
「SHINKALION 10th Anniversary Special Talk ~『シンカリオン』とアニメの未来~」【第2部】レポート|シンカリオンのCGの進化をスタッフ陣と追いかけた
合体シーンを支えたカット専属職人システムとは
お次はE5はやぶさのCGモデルから『シンカリオン』シリーズ10年間のCGの進化を見ていくコーナーへ。
それぞれのシリーズのE5はやぶさを並べて見せたところで、鈴木さんから新幹線がベースなので色が変わらない、そこが難しいとのコメントがありました。最終的には玩具として販売されることも想定しなければならないので、どのシリーズも色が変わらないことから見た目の構成を変えづらく差別化に苦労していたのだとか。
複数の機体が合体するE5はやぶさ MkⅡのオーバークロス合体のモデルを見ていく場面では、時間の制約がある中でも良い物を作ろうと頑張っていた当時の制作現場の状況が明かされました。
そのために生み出されたのが当時のディレクターが考えたカット専属職人システムだそうで、合体する機体が変更されてもアニメーターが担当する部位を変えないことで、合体シーンの機体を入れ替える作業に集中できるようにしていたそうです。
そんなカット専属職人システムはTVアニメ第2期『新幹線変形ロボ シンカリオンZ』のザイライナーとの合体要素、TVアニメ第3期『シンカリオン チェンジ ザ ワールド』のビークル合体やSRG合体でも用いられたとのこと。
『シンカリオン チェンジ ザ ワールド』でのシンカリオンたちの変形や、カイサツソードとリクソウセイバーといった必殺技の演出など、これまでの10年で培われた進化を観客と一緒に見ていきました。
SRG合体の汚れ表現やカオスシンカリオンの破壊表現の話題では、これまでやってこなかった挑戦を行っていたことも判明。カオスシンカリオンの腕が壊れることが多かったのは演出上の都合だった部分があるようで、今後またシリーズが続いたら新たな表現が見られることを予感させていました。
不採用となったE5はやぶさの初期デザイン案や敵のデザイン案が初公開されたり、『新幹線変形ロボ シンカリオン』第73話「究極のオーバークロス!!923ドクターイエロー」で見られた捕縛フィールド外での戦闘のような演出に新たな技術を用いて再チャレンジしたいと今後の希望が語られる場面も。
最後に『新幹線変形ロボ シンカリオン』&『新幹線変形ロボ シンカリオンZ』のスタッフトークショーなど作品関連の情報を告知したところで、鈴木さんから今後も『シンカリオン』シリーズを応援してほしいとのメッセージがありイベント終了となりました。
10年もの歳月をかけてコンテンツとして進化を続けた『シンカリオン』シリーズ。ここで止まることなくこの先の10年へ向けて走り