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『ひゃくえむ。』松坂桃李、染谷将太ら登壇 舞台挨拶公式レポ

原作者・魚豊からの言葉や制作秘話まで、溢れんばかりに熱く語り合う! 劇場長編アニメーション『ひゃくえむ。』松坂桃李さん、染谷将太さん、岩井澤健治監督登壇の公開御礼舞台挨拶オフィシャルレポートが到着

『チ。―地球の運動について―』で手塚治虫文化賞マンガ大賞を史上最年少受賞した新鋭・魚豊先生の連載デビュー作を原作とした、絶賛上映中の劇場長編アニメーション『ひゃくえむ。』。

このたび、2025年9月30日(火)に公開御礼舞台挨拶が実施されました。舞台挨拶には岩井澤健治監督をはじめ、トガシ役の松坂桃李さん、小宮役の染谷将太さんが登壇。原作者・魚豊先生からの言葉や制作秘話などを語り合いました。

本記事では、舞台挨拶の模様をオフィシャルレポートにてお届けします。

 

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ひゃくえむ。
生まれつき足が速く、「友達」も「居場所」も手に入れてきたトガシと、辛い現実を忘れるため、ただがむしゃらに走っていた転校生の小宮。トガシは、そんな小宮に速く走る方法を教え、放課後2人で練習を重ねる。打ち込むものを見つけ、貪欲に記録を追うようになる小宮。次第に2人は100m走を通して、ライバルとも親友ともいえる関係になっていった。数年後、天才ランナーとして名を馳せるも、勝ち続けなければいけない恐怖に怯えるトガシの前にトップランナーの一人となった小宮が現れるー。作品名ひゃくえむ。放送形態劇場版アニメスケジュール2025年9月19日(金)キャストトガシ:松坂桃李小宮:染谷将太仁神:笠間淳浅草:高橋李依椎名:田中有紀トガシ(小学生):種﨑敦美小宮(小学生):悠木碧沼野:榎木淳弥経田:石谷春貴森川:石橋陽彩尾道:杉田智和樺木:内田雄馬財津:内山昂輝海棠:津田健次郎スタッフ原作:魚豊『ひゃくえむ。』(講談社「マガジンポケット」所載)監督:岩井澤健治脚本:むとうやすゆきキャラクターデザイン・総作画監督:小嶋慶祐音楽:堤博明美術監督:山口渓観薫色彩設計:松島英子撮影監督:駒月麻顕編集:宮崎歩音楽ディレクター:池田貴博サウンドデザイン:大...

<以下、公式発表の内容を引用して掲載しています>

 

『ひゃくえむ。』公開御礼舞台挨拶 オフィシャルレポート

手塚治虫文化賞マンガ大賞を史上最年少受賞した新鋭・魚豊によるコミックをアニメーション映画化した劇場アニメ『ひゃくえむ。』が絶賛公開中!9月30日にはTOHO シネマズ日比谷にて公開御礼舞台挨拶が実施され、W主演を務めた松坂桃李、染谷将太、そして岩井澤健治監督が登壇した。

平日にも関わらず満員御礼で迎えたこの日。生まれつき足が速い「才能型」の主人公・トガシを務めた松坂は「僕の周りでも陸上をやっていない人でも観に行ってくださって、熱量あるメッセージをくれました。実写を観ているような感覚にも陥ったと言っていたのも印象的でした」と反響を実感。

もう一人の主人公で「努力型」のスプリンター・小宮役の染谷は、公開後に家族で鑑賞し「上映後に『面白かった』と言葉に出してくださる方々が多くて素直に嬉しくて。喜びを噛みしめました」と手応え。

岩井澤監督は「お子さんと観に行った方で、上映後に子供がクラウチングスタートして走り出したというコメントがあったりして、それだけ広い方に響いた映画になったんだと嬉しかった。思った以上に熱狂的に受け取っていただいて、作って良かったと素直に思いました」と喜んでいた。

原作の魚豊先生とは企画開発の段階から密なやりとりをしたそうで、松坂と染谷は対談を通して魚豊先生からの感想を直接聞いたという。松坂が「原作者、生みの親の方から漫画には出来ない表現をやってくれたと言っていただけたのは嬉しかった」と感激すれば、染谷も「漫画で出来なかった事を映画でやっていたと仰ってくれて、その言葉を聞けて嬉しかった」と原作者の太鼓判にニッコリ。

実写映画のカメラを長回ししたような雨の高校全国大会決勝シーンの総作画枚数は約9,800枚にも及ぶというが、実際には「(発表した枚数は、)遠慮しています。細かく計算するのが面倒くさくて(笑)。厳密に言うととんでもない枚数になるので。遠慮している数字です」と岩井澤監督。

