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Kiramune「リーディングライブ(リーライ)」とは? 楽しみ方や歴史を解説!

神谷浩史さん、浪川大輔さん、江口拓也さんら人気声優が所属するレーベル「Kiramune」の「リーディングライブ」って何? 10年間紡がれた「リーライ」の軌跡と魅力を大解剖!

神谷浩史さん、浪川大輔さん、江口拓也さんなど、多数の人気声優が所属するレーベル「Kiramune(キラミューン)」。2009年のレーベル発足以来、Kiramuneでは所属声優たちが「歌」や「芝居」、「映像」などさまざまなエンターテインメント活動に精力的にチャレンジして行っています。

そんなKiramuneが送るエンタメの柱の1つが「朗読」。2012年から毎年公演を行っている「リーディングライブ」(以下、「リーライ」)は、数ある「朗読」を主とした興行の中でも有名なもののひとつです。「朗読劇」とも「演劇」とも異なる、Kiramune独自の「リーライ」とは一体どんなものなのでしょうか。

本稿ではKiramuneが展開する「リーライ」の特色や楽しみ方をご紹介するとともに、思いがけず初年度から「リーライ」に毎年触れて来た筆者が、10年にわたって紡がれて来た「リーライ」各演目の魅力や見どころについてお伝えして行きます。

まだ「リーライ」を観たことがない、一度行ってみたいと思っている方にKiramune「リーライ」の魅力をお届けするとともに、すでに「リーライ」を知っている、観たことがあるという方には観劇した演目の思い出を振り返ることの出来る糸口となれたら幸いです。

2021年には「リーライ」開催10周年記念公演として、『機動戦士ガンダムUC』等の脚本を手がけた福井晴敏さんを脚本家に招き「ハコクの剣」を開催。この演目はレーベル初のBlu-ray化も実現されました。

本年2022年10月には、11年めの公演となる「魔法の呪文はガン・マビ・レーテ」公演の開催がすでに発表されています。今回脚本を担当するのは『鋼の錬金術師』『コンクリート・レボルティオ〜超人幻想〜』で脚本家を務めた會川 昇さんとのこと。

ついに11年めを迎えたKiramune「リーライ」では人気・実力ともに兼ね備えた声優陣の魅惑の「声」と「芝居」でどんな物語が紡がれ、彩られる演目となるのか。「魔法の呪文はガン・マビ・レーテ」はもちろんのこと、今後もさらなる進化を遂げるKiramune「リーライ」の展開から目が離せません。

目次

Kiramuneが提示する「リーディングライブ」とは

2012年の「鍵のかかった部屋」公演から毎年開催しているKiramuneの「リーライ」。その「リーライ」とは一体どのようなものなのか、ご紹介していきます。

「リーライ」はまず大前提として、Kiramuneレーベルに所属している声優陣がメインキャストとして出演し、台本を片手に圧倒的な「声」と磨きあげて来た「芝居」を携え物語を紡いでいくという、「朗読劇」の一面を持っています。

しかしながら、一般的な「朗読劇」と一線を画すポイントのひとつは、キャストがそのキャラクターをイメージ出来る衣装を身にまとい、ストーリーに沿ってステージ内を移動したり、セリフはもちろんのことその一挙手一投足で表現するという、視覚的に「魅せる」朗読であること。それらは観客の脳内に、リアルに息づくキャラクターの姿を投影させてくれます。

また、「リーライ」に出演する声優もレーベル内のみならず、レーベル外からゲストとして迎えている点も、毎年大きな話題を呼んでいます。これまでに井上和彦さん、古川登志夫さんといったベテラン声優から、緑川 光さんや三木眞一郎さんといった実力派も登場するなど、「こんな人もゲストに!」と驚愕してしまう豪華で多彩なキャスト陣であることも特色です。

