
『ディズニー ツイステッドワンダーランド ザ アニメーション』シーズン1「エピソード オブ ハーツラビュル」 ケイト・ダイヤモンド役:小林竜之さん インタビュー|彼の立ち回りポイントを一緒に探して楽しんでほしい
アニメーションならではの魅力も伝えたい
──小林さん自身、ケイト・ダイヤモンドに憧れているところはありますか?
小林:個人的には、自分とは少し違ったキャラクターだなと思っています。自分はすごく人見知りだったり、それを克服するために頑張ったりと、どちらかというと考え込んでしまうことが多いので、そういった部分ではケイト・ダイヤモンドの明るさに憧れますね。
──いつも明るく笑顔でいらっしゃるので、そのような面はないと思っていました。
小林:本当にコミュ力がなくて、自分から声をかけにいくなんてできない……!というタイプなんです(笑)。なので、誰とでも仲良くなれるコミュニケーション力が高いところに憧れますし、そこがケイト・ダイヤモンドの魅力の一部だと思います。
──では、逆に、似ているなと思うところはありますか?
小林:空気を読めるところでしょうか。僕自身も周りの人を結構見たり、人間観察が好きだったりするので、空気を読む力はちょっと似ているんじゃないかなと思います。
実は、ボイスキャストのみなさんから「こばたつさんはギャルだから、ぴったりだよ」と言ってくださることが多いんです(笑)。なので、収録するときは、そういうケイト・ダイヤモンドのマインドで臨ませていただくことが増えました。
セリフの節々に「☆」「♪」「♡」がついていることが結構多いので、みんなに言ってもらえるギャルマインドを活かしながら、演じられたら良いなと。
──ボイスキャストのみなさんは仲良しな印象を受けるので、和気藹々としているアフレコ現場の様子がすぐに想像できます。
小林:イベントなどでボイスキャストのみなさんとは一緒に掛け合いをやらせていただく場面もありましたが、アニメーションのアフレコで久しぶりにお会いして、一からハーツラビュル寮の物語をまた新しく作っていくことに関しては「すごく懐かしいね」「そんなに時間が経ったの!?」と砕けた会話をしていました。
収録のときは阿座上さんもいらっしゃって、みなさんとも仲が良かったので、和気藹々と「ツイステ」についてお話することもあって。
あと、今回はリドル・ローズハートが怒っているシーンが多かったんですけど、花江さんが怒るたびに「今日もめちゃくちゃ怒っていますね〜!」とみんなで言っていたことが思い出に残っています(笑)。
先ほどお話したユニーク魔法を収録したときも、みなさんが収録を終えたあとに1人で録っていたんですけど、みなさんがブースから出られるときに「分身頑張って〜!」「ファイト〜!」といろんなボイスキャストさんから言われてすごく面白かったです(笑)。
──すごく楽しそうです(笑)。
小林:本当にすごく楽しかったです。他のボイスキャストのみなさんもおっしゃっているかもしれませんが、原点に帰ってハーツラビュル寮の物語をやらせていただくことに関しては、全員が嬉しいという気持ちが強かったので、“良い作品になるように”という想いがブースの中でも感じました。
──原点に帰るということで、演技面における変化はあったのでしょうか。
小林:エース・トラッポラのボイスキャストである山下くんと仲が良くてお話する機会も多いんですけど、経験が重なっていろんなものが見えるようになったね、と。一度経験したものを引き継ぎつつも、再度構築していく作業を大事にしました。
大事にしてきたキャラクターなのですごく愛着も出てきますし、こんなことを言いたくないと思えるセリフも最初に戻るとあったりするんです(笑)。
原点に帰って演じる上でのケイト・ダイヤモンドとして、演技の作り方はいろいろと考えながら意識して演じさせていただきました。
──ゲームのリリースからこれまで経験してきたこと、ケイト・ダイヤモンドと向き合ってきた時間も踏まえた上での演技がアニメーションで反映されているのですね。
小林:そうですね。新しい一面というか、アニメーションならではの魅力もお伝えしていけたらと思っていたので、そういうところは他のボイスキャストさんとお話しながら構築していくことができました。
──ゲームでいう最初のストーリーを再び演じることに対して、小林さん自身はプレッシャーがありましたか? それとも楽しい気持ちのほうが大きかったのでしょうか?
小林:今までやってきたことだったり、ケイト・ダイヤモンドを演じる上で意識したりしていたことをアニメーションでまた演じることができるという楽しみのほうが強かったです。
ゲームの収録当時は、本当にガッチガチだったので(笑)。結構な大人数で先輩たちと一緒に収録させていただいたので、当時のことを覚えてないぐらい緊張していたんです。
アニメーションの現場は、もとから顔見知りで仲が良いボイスキャストの方がたくさんいらっしゃったので、リラックスして演じることができました。
人生の一部分と言っても過言ではないぐらい大切な作品
──小林さんにとって、「ツイステ」はどのような存在になりましたか?
