
『東島丹三郎は仮面ライダーになりたい』連載インタビュー第22回:監督・池添隆博さん×音響監督・山口貴之さん×音響効果・小山恭正さん前編|EDMが表現する「熱量」。『東島ライダー』に合う“ドンピシャな音”ができるまで
挿入歌は「一撃必殺」!?
ーー「レッツゴー!! ライダーキック」「悪魔のショッカー」など、往年の挿入歌も作品を盛り上げました。これらの楽曲を本作で使用した目的や狙いをお聞かせください。
池添:挿入歌は、編集の時に音源を仮で持ってきて。ハメてもらっていたんです。もちろん権利的な課題もありますので、それが使えなかったら、山口さんに別の音楽をお願いするつもりでした。
山口:そのビデオ(コンテ撮)を見て、慌てて各所にメールを送りました。「この曲が選曲されているから取り寄せてください!」って。
池添:そうですよね……いや、ごめんなさい(笑)。
山口:(笑)。現場で一番議論を呼んだのは、「悪魔のショッカー』でしたね。ショッカー戦闘員が初めて出てきた第2話のラストで使用させて頂いたんですけど、「TeddyLoidさんが作ったショッカーの曲がいいのか、『悪魔のショッカー』がいいのか」というのは、現場で色々揉ませていただきました。それくらい音的にも、昔の『仮面ライダー』シリーズの曲は印象が強すぎる。 裏技ではないですけど、「音楽をかけりゃアガる」のは分かりきっているんですよ。
ただ、この作品を立ち上げた時に「仮面ライダーを知らない人も観られるアニメにしよう」という話もあった中で、ギャップが出てきてしまう。そのバランスをどうするかは考えつつ、結果的にほぼ監督の指してきたところに残った気がします。
池添:そうでした。
山口:なので、池添監督の使い方が上手だったということです。『仮面ライダー』の楽曲は、本当に「一撃必殺」みたいな音楽なんですよ。ある意味、全ての印象を持っていかれてしまうので、逆に言うと「強さを和らげる」ために全体のバランスは調整しました。『仮面ライダー』ファンの「おお!」と曲を知らない人の「なんだこれ!?」を、上手くならすようにはしたつもりです。
池添:「ショッカーが本物だ」という展開について、もちろん絵でも頑張りますけど、ただの“コスプレイヤー”に見える可能性の方が高いじゃないですか。なので、説得力を音楽で付ける希望を出させていただきました。
山口:更に言えば「中尾さんがそれを見て涙する」というところにも楽曲が繋がるので、結果的にはやっぱり「悪魔のショッカー」が正解だったのかなと思います。
[インタビュー/小川いなり]






















































