織に潜入し、「スコッチ」のコードネームを得るまでに至ります。しかし正体が露見してしまい、逃げ場がなくなった諸伏のもとへと降谷が駆けつけたときには、「ライ」として潜入中だった赤井の拳銃を奪って自身の胸を拳銃で撃ち抜いたあとでした。
胸ポケットには家族や仲間の情報が入ったスマートフォンがあり、諸伏はその大切な人たちを守るために自ら死を選んだのです。赤井はNOCだとバレた諸伏を逃がそうとしていましたが、一瞬の隙を突かれて彼の自決を止めることができず、降谷から激しく憎まれるようになります。
諸伏は兄・高明とは東京と長野で離ればなれになっても電話や手紙のやり取りをしていましたが、公安に配属されたため「警察官を辞めた」と告げて音信不通に。公安に配属されたこと、殉職のことも家族に伝えられない規則ですが、遺品であるスマートフォンは降谷から密かに高明のもとへ渡りました。
高明は弾痕が残るスマートフォン(穴の内側には黒ずんだ血痕があり、裏面には特徴的な「H」の文字が刻まれている)を見て、それが弟のものであると察し、おそらく警察を辞めたのではなく公安に配属されて、どこかに潜入中に命を落としたのだと弟の死を悟ります。
高明はそのスマートフォンが入った封筒を警視庁で受け取ったのですが、この封筒は亡くなった伊達のロッカーから見つかった小包に入っていたもので、「長野県警の警部に送ってくれ」という内容のメモ書きが。字は滲んでいるものの高明宛てであると推測できますが、差出人の名前は見当たらず、あったのは「0」の一文字のみでした。
<TVアニメ>
・836~837話「仲の悪いガールズバンド」(88、89巻)
・866~867話「裏切りのステージ」(90巻)
・983~984話「キッドVS高明 狙われた唇」(96巻)
・1003~1005話「36マスの完全犯罪」(97巻)
・1123~1124話「群馬と長野 県境の遺体」(102巻)
<スピンオフ>
・『警察学校編 Wild Police Story』
<劇場版>
・『ハロウィンの花嫁』
『名探偵コナン』コミック最新第107巻では、7年前の警察学校時代の5人と工藤新一&毛利 蘭との出会いのエピソードが深掘りされています。

数年前にBLと出会い、心に潤いを取り戻しました。BLとブロマンスを愛し、大好きな作品はたくさんありますが『チェリまほ』が心のよりどころです。そして『魔道祖師』をはじめ中華BLの沼へ。趣味は国内外のBL漫画や小説を読むこと&ドラマ観賞で、これまでに執筆した記事は『チェリまほ』『美しい彼』『魔道祖師』『陳情令』『ENNEAD』など。
