
『ディズニー ツイステッドワンダーランド ザ アニメーション』シーズン1「エピソード オブ ハーツラビュル」トレイ・クローバー:鈴木崚汰さん インタビュー|理解が深まったからこそできる表現、葛藤の中で生きる姿に注目
寮長と3年生組にとって新しい風となる存在とは?
──鈴木さん自身、トレイ・クローバーはどのようなキャラクターだと捉えていますか?
鈴木:トレイ・クローバーは一見腹黒そうに見える部分があって、ハーツラビュル寮の面々でいうと表情もヴィランっぽいと感じたのが印象的でした。
そして、何よりも寮長想いで、リドル・ローズハートの考えに従って動いている部分が大きいですよね。寮生たちをケアしたり、リドル・ローズハートの機嫌を損ねないようにしたりと各方面に気をつかっているお兄さん的なポジションのキャラクターだと思います。
──アニメーション化されるにあたって、改めて感じたトレイ・クローバーの特徴や魅力を教えてください。
鈴木:トレイ・クローバーを象徴するようなシーンで“うちの寮長が悪いな”みたいなセリフがあるんですけど、当時はなんとなく漠然と捉えていたものが、リドル・ローズハートの過去を知ると、本人も傷つけたくないし、でも寮生たちのことは大事という板挟み感がより自分の中ではピタッとはまった部分がありました。
トレイ・クローバーも彼なりに苦しいだろうな、という想いが芽生えたところは、アニメーション化で感じた新たな気づきでもあります。
──トレイ・クローバーとご自身で似ているな、と思うところはありますか?
鈴木:僕もめっちゃ歯磨きします。
一同:(笑)。
鈴木:やっぱりトレイ・クローバーといえば歯磨きですので(※1)、結構僕も入念に歯を磨きますし、食べることも大好きなんです。歯がなくなって食べられなくなるのも辛いなと思って、歯磨きは気をつけています(笑)。
(※1:トレイ・クローバーの趣味は歯磨き。嫌いなことは歯磨きをしないで寝ること。)
鈴木:あと、演じているわけではないんですけど、エンターテインメントとしての鈴木崚汰でいるときはおちゃらけてみたり、素の部分をそこまで出さなかったりするので、そこは結構トレイ・クローバーに近いんじゃないかな。
──逆に、違うところや憧れるところはどこでしょう?
鈴木:僕は全然料理ができないので、よくお菓子作りをしているトレイ・クローバーはすごいな、と。あと、彼は中間管理職のような立ち位置が上手いこともあって、そこは僕と違うところだと思います。
──見どころはたくさんあると思いますが、鈴木さん自身が特にグッときたシーン、ここは見どころだと言えるシーンがありましたらぜひ教えてください。
鈴木:リドル・ローズハート、トレイ・クローバー、ケイト・ダイヤモンドの関係性もあるんですけど、そこに新しい風としてのエース・トラッポラが印象に残りました。
結構ふわふわしたキャラクターのように見えますが、1番芯を食ったことを言うんですよね。今まで見ないようにしてきたこと、考えないようにしてきたことをズバズバ言ってくれるエース・トラッポラとのやり取りをきっかけに、リドル・ローズハートや3年生組の感情にも変化が生まれてきたなと思います。
鈴木さんが注目してほしいシーズン1の見どころとは?
──ゲームではみなさんそろっての収録だったとうかがいましたが、アニメーションでのアフレコも一緒だったのでしょうか?
