
『地獄楽』木村良平さん×小野賢章さんインタビュー|亜左弔兵衛&山田浅ェ門桐馬、亜左兄弟がついにカムバック! 再会したふたりの成長・変化について
互いに成長してついに再会!
──第20話では兄弟の再会が描かれました。ファン的にはかなり胸熱なシーンでした。
木村:このシーンは台本を読んだ時から楽しみにしていました。原作でもアニメでも、あのシーンは盛り上がりますよね。やっぱり、「待ってました」と思えるような展開はコメディだろうと、熱いシーンだろうと良いですよ。見たかったものを見せてもらえるのは気持ちが良いですね。
小野:じっくり話数をかけてからのこの展開ですからね。弔兵衛が天仙たちと共に行動して、仙人の修行みたいなことをしていたのも印象的でした。
この兄弟のスタンスとして「強いものを取り入れていく」というものがあって、これまでにも自分たちが損をしないように、有利に進めていけるような選択をしてきました。今回は、天仙というこの世界において絶対的とも思えるような立場を利用していて、流石だなと。
「三つ編みを解いたら嘘」というふたりしかわからない決め事が登場したのも胸熱ポイントですし、気持ちがいい。あんなに悪そうな顔をする桐馬を見られたのも嬉しかったです(笑)。
──兄弟らしさは変わらぬまま、パワーアップして再会するという。
小野:人間の本質、芯の部分ってやっぱり変わらないというか、これまで育ってきた環境、培ってきたふたりのやり方は変わらないんだなと思いました。
──弔兵衛が桐馬の成長を褒めるようなシーンもありました。
小野:自分の手を離れて、成長して帰ってきたことに気づいているというか。些細な変化も見逃さないので、弔兵衛は本当に桐馬のことをよく見ているんだなって。兄さんについていくだけじゃなくて、兄さんを支えていくんだ、という桐馬の気持ちを一瞬で理解したような感じで。
──そして菊花(ジュファ)との戦闘も一部描かれました。戦闘シーンのアフレコはいかがでしたか?
小野:今回はアクションに音を入れる作業があまりなかったんですね。ポイントポイントで、気合が入る部分に声を入れることはありましたけど。ここぞというところで、ひとつバン! と入れるみたいな。
実際20話の天仙と対峙するシーンを見ていると、細かく入れなくても成立しているというか、むしろ良いなと思いました。
木村:基本的に『地獄楽』に出てくる奴らって全員が強者なわけですよ。強者ってあまり戦闘中にあれこれ話したり、リアクションをとったりしないんじゃないかな。だから要所要所になったのかなと。
もちろんキャラクターにもよるんだけど、キャラクターを強く描くための演出なんだと理解しています。
──確かに。収録自体も滞りなくという感じですか?
木村:そうですね。アフレコ時には完成した画ではない場合も多いので、こちらもある程度のイメージでやることもあります。ただ、音響監督や制作陣から都度都度完成イメージの共有をしてくれるので、そこを信頼して。自分が必要だなと思ったところには声を入れたり。基本的にはスムーズなアフレコだったと思います。
互いの演技について
──ここまで亜左兄弟を演じてきて、お互いの演技に対する印象をお聞きしてみたいです。面と向かっては言いづらいかもしれないですが。
小野:気恥ずかしいですね(笑)。
──暗に、褒め合ってくださいと言ってるようなものですよね、すみません。
木村:わかんないよ? めっちゃダメ出しするかも(笑)。なんか凄い勝手な話なんですけど、賢章がガッツリアニメ作品に出演するようになってすぐの頃から知ってるので、その時のイメージをまだ覚えているんですよ。当時ももちろん芝居は上手いんですけど、アニメにまだ順応しきっていない頃というか。
その頃からの付き合いだから、現場で会うたびに「ご達者になられて……」って未だに思っちゃう(笑)。やっぱり(小野さんが)これだけの役者になっても、日々成長をしているわけで。
二期になってからも、改めて「凄いな」「面白いな」って思うところがいっぱいあるし。
──熱い……!