松坂は「雨のシーンの作画だけで1年…。狂気ですよ!」と製作陣のこだわりに仰天しながら「観た時は鳥肌が立ちました。アニメでこんなカット見たことがないと。初めて味わう感覚で変な感じになった。アニメーションの可能性ってこんなにも広がるんだと。監督凄い!そしてスタッフの皆さん、お疲れ様でした」と最敬礼すると、岩井監督は「労う会みたいになっている…」と恥ずかしそうに笑った。

本作はトガシと小宮による100mという競技に人生を懸けた二人の人間のドラマが陸上トラックで交差するという物語。そんな2人のユニホームの色にちなんで「トガシの赤」と「小宮の青」の札をあげて答える2択質問コーナーを実施した。

「瞬発力タイプ(赤)」or「持久力タイプ(青)」との問いに松坂は「僕は持久力タイプ。う~んと思って悩んでばかりだから。悩みながらも最終的に自分の出来る事をコツコツやろう!に辿り着く」、染谷は「僕は瞬発力タイプ。自分では、やってみないとわからないタイプな気がします。よくわからなくてもよくわからないままやる!みたいな」。染谷の返答に松坂は「へ~!」と驚いていた。岩井澤監督は「持久力タイプ。それがなければアニメは出来ない」と実感を込めて笑いを誘った。

勝負日の前日の過ごし方は「普段通り(赤)」「しっかり備える(青)」との問い。これに松坂は「しっかり備えると言いつつ、実際はただ単に心配性なだけです(笑)。普段通り過ごしたいけれど、クランクイン初日とかはソワソワして寝不足で初日を迎える。遠足前日の小学生のネガティブ版みたいな」と自己解析。

一方、「その気持ちわかります!」と共感する染谷は「普段通り」と言いながら「自分も心配性で初日前日は眠れなくなるので、あえて普段通りに過ごそうと。カッコ良く言えば、劇中の海棠と同じく、現実逃避していますね」と照れ笑い。岩井澤監督も「普段通り」で「じたばたしても仕方がないから」と達観したかのように話すと、松坂は「僕もそういう心持になりたい…」と羨ましがっていた。

続いては、燃えるのは「ライバルとの勝負(赤)」or「自分との勝負(青)」。これには3名とも「自分との勝負」で、松坂は「やろうとしている事を妨げるのは自分。妨げる自分にどれだけ打ち勝てるか。自分の敵は大体自分です」と断言し、岩井澤監督も「自分次第で結果は変わる」、染谷も「自分に打ち勝たないと前に進まない。自分と戦って勝てないとカメラ前に立てないという気持ち」と述べた。

最後は、必要な存在は「ライバル(赤)」or「ロールモデル(青)」。これにも3名は青札をあげた。岩井澤監督は「素晴らしい先輩方や大監督の影響を受けてきたので、常に自分もそこに追いつこうと。そういうスタンスで作品を作っています」。松坂は「先輩とご一緒するだけで刺激をもらえますし、それだけで自分が気づけていなかった新しい扉を開くきっかけ、自分の可能性を開く一押しになるので」。染谷は「現場でお会いする方々、すべての作品がロールモデルです。沢山の影響を受けているから」とそれぞれ謙虚だった。

最後に駆けつけた観客に向けて、挨拶が贈られた。染谷は「この作品は陸上をやられている方はもちろんですが、そうではない方にも日々の生活の中で心のひだに触れる表現が感じられる作品だと思います。それが積み重なってのラストの極上の10秒に繋がっていると感動しました」とアピール。

松坂も「臨場感、緊張感、疾走感。これら全て味わえるのは映画館で鑑賞する本作だけです。繰り返し何度も極上の10秒を味わいに劇場に足を運んでいただけることを願っています」とロングランを祈願した。岩井澤監督も「映画館で没入感を出して観ていただけることを意識して作った作品です。映画館で上映してる限り、何度も劇場に足を運んでいただけたら嬉しいです」と呼び掛けていた。

 

作品情報

ひゃくえむ。

あらすじ

生まれつき足が速く、「友達」も「居場所」も手に入れてきたトガシと、辛い現実を忘れるため、ただがむしゃらに走っていた転校生の小宮。
トガシは、そんな小宮に速く走る方法を教え、放課後2人で練習を重ねる。
打ち込むものを見つけ、貪欲に記録を追うようになる小宮。
次第に2人は100m走を通して、ライバルとも親友ともいえる関係になっていった。
数年後、天才ランナーとして名を馳せるも、勝ち続けなければいけない恐怖に怯えるトガシの前にトップランナーの一人となった小宮が現れるー。

キャスト

トガシ:松坂桃李
小宮:染谷将太
仁神:笠間淳
浅草:高橋李依
椎名:田中有紀
トガシ(小学生):種﨑敦美
小宮(小学生):悠木碧
沼野:榎木淳弥
経田:石谷春貴
森川:石橋陽彩
尾道:杉田智和
樺木:内田雄馬
財津:内山昂輝
海棠:津田健次郎

(C)魚豊・講談社/「ひゃくえむ。」製作委員会
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