アニメ
「ツイステ」アニメーション:ハーツラビュル寮の1年生コンビ、山下誠一郎×小林千晃が語る成長と信頼の掛け合い

『ディズニー ツイステッドワンダーランド ザ アニメーション』シーズン1「エピソード オブ ハーツラビュル」:山下誠一郎さん ×小林千晃さんインタビュー|1年生コンビがさらに好きになり、さらに魅力を感じる――

 

深掘りできたからこそ感じるキャラクターの魅力

──ご自身が演じるキャラクターと似ているところ、共感するところを教えてください。

山下:人間誰しもそうかもしれませんが、自分のために動いているところでしょうか。結構、エース・トラッポラは立ち回りがうまいと思います。僕はそこまで上手ではありませんが、自分がどう動けばなるべく損をしないか、どうするのが最適解かと考えるところは、似ているような気がしますし、憧れる部分でもあります。

ゲームのほうではストーリーが進むと、エース・トラッポラが抱えているコンプレックスだったり、熱い気持ちを持っていたりする一面が見えてくるので共感しますし、アニメーションで演じながら、もしかしたら自分の中にもエース・トラッポラと同じ部分を持っているかもしれないと思いました。

アニメーションの中で深掘りができたこともあって、エース・トラッポラの生き方や愛され方は自分の目標になりましたね。

 

 
小林:いろいろ考えたんですけど、デュース・スペードは親孝行というか、迷惑をかけてお母さんを悲しませたくないからこそ、自分は真っ直ぐに生きるんだという想いがあります。

僕も親に感謝をして生きていますが、今は親のためというよりは自分のためだったり、それ以上に自分の未来を考えて生きていたりしているので、デュース・スペードほど他の人のために頑張る気持ちがそこまで理解できるわけではないんですけど、やっぱり自分のためだけに頑張ることには限度があると思っています。

たとえば、僕だったら、山下さんと一緒にお仕事をすることが楽しいから、という原動力があるから頑張れる。それに近いものがデュース・スペードの中にあって、親が望む姿になろうといろいろと考えている彼はすごいなぁと思います。

──本当に、過ちに気づいて行動に移す彼の姿勢を見習いたいです。

小林:僕は高校生の頃から今に至るまでずっと他人のためというよりは、自分のためにという生き方をしてきたので、まだ若いのにこういう考え方ができて実行に移そうと頑張っているのはすごく素敵ですし、尊いことだと思います。

──デュース・スペードのように、小林さんもヤンチャな時代はありましたか?

小林:ヤンチャでしたねぇ……冗談ですけど(笑)。

山下:いや、冗談なのかよっ(笑)。

一同:(笑)。

 

 
小林:デュース・スペードはマジカルホイールが趣味ですので、よくゲームの中でも風と一体になって走るのが気持ち良いと言っていて。なので、いつかデュース・スペードが感じている風を経験してみたいです。

あと、僕もすごく口が悪くなる瞬間があるので、“言葉づかいを良くしよう”と自制しながら公共の場に立っているという意味では彼と似ているかもしれません。

山下:頑張っているんだ(笑)。でも、口が悪いところを見たことないけどね?

小林:それは公共の場でしか会っていないから(笑)。

山下:ご飯に行ったときも!?

一同:(笑)。

──ここからは作品にちなんだ質問を。ハーツラビュル寮の中で、ご自身が仲良くなれそうなキャラクターを教えてください。

山下:トレイ・クローバーとケイト・ダイヤモンドは素敵ですよね。自分と性質が似ているなと思うのはデュース・スペードなので、新入生目線でいうと仲良くなれそうですし、一緒に頑張れそうな気がします。逆に、エース・トラッポラは、ちょっとおよび腰になりそうですね(笑)。

小林:僕は比較的、誰とでも仲良くなりたいので、5人全員と仲良くなれそうな気はしますけど……やっぱりケイト・ダイヤモンドかな。遊び心があって空気を読める部分もあるので、一緒にいても1人でいたいときには1人にしてくれそうですし、一緒に居てあげたほうが良いかもと思ったときはそっとそばに寄り添ってくれたり、大人な振る舞いが適度に心地よさそうですよね。

トレイ・クローバー以上に率先してイタズラや遊びもしてくれそうなので、ずっと一緒にいても飽きることがないのは、ケイト・ダイヤモンドなのかなと思います。

──また、自分で決められるとしたら、どの寮に入りたいですか?