木村:(笑)。あと思い出せないんですけど、兄弟で掛け合いをしていて「超気持ちいいな」って思ったシーンがあったんですよ。うわ~、どこだっけな。もしかしたら先の話数かもしれないですが。
──なるほど。演じている際の快感というか、気持ちよさがあるんですね。
木村:俺本当に『地獄楽』の現場がすっごい好きで。というのも役者が皆さん素晴らしいんですね。自分のシーンじゃなくても聞いているだけで楽しい。収録終わった時に「この現場楽しいなぁ……」って呟いたら小原(好美)さんに聞かれちゃってて(笑)。
皆ね、手練れなんです。本作のキャラクターの面々を見ているような感じですよ。どなたも単純に比べられるものではなくて、抜きん出た能力をいっぱい持った人たちがいて、それがぶつかりあっている。まさに『地獄楽』という感じで。それがもう、面白くて、面白くて。二期を皆でアフレコできて本当に良かったですよ。
──そうだったんですね。それって、ドライブ感のようなものなんですかね? がっと突き進んでいく気持ちよさというか。
木村:何ていうんでしょうね。皆同じ方向を向いているかどうかはわからないですし、割とガーッとそれぞれの好きなようにやっている感じなんですけど、全体として進んでいく方向性は同じ。それが良いですね。
小野:皆さんのびのびとされているんですが、オレがオレが!ってしすぎないというか。そういう人がいないと思います。自分の役目をしっかりとこなしている、みたいな印象がありますね。
──小野さんから見た木村さんはいかがでしょうか?
小野:良平さんと共演する時の役柄って、同年代とか近いポジションのキャラクターが多かったと思うんです。今回は、兄ということで頼もしさを感じつつ、天仙側へ行った時のお芝居に「大人」を感じましたね。
弔兵衛が少し大人に、アダルティーに感じるというか(笑)。そういうシーンもありましたしね。良平さんがそういうお芝居もできるってもちろん知っているし、絶対どこかで見たことがあるはずなんですが、今回は改めて凄いなと思いました。
木村:戦ったら手も足も出ないだろうに、ある種手玉にとっているというか。
小野:先程、意識的に何か変えているわけではないってお話をしましたけど、やっぱり相手によって意識されるものがあるのかなと。そのアダルトな雰囲気を感じて凄いなと思いました。
亜左兄弟の新しい姿に注目!
──第20話でついに天仙との戦いが始まり、今後も続いていくかと思います。この後の亜左兄弟について見どころを教えて下さい。
木村:そうですね、二期から新しい山田浅ェ門たちに加え、忍者も登場して、強者ばかりが現れます。ただ、天仙も強いことは確かですよね。これまでの彼らの描かれ方から考えてみると、再会した亜左兄弟はもう「勝った!」みたいな顔してますが、いやいやいや……みたいな。
やはり天仙は勝ち筋がなかなか見えてこないくらい強い存在です。ただ、互いに成長して再会して胸熱なところを見せてくれたふたりなんでね。きっとさらなるものを見せて、皆さんを楽しませてくれるんじゃないかと。そういうところをご期待いただきたいなと思います。
小野:その通りですね。桐馬としては、巌鉄斎に剣を教えてほしいと頼み込んでいたり、精神的にも実力も成長はしていると思うので引き続きその部分を見ていただきたいです。
そして、戦いがどういう結末を迎えていくのかですよね。アフレコ段階の未完成の映像ですら良いものになっていたのでそこも楽しみです。没入感もありつつ、アニメならではの楽しみがあるんじゃないかと思います!
──では最後に、皆さんにお聞きしているのですが、「氣(タオ)」に関連しておふたりの「強み/弱み」について伺わせてください。
木村:長所短所的なことですかね? 皆なんて答えたんだろう(笑)。
小野:(笑)。僕は、良くも悪くもマイペースなところですね。強みでもあって弱みでもあるかな。
──それは声優さんとして、演技的な面ですか?
小野:いや、普通に人生的に(笑)。
木村:そうなんだ(笑)。僕は真逆で合わせる方が好きなんですよ。誰かに合わせることができるって、長所だと思うんですけど、ただ1人でいることも好き。だからそこはちょっと矛盾してて弱みでもあるかもしれないです。

















































