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- 藤崎萌恵
- 大阪府在住のライター。小説、漫画、アニメ、映画など“好き”を追い続ける。

〈TVアニメシリーズ&原作〉
| 話数 | アニメタイトル | 原作 |
|---|---|---|
| 第502話 | 「赤と黒のクラッシュ」 (潔白) ライとジンの待ち合わせ場所に姿を現した謎の老人 |
58巻 |
| 第894~895話 | 「となりの江戸前推理ショー」 脇田初登場回 |
92巻 |
| 第896~897話 | 「白い手の女」 脇田が若狭留美のニュースを目にする |
92巻 |
| 第941~942話 | 「マリアちゃんをさがせ!」 ラムがバーボンに工藤新一の情報を要求。羽田浩司のダイイング・メッセージから「CARASUMA」。 |
95巻 |
| 第1003~1005話 | 「36マスの完全犯罪」 安室がラムのことを「とてもせっかち」と発言、高明が「一刻千金…一寸の光陰軽んずべからず…」と意味深な言葉を残す。 |
97巻 |
| 第1059~1060話 | 「沖野ヨーコと屋根裏の密室」 脇田がコナンの推理力に注目 |
99巻 |
| 第1077~1079話 | 「黒ずくめの謀略」 ラムの正体が判明 |
100巻 |
| 第1093~1094話 | 「宮野明美のタイムカプセル」 帝丹小学校19期生同窓会の宮野明美のエピソードで「死人が来るワケないか…」と脇田が独白。灰原がラムの気配に怯える。 |
101巻 |
| 第1150~1151話 | 「怪盗キッドと王冠マジック」 脇田が若狭のことを探る |
103巻 |
| 第1164~1167話 | 「17年前の真相」 羽田浩司殺人事件の真相 |
104巻 |
| 第1169~1170話 | 「人喰い教室の怪」 帝丹小学校の前を車で通り過ぎるラムの姿 |
104巻 |
〈未TVアニメ化〉
・コミック108巻
〈劇場版〉
・第20作『純黒の悪夢』
・第26作『黒鉄の魚影』
| 話数 | アニメタイトル | 原作 |
|---|---|---|
| 第783話 | 「緋色の真相」(真相) キールから赤井へ「RUM」の3文字のメール |
85巻 |
| 第792~793話 | 「三人の第一発見者」 灰原がラムの人物像について発言 |
86巻 |
| 第861~862話 | 「17年前と同じ現場」 羽田浩司のダイイング・メッセージから「ASACA」と「RUM」 |
89、90巻 |
| 第952~954話 | 「迷宮カクテル」 再びラムがバーボンに工藤新一の情報を要求 |
95巻 |
黒ずくめの組織、FBI、公安警察が集結する記念すべき第20作目。バーボンこと公安の降谷 零、キールことCIAの水無怜奈、今作のオリジナルキャラクターである風見裕也が劇場版初登場。
ラムの側近であるキュラソーが警察庁に侵入し、機密情報であるNOCリストを閲覧。降谷と赤井とのカーチェイスで逃げ切るも、事故で記憶を失います。キュラソーから送られたメールでNOCと判明した各国のメンバーが抹殺されるなか、NOCの疑いで拘束されたバーボンとキールはジンの尋問により窮地に陥りますが、コナンの機転と赤井が救出に入ったことで2人の処刑は中断。
コナンが「バーボンとキールは関係なかった」とキュラソーを装ってメールを送ったため、ラムはバーボンとキールへの処刑を中断するようベルモットに指示していました。後に記憶を取り戻したキュラソーもメールの内容を自分が送ったものとして証言し、バーボンとキールのNOC疑惑を晴らしています。
世界中の警察が持つ防犯カメラを繋ぐための海洋施設パシフィック・ブイを舞台に、老若認証システムにより「灰原=シェリー」の秘密が黒ずくめの組織にバレてしまう絶体絶命のストーリーが展開。劇場版オリジナルキャラクターとして、ジンと確執のある組織のメンバー・ピンガが登場します。
本作ではラムが姿を現し、最近あの方の姿を見ていないという事実が明らかに。そのためラムは老若認証システムを使ってあの方の所在を突き止めようと考えていたようですが、あの方の命を受けたベルモットが老若認証システムは使い物にならないと偽装工作します。どうやらあの方にとって不都合なものだった模様。組織はパシフィック・ブイごと老若認証システムを破壊してしまいます。