山下:本当に欲求に任せるなら、美味しいスパイシー料理や祭り、楽しい寮長と寮生がいるスカラビア寮と言いたいところですが、ストイックに自分を磨く意味としては、ポムフィオーレ寮が良いかなぁと。

ゲームのほうでは、エース・トラッポラとデュース・スペードがポムフィオーレ寮のヴィル・シェーンハイト寮長とちょっと関わりがあるんですけど、“こうだからダメなのよ、こうしなさい”とちゃんと言ってくれるんです。

最初は怖い先輩だなと思っていたんですけど、なぜダメなのかを指摘して最適解をくれる良い人なのでは?と印象が変わりました。ちょっとストイックな学習塾に行くノリみたいな(笑)。

小林:(笑)。

山下:ある監督生の方がダイエットをしているときに、“ヴィル様から言われていると思って頑張っている”みたいな投稿を見たことがあって、ポムフィオーレ式自分磨きだ!これ良いかも!と思いました(笑)。

 

 

──ポムフィオーレ式自分磨き、モチベが上がりそうです!

山下:僕は自分に甘めなタイプなので、心機一転としてポムフィオーレ寮に入らせていただいて、ルーク・ハントに時折慰めてもらい、エペル・フェルミエと頑張ろうねと切磋琢磨し合えたら素敵だなと思います。

──小林さんはいかがでしょう?

小林:僕は、ハーツラビュル寮かオクタヴィネル寮ですかね。

山下:お〜! オクタヴィネル!

小林:オクタヴィネル寮で数年過ごしたら、将来どこにいても生きていけそうな気がして。

山下:ビジネス的な感じね。

小林:そうそう。処世術という意味でも、この3人を相手に学園生活を円滑に過ごして仲良くなれたら、今後のビジネスパートナーとして力強い存在になると思うので、先を見越すならオクタヴィネル寮ですね。

ハーツラビュル寮は、学生生活を過ごすなら純粋にすごく楽しそうだなと。確かにルールには厳しいですけど、アニメーション本編をご覧いただければ、またちょっと見え方が変わってきますし、厳しいルールをクリアするという共通認識によって、学年関係なく仲良くなれるんじゃないかなと思います。

 

「ツイステ」を知っている方も新たな発見や気づきがある

──実際に、第1話を拝見させていただきましたが、本当に素晴らしいクオリティの高い映像に感動しました。

山下:本当に、感動するぐらい素敵な第1話ですよね。収録の段階ではまだラフの状態の画ではありましたが、それだけでもわかるこだわりというか、個人的に強く目を惹かれたのはカット割りや構図の面白さでした。

特に、第1話で円満雄剣が異世界に召喚され、魔法士養成学校ナイトレイブンカレッジの入学式に紛れ込んでしまうというドタバタ大騒動のところから始まり、たくさんのキャラクターがいる中で世界観の説明やキャラクターの立ち位置、どういう性質なのかを本当に情報量として完璧にまとめ上げているなと感じました。

ひとつひとつを説明すると冗長になってしまうようなところを、ちゃんと画で表現していたり、学園長による言葉で説明したりというバランスが素晴らしくて、約30分尺のアニメーションにおいては濃密ながらあっという間に終わっちゃったという感じです。

第2話以降からエース・トラッポラ、デュース・スペードが円満雄剣と出会い関わっていくシーンが増えますが、“つかみ”としての完成度が本当に高くて驚きました。

小林:僕自身、ゲームやコミカライズで触れてはいましたが、アニメーションになったことで「ツイステ」の解像度がすごく上がりました。

自分たちの中で考えていた廊下だったり、洞窟の中だったり、部屋だったり、そういうところの隅々まで凝って描写されていて、こういう風になっていたんだ、こういう素材感なんだと「ツイステ」が好きな方であればあるほど、知り得る情報が多くなると思います。

もちろん初見の方も楽しめますが、「ツイステ」をプレイしている監督生の方々にとってもいろんな新発見やあっと驚くような描写が多いので、知れば知るほどに奥が深まるようなアニメーションになっていますし、「ツイステ」への深い愛情を持って作られていることがヒシヒシと感じられるのではないでしょうか。

 

 

──最後に、お二人がそろっているということで、お互いにアニメーションを通して感じた、相手が演じるキャラクターの新たな魅力や発見を教えてください。

山下:今回改めてアニメーションの収録に臨むということで、僕もまだまだ未熟ではありますが、花江さんがおっしゃっていた通り、“成長”を感じた気がします。

千晃が持っている技が増えたというか、より多面的にデュース・スペードを表現してきたなぁと。たとえば、ちょっとしたアドリブや些細なニュアンスの中に、千晃のこだわりや想いを感じることが増えたんです。

千晃自身が言っていたように、ゲームの収録時はまだ駆け出しの時期ということもあって、がむしゃらでデュース・スペードと向き合っていたと思いますが、加えて、より魅力的に表現するためにどうすれば良いのかをしっかりと考えて、それをちゃんとお芝居に映して演じていたので、そこは自分も学ぶべきところがありました。