さらに、キャストが演じるキャラクターをより一層アクティブに見せているのが、アンサンブルやシャドーと呼ばれる、いわゆる「黒子」的役割をするダンサーたち。ストーリー展開に沿って、キャストの乗る台座(ライザー)を動かしたり、全身を使った動きやダンス、時には大立ち回りで演出やキャストの芝居の補佐をするダンサーたちは、「リーライ」をより魅力的に映し出すために欠かせない存在です。

こうした”人”による演出のほか、「リーライ」では物語を彩る大道具小道具、照明、映像などで、細部にわたってこだわりを感じさせるステージが作り上げられています。会場によっては大がかりな舞台装置なども駆使し、実にダイナミックに物語を視覚化しています。

そして毎年演目を重ねるごとに、その舞台演出はより一層の高みを目指しています。そのひとつがプロジェクトマッピング。プロジェクトマッピングを利用することで、ストーリーの詳細を視覚でも補うという試みとなっています。聴覚だけでなく、視覚も含めた壮大な演出こそが、「リーライ」が一般的な「朗読劇」とは大きく異なるポイントとなっています。

まるで「演劇」を観ているような圧倒的な世界観・没入感を提供しながらも、キャストが台本を持って物語をなぞる「朗読劇」。”あくまでも「声優」であることにこだわった”「演劇」であり「朗読劇」である、それこそがKiramuneが提示している「リーライ」なのでしょう。

Kiramune所属声優 ※2022年現在

・神谷浩史さん


・入野自由さん

・浪川大輔さん

・柿原徹也さん

・木村良平さん(Trignal)

・代永 翼さん(Trignal)

・江口拓也さん(Trignal)

・岡本信彦さん

・吉野裕行さん

・上村祐翔さん(SparQlew)

・保住有哉さん(SparQlew)

・堀江 瞬さん(SparQlew)

・吉永拓斗さん(SparQlew)

Kiramuneリーディングライブはココに注目!

2012年に始まった「リーライ」は当初、土曜日夜公演と日曜日昼・夜公演の3公演編成で開催されていました。当時はキャストも日や役によって出演者が一部変わるのみ。

しかし翌2013年から、ひとつのキャラクターに対し公演ごとにキャストが複数入れ替わるという試みが実施され、毎公演”異なる配役で同じストーリーが楽しめる”というエンタメ性が加わりました。

さらに2014年には、現在の「リーライ」では定番となった、キャスト陣を「Aチーム」「Bチーム」と2チームに分けて公演を行うようになっています。そして、これこそが「リーライ」最大の見どころであり、注目を集めているポイントになっています。

同じキャラクターをすべて”Wキャスト”とすることで生まれる、各公演・各キャラクターの雰囲気の差を楽しめるのが「リーライ」の醍醐味のひとつ。そのキャラクターを担当する声優ごとに解釈や表現に差が生まれ、さらにほかのキャストとの芝居と掛け合わされることによって、物語にそのチームだけが生み出せる「カラー」が発露する。

そういった公演を目の当たりにした観客が、もう片方のチームが描く物語や雰囲気の違いにも興味をそそられる──そんな相乗効果が生まれることも「リーライ」の魅力でもあり、チケット入手が困難となるほどの大人気イベントとなったゆえんでもあるのでしょう。

毎演目、誰と誰がWキャストとなるのか、同じキャラクターをこの2名のキャストはそれぞれどのように魅せてくれるのか──その年の「リーライ」が幕を開ける瞬間に公表されるその配役情報に、観客たちの注目が集まるのも必然となっています。

年々進化を遂げる「リーライ」は、2021年から過去演目を「再演」するという形で、若手メンバーであるSparQlewが主演を務める公演も行っています。「再演」ではレーベルの先輩メンバーが脇を固める布陣での開催となっていて、若手メンバーの育成・成長のチャンスと活躍の場ともなっています。

また若手メンバーが主演することで、一度開催された演目がまた新たな物語として新鮮に映し出される、という点も「リーライ」の魅力の一端を担っていると思われます。

ベテラン勢から若手まで、個性あふれる声優陣が入り乱れ、それぞれの研ぎ澄ました芝居で研鑽し合う最高のステージ、見逃せません。

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