小林:もう人生の一部分と言っても過言ではないぐらい、本当にたくさんの経験をさせていただいた、すごく大切な作品です。
出会うキャラクターたちはもちろん、ストーリーという部分でも今まで演じてこなかったような心が苦しくなる部分だったり、自分とかけ離れているケイト・ダイヤモンドのような人格のキャラクターを長年演じさせていただいたりする機会はなかなかないことだな、と。
お話が進むにつれて、ケイト・ダイヤモンド自身も当初は思いもしなかった言葉を発したりするようになり、「こういう男の子だったの!?」と今でも発見することがあるので、演じながらもキャラクターたちと一緒に成長させていただけることにすごく感謝しています。
もともと、ディズニー作品も大好きだったので、こうして作品に携わらせていただくことは自分の人生においても本当に光栄で幸せなことです。これまでを振り返ってみると本当にいろんなことがあったな、と走馬灯のように思い返してはしみじみしちゃいますね。
──スマートフォン向けゲームは、2020年3月18日よりリリースされて5年半が経過しました。改めて、小林さんが感じる「ツイステ」の魅力を教えてください。
小林:やっぱり、ディズニーヴィランズにインスパイアされている作品というところが唯一無二の魅力だと感じています。
王道でいうと、勇者や英雄といった光あるものに焦点があてられる作品が多いと思いますが、ヴィランという悪役、闇の部分に焦点をあてていくというところがすごく斬新で、どうなっていくんだろう?と気持ちを掻き立てられる作品だなと思ったのが第一印象でした。
ボイスキャストも、ゲームをプレイしてくださっている監督生のみなさんも、この5年半を一緒に歩んできたんだなという想いが双方から伝わるのはすごく素晴らしいことですし、奇跡的なことなんだとありがたい気持ちでいっぱいです。
ケイト・ダイヤモンドを演じさせていただくことができて幸せだなと思います。
──今回のアニメーションをきっかけに、初めて「ツイステ」の世界に足を踏み入れる方も多いと思います。最後に、アニメーションの中でケイト・ダイヤモンドはどのような立ち回りをするのか、ぜひ教えてください。
小林:ビジュアルを含め、ケイト・ダイヤモンドは明るくて優しくてコミュ力の高い先輩という一面が強いですが、実は周りをよく見ながらいろんなことを考えています。時には優しく、時には先輩らしいことを言う、そういう意味では結構落差があるかもしれません。
突き放す目線や表現もありますが、すべては今を生きるため、ハーツラビュル寮での生活を守るための立ち回りをしています。臨機応変に立ち振る舞う頭の良い面も話数を重ねていくたびに見て取れると思うので、細かくチェックしていただけたら嬉しいです。
ぜひ、ケイト・ダイヤモンドの立ち回りポイントを一緒に探して楽しんでみてください!
[文・福室美綺]
作品情報
シーズン1「エピソード オブ ハーツラビュル」
ディズニープラスで10月29日より独占配信
あらすじ
この世界で伝説として語り継がれてきた偉⼤なる存在が<グレート・セブン>。
ハートの⼥王、百獣の王、海の魔⼥、砂漠の魔術師、美しき⼥王、死者の国の王、茨の魔⼥。
そして<ツイステッドワンダーランド>において、名⾨魔法⼠養成学校として君臨し、これまで優秀な魔法⼠を多く輩出してきたのが「ナイトレイブンカレッジ」。
学園⻑の下には「グレート・セブン」に倣った7つの寮が存在し、それぞれを7⼈の寮⻑が束ねている。
7寮⻑の⼀⼈が<ハートの⼥王>の厳格な精神に基づく・ハーツラビュル寮の寮⻑・リドル・ローズハート。
“真紅の暴君”・リドルは、寮⽣たちを“ハートの⼥王の法律”によって厳格に⽀配し苦しめていく。
リドルはなぜ“暴君”となってしまったのか、彼が囚われているものとはーーー
キャスト
リドル・ローズハート:花江夏樹
エース・トラッポラ:山下誠一郎
デュース・スペード:小林千晃
トレイ・クローバー:鈴木崚汰
ケイト・ダイヤモンド:小林竜之
【サバナクロー寮】
レオナ・キングスカラー:梅原裕一郎
ジャック・ハウル:坂泰斗
ラギー・ブッチ:市川蒼
【オクタヴィネル寮】
アズール・アーシェングロット:田丸篤志
ジェイド・リーチ:駒田航
フロイド・リーチ:岡本信彦
【スカラビア寮】
カリム・アルアジーム:古田一紀
ジャミル・バイパー:二葉要
【ポムフィオーレ寮】
ヴィル・シェーンハイト:相葉裕樹
エペル・フェルミエ:土屋神葉
ルーク・ハント:糸川耀士郎
【イグニハイド寮】
イデア・シュラウド:内山昂輝
オルト・シュラウド:蒼井翔太
【ディアソムニア寮】
マレウス・ドラコニア:加藤和樹
リリア・ヴァンルージュ:緑川光
シルバー:島﨑信長
セベク・ジグボルト:石谷春貴
【ナイトレイブンカレッジ関係者】
ディア・クロウリー:宮本充
デイヴィス・クルーウェル:伊東健人
モーゼズ・トレイン:小山力也
アシュトン・バルガス:竹内良太
サム:木村昴
【その他】
闇の鏡:堀内賢雄
チェーニャ:濱健人
円満雄剣:阿座上洋平
グリム:杉山紀彰
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