アニメーションで演じる中で、デュース・スペードのことがさらに好きになりましたね。

小林:ゲームの収録当初から僕の中で変わることなく、山下さんがボイスキャストを務めるエース・トラッポラというのが、すごく魅力的に映っていました。

このエース・トラッポラに、ある意味翻弄されているからこそ、デュース・スペードが輝けるというか、だからこそ山下さん演じるエース・トラッポラに対して噛みついていこう、負けないようにしていこうとやっていけたのが良かったのかな、と。

そして今回のアニメーション収録では、そのときとは違ったアプローチもできたら良いなと思っています。エース・トラッポラと対等な目線で演じることができたらと思いつつ、それでも山下さん演じるエース・トラッポラは、つかみどころがあるようでないという僕が最初に抱いた印象どおりなんですよね。

そんな最初の印象と、またそこから変わっていく彼の人付き合いが良いところだったり、ついつい熱くなってしまうところだったり、そういう人間臭いところがアニメーションの収録を通してだんだん見えてきて、前回以上にエース・トラッポラというキャラクターが生きている感じがしました。

もともと、山下さんに引っ張っていただく形でエース・トラッポラの魅力は感じていましたが、よりそれが立体的に感じられた収録だったかなと思います。

 
[文・福室美綺]

 

作品情報

シーズン1「エピソード オブ ハーツラビュル」
ディズニープラスで10月29日より独占配信

ディズニー ツイステッドワンダーランド ザ アニメーション

あらすじ

<ツイステッドワンダーランド>、ここは魔法が存在する世界。
この世界で伝説として語り継がれてきた偉⼤なる存在が<グレート・セブン>。
ハートの⼥王、百獣の王、海の魔⼥、砂漠の魔術師、美しき⼥王、死者の国の王、茨の魔⼥。
そして<ツイステッドワンダーランド>において、名⾨魔法⼠養成学校として君臨し、これまで優秀な魔法⼠を多く輩出してきたのが「ナイトレイブンカレッジ」。
学園⻑の下には「グレート・セブン」に倣った7つの寮が存在し、それぞれを7⼈の寮⻑が束ねている。
7寮⻑の⼀⼈が<ハートの⼥王>の厳格な精神に基づく・ハーツラビュル寮の寮⻑・リドル・ローズハート。
“真紅の暴君”・リドルは、寮⽣たちを“ハートの⼥王の法律”によって厳格に⽀配し苦しめていく。
リドルはなぜ“暴君”となってしまったのか、彼が囚われているものとはーーー

キャスト

【ハーツラビュル寮】
リドル・ローズハート:花江夏樹
エース・トラッポラ:山下誠一郎
デュース・スペード:小林千晃
トレイ・クローバー:鈴木崚汰
ケイト・ダイヤモンド:小林竜之

【サバナクロー寮】
レオナ・キングスカラー:梅原裕一郎
ジャック・ハウル:坂泰斗
ラギー・ブッチ:市川蒼

【オクタヴィネル寮】
アズール・アーシェングロット:田丸篤志
ジェイド・リーチ:駒田航
フロイド・リーチ:岡本信彦

【スカラビア寮】
カリム・アルアジーム:古田一紀
ジャミル・バイパー:二葉要

【ポムフィオーレ寮】
ヴィル・シェーンハイト:相葉裕樹
エペル・フェルミエ:土屋神葉
ルーク・ハント:糸川耀士郎

【イグニハイド寮】
イデア・シュラウド:内山昂輝
オルト・シュラウド:蒼井翔太

【ディアソムニア寮】
マレウス・ドラコニア:加藤和樹
リリア・ヴァンルージュ:緑川光
シルバー:島﨑信長
セベク・ジグボルト:石谷春貴

【ナイトレイブンカレッジ関係者】
ディア・クロウリー:宮本充
デイヴィス・クルーウェル:伊東健人
モーゼズ・トレイン:小山力也
アシュトン・バルガス:竹内良太
サム:木村昴

【その他】
闇の鏡:堀内賢雄
チェーニャ:濱健人

円満雄剣:阿座上洋平
グリム:杉山紀彰

(C)2025 DISNEY ENTERPRISES, INC.

 

ディズニー ツイステッドワンダーランド ザ アニメーション 関連ニュース
おすすめタグ
あわせて読みたい

ディズニー ツイステッドワンダーランド ザ アニメーションの関連画像集

関連商品

おすすめ特集

今期アニメ曜日別一覧
2026年冬アニメ一覧 1月放送開始
2026年春アニメ一覧 4月放送開始
2025年夏アニメ一覧 7月放送開始
2025年秋アニメ一覧 10月放送開始
2026冬アニメ何観る
2026冬アニメ最速放送日
2025秋アニメも声優で観る!
アニメ化決定一覧
声優さんお誕生日記念みんなの考える代表作を紹介!
平成アニメランキング