鈴木:実は、アフレコ収録はみんなと一緒にできなくて、僕だけ抜き録りだったんです。掛け合いはできませんでしたが、すでに録音されていたものを聞きながらお芝居ができました。
──中でも、リドル・ローズハートを演じられた花江夏樹さん、ケイト・ダイヤモンドを演じられた小林竜之さんのお芝居を聞かれたときの印象を教えてください。
鈴木:花江さんは影のある少年を演じるのが、本当に上手な方だという印象をずっと持っていて、リドル・ローズハートにぴったりだと思いました。
もともと、軽い声というわけではありませんが、リドル・ローズハートのドロドロとした心の奥まで声にのってきているというか、声を聞いていてこちらが辛くなるような演技の説得力がありました。
小林竜之さんは、本当にチャラい声です(笑)。独特な軽さを持ち合わせながら張りがあるというか、上部だけじゃないレベルの高いチャラさみたいな感じがします。
本人は全然チャラくない良い人なんですけど、こういう表現における演じ方はすごく光る方だなと思いました。
──このアニメーションをきっかけに、初めて「ツイステ」の世界に足を踏み入れる方も多いとおもいます。シーズン1において、トレイ・クローバーはどのような立ち回りをするのか、ぜひ教えていただけますと幸いです。
鈴木:基本的には、ハーツラビュル寮の保護者的立ち位置にいるのがトレイ・クローバーです。後輩たちの面倒を見ながら、仲間たちには気をつかいながら、常に周りに気を配っているので、万能な副寮長として最初は映るかと思います。
また、新しい1年生や円満雄剣が入ってきたことで、トレイ・クローバーも新たな気づきを得られるストーリー展開になっています。
シーズン1のハーツラビュル寮で大きな物語を動かしていくのはリドル・ローズハートになるので、そこに対してトレイ・クローバーが過去も何もかもひっくるめてどう立ち回るのか、どういう向き合い方をしていくのかは、彼のボイスキャストとしてぜひ注目してほしいポイントです。
[文・福室美綺]
作品情報
シーズン1「エピソード オブ ハーツラビュル」
ディズニープラスで10月29日より独占配信
あらすじ
この世界で伝説として語り継がれてきた偉⼤なる存在が<グレート・セブン>。
ハートの⼥王、百獣の王、海の魔⼥、砂漠の魔術師、美しき⼥王、死者の国の王、茨の魔⼥。
そして<ツイステッドワンダーランド>において、名⾨魔法⼠養成学校として君臨し、これまで優秀な魔法⼠を多く輩出してきたのが「ナイトレイブンカレッジ」。
学園⻑の下には「グレート・セブン」に倣った7つの寮が存在し、それぞれを7⼈の寮⻑が束ねている。
7寮⻑の⼀⼈が<ハートの⼥王>の厳格な精神に基づく・ハーツラビュル寮の寮⻑・リドル・ローズハート。
“真紅の暴君”・リドルは、寮⽣たちを“ハートの⼥王の法律”によって厳格に⽀配し苦しめていく。
リドルはなぜ“暴君”となってしまったのか、彼が囚われているものとはーーー
キャスト
リドル・ローズハート:花江夏樹
エース・トラッポラ:山下誠一郎
デュース・スペード:小林千晃
トレイ・クローバー:鈴木崚汰
ケイト・ダイヤモンド:小林竜之
【サバナクロー寮】
レオナ・キングスカラー:梅原裕一郎
ジャック・ハウル:坂泰斗
ラギー・ブッチ:市川蒼
【オクタヴィネル寮】
アズール・アーシェングロット:田丸篤志
ジェイド・リーチ:駒田航
フロイド・リーチ:岡本信彦
【スカラビア寮】
カリム・アルアジーム:古田一紀
ジャミル・バイパー:二葉要
【ポムフィオーレ寮】
ヴィル・シェーンハイト:相葉裕樹
エペル・フェルミエ:土屋神葉
ルーク・ハント:糸川耀士郎
【イグニハイド寮】
イデア・シュラウド:内山昂輝
オルト・シュラウド:蒼井翔太
【ディアソムニア寮】
マレウス・ドラコニア:加藤和樹
リリア・ヴァンルージュ:緑川光
シルバー:島﨑信長
セベク・ジグボルト:石谷春貴
【ナイトレイブンカレッジ関係者】
ディア・クロウリー:宮本充
デイヴィス・クルーウェル:伊東健人
モーゼズ・トレイン:小山力也
アシュトン・バルガス:竹内良太
サム:木村昴
【その他】
闇の鏡:堀内賢雄
チェーニャ:濱健人
円満雄剣:阿座上洋平
グリム:杉山紀彰
(C)2025 DISNEY ENTERPRISES, INC.

















