※『名探偵コナン』コミック108巻FILE.1〜10のネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。
殺人事件が起きたアパートで、ラム(脇田)とキャメルが遭遇。最初はお互いにどこかで会っている気がする程度でしたが、それぞれ相手の正体に気づきます。ラムは自身の周囲に常に待機している数人の警護の者を使ってキャメルを拉致しようと企てますが、同じアパートで第2の事件が発生したため一時中断します。
◆2年前のジン捕獲作戦で遭遇していたラムとキャメル
かつて黒ずくめの組織に潜入していたFBI捜査官の赤井は、組織内で頭角をあらわして「ライ」のコードネームを与えられるまでの地位に。ついに組織の幹部であるジンとの共同任務にこぎつけたため、FBIはジンの捕獲作戦を決断。
しかし、待ち合わせ場所の倉庫に一人の老人が姿を現し、赤井は無視していたものの、潜んでいたキャメルが思わず声をかけてしまいます。実はその老人というのがラムでした。キャメルの失態により計画は失敗。正体が露見した赤井は組織を抜けることを余儀なくされた、という経緯がありました。
キャメルを確保しようと待機していたラムの前に突如として若狭が姿を現し、「あら、そのお声…聞いた事があるような…」と、ただならぬ様子で詰め寄ります。これにより17年前、レイチェル・浅香に自身の声を聞かれていたとラムは確信。若狭の気迫に押され気味のラムは退散しようとするも、若狭はラムの肩を力強く掴んで留まらせていました。すると、ラムは歯を鳴らしてモールス信号で部下に連絡し、強行手段でその場から退避します。
キャメルの証言により脇田の正体を悟ったFBIは米花いろは寿司へ。ラムはというと、FBIが米花いろは寿司に来ることを読んで空中のヘリから彼らを監視していました。
キャンティとコルンがジョディとキャメルを射撃しようと狙っていたところ、沖矢 昴に扮する赤井の鋭い視線にラムは赤井務武の姿をフラッシュバック。「ならば その厄介な左眼を頂こうか…」と詰め寄っていた務武の姿を想起しながら、あの男は確かに死んだと我に返ります。
実はコナンは以前から脇田に不信感を抱いており、脇田=ラムであると確信した経緯を赤井に語ります。読者にはすでにコミック100巻でラムの正体は明かされていましたが、ここへきてコナンがその真相に辿り着いていたことが判明します。
コナンが脇田を怪しんだきっかけは言葉遣い。自称・江戸っ子ながらも不自然な江戸弁を使っていたことから、江戸っ子のフリをしている怪しい人かもと思ったのが最初だったのだとか。さらにずっと眼帯を装着していたことに加えて、決定的なのは名前でした。
キャメルが入手した「ふざけた名前」という情報に、服部平次の助言でアナグラムを使っていると推察。「ラムはせっかち」という安室の情報から時間を無駄にすることを戒める言葉として、高明の発言「一刻千金」「一寸の光陰軽んずべからず」から、「タイム・イズ・マネー」「時は金なり」という有名な言葉を導き出します。
そして「時は金なり」をローマ字にして並び替えると「脇田兼則」になると赤井に説明。ただし、コナンが本当に確信したのは、灰原が脇田の気配にひどく怯えていたからでした。
これらを整理すると……
・不自然な江戸弁
・ずっと眼帯をしていた
・ふざけた名前(キャメルの情報)
・アナグラム(平次の助言)
・ラムはせっかち(安室の情報)
・時は金なり(高明の発言から連想)
・灰原が脇田の気配に強く反応
「脇田=ラム」の伏線は随所に散りばめられていたというわけです。
毒薬APTX4869の特殊な効力を知っているらしいラムは、赤井メアリーに薬を飲ませたとベルモットから報告を受けており、とある写真が流出したことで予想通りメアリーが若返っていると確信。しかし、一方でAPTX4869を飲んで死亡した者がいるのも確か。右目の時を戻す目的か、ラムは薬による“若返りの条件”に強い関心を示しています。
ラム/脇田 兼則を演じているのは声優の千葉繁(ちば しげる)さん。1954年2月4日生まれ、熊本県出身。『幽☆遊☆白書』桑原和真役をはじめ、『呪術廻戦』の漏瑚役など、人気作品のキャラクターを多く演じています。