
『東島丹三郎は仮面ライダーになりたい』連載インタビュー第19回:伊藤さとし役・鶴岡聡さん×石毛ふくし役・落合福嗣さん×佐藤だいすけ役・阪口大助さん 後編|アドリブでも不思議と声が揃う3人。令和の時代には珍しい“熱さ”を感じてほしい
令和の時代に珍しい“熱さ”を感じてほしい
ーー第18話はコウモリ男が3人の前に登場する不穏な終わり方でしたが、現時点で今後の展開はどうなると思いますか?
阪口:不穏ですよね……。このままだと、我々3人は死んでしまいます。
落合:あのままだと……そうですよね。まさに改造された仮面ライダーの気持ちです。本当だったらこのまま終わってしまいますけれど、そこからどうなるかというところです。兄貴の今後も心配ですし。我々3人はこのまま出番がなくなってしまうのでしょうか。
阪口:あのまま終わり!?
ーーその直前には、中尾を逃がすために3人が女ショッカー戦闘員の大群と戦う緊迫したシーンがありましたが、演者としてはどのような心境でしたか?
阪口:3人がすごく頑張って戦っていたのは分かるのですが、台本のト書きには「アイドル達の胸に顔を埋めながら」と書いてあったんです(笑)。
落合:そうなんですよ。戦っている3人の顔が幸せそうで、収録時点の絵では頬も少し赤らんでいたんです。だから、感情の配分が難しかったですね。この高揚は戦っているからなのか、それとも……?
鶴岡:ラッキースケベ的な高揚なのかもしれませんから(笑)
ーー敵は憧れのアイドルですから、少しは下心があったのかもしれません。
阪口:とはいえ、戦っているシーンのカットが全部そうだったんですよ!
落合:石毛なんて、アイドルの胸で頬が半分潰れていましたよ! それでいて、台詞はシリアスなんですよね(笑)。
阪口:その後瀕死になっているのも含めて、絵と台詞のギャップが面白かったです(笑)。
鶴岡:シーンとしては、かなり切羽詰まった状況のはずなんですけど……。
ーー絵だけ見ると、そんなシーンには見えませんよね。
阪口:兄貴を逃がさないといけないのに、画面に映っている絵とのギャップがすごいんです。佐藤も背が小さいので、ちょうど“そういう”ところに頭の位置が来てしまう。ちょっと申し訳ない気持ちになりました(笑)。
落合:本来であれば兄貴の方が強いのに、僕たちは女ショッカー戦闘員達に突っ込んでいった。それは本当に兄貴を守るための行動だったと分かってはいるのですが、見方によっては僕たちに邪な気持ちがあったようにも見えてしまいます(笑)。シリアスなシーンなのに、コメディにも見えるという面白さがありました。
阪口:絵面は視聴者からすれば面白いと思いますが、その分台詞をシリアスにしておきたいという気持ちはありましたね。ギャップがあった方が絶対に面白いので。
鶴岡:僕たちは本気で「うおーっ!」と敵に向かっていったので、受け取り方は皆さんにお任せします(笑)。
阪口:笑うも良し、泣くも良し。
落合:僕らは一生懸命にやりました!
阪口:本気で女ショッカー戦闘員達を足止めして、兄貴を逃がそうとしましたよ。
ーーこういったコメディは真剣にやればやるほど面白いですよね。
鶴岡:やっぱり本気であることが一番大切だと思います。視聴者の方に「一生懸命頑張ったんだもんな」と思っていただければ一番嬉しいです。
阪口:人によっては、面白シーンとして受け取る人もいそうですよね。傍から見ると、真剣に戦ってる猫を面白いと感じてしまうのと同じようなものでしょうか。僕たちの戦いがすごく愛くるしく見える方もいるかもしれないですね。
ーーお三方がアフレコに臨んだ際は、どちらの気持ちで臨まれていたんですか?
落合:3人とも、最初から本気で兄貴を守ろうという方向性でしたね。「兄貴のために!」という気持ちがテストの時から3人とも揃っていて、それが個人的にはすごく気持ち良かったです。
鶴岡:気持ち良かったですね。
阪口:3人で一つの台詞を分けていたこともあって、テンションも上がりました。ベタですけれど、やっぱり割り台詞は気持ち良いですから。
落合:その結果、兄貴を逃がせたので作戦大成功ですよ! ……兄貴には幸せになってほしいですね。
阪口:死ぬ前にアイドル(女ショッカー戦闘員)に抱きつけたしなーー
鶴岡:ほんとだよ……。
阪口&鶴岡&落合:(笑)。
鶴岡:こんな感じで収録しています。
ーー今の流れは完全にあの3人でしたね!(笑)
鶴岡:自然とそういう風になるんですよね。
落合:3人で一人ですから。
ーーそれでは最後に、今後の展開を楽しみにしている視聴者の皆さんに向けて、メッセージをいただければと思います。
落合:このインタビューを受けている時点では(※アフレコ収録時)、僕たちにも3人が今後どうなるのかは分かっていないのでドキドキしています。視聴者の皆さんも、僕たち3人組や兄貴、丹三郎達がどうなっていくのか、ドキドキワクワクしながら観ていただければと思います。今後ともこの3人をよろしくお願いします!
阪口:僕は、単純に作品の熱量を感じていただきたいです。柴田ヨクサル先生の描く原作は本当に熱いので! その熱さは、傍から見ると呆れてしまうくらいのものだと思うのですが、それに負けないぐらいの熱量がアニメでも出せていると自負しています。
我々3人が最後にどうなるのかはまだ分かりませんが、最後まで熱量を維持したまま駆け抜けて、白い灰になれたらそれで良いのではないでしょうか(笑)。とにかくキャストの熱量や、この令和の時代に珍しい“熱さ”を感じてほしいですね。
鶴岡:この3人だからこそ出せる空気感は、実は1話で「イーッ」という掛け声を合わせた時から感じていました。それから18話まで積み重ねてきた3人の時間が無駄にならないよう、自分のパフォーマンスに乗せていきたいという気持ちが今すごくあります。
ただ、僕も現時点では今後の展開が分からないので、これはアニメを見ている皆さんと同じ心境ですね。でも、何があろうとこの3人には全身全霊で向き合って、最後まで全力でお芝居をやり切るという覚悟は出来ています。
鶴岡:もし僕1人だったらプレッシャーに感じていたかもしれないのですが、落合さんと阪口さんの2人がいてくれるおかげでこれからも臆せずに進んでいけます。この後も僕たちは堂々と3人を演じていくので、視聴者の皆さんには、ぜひ3人の目線でも楽しんでいただきたいなと思います
[インタビュー/小川いなり 文/柴山夕日]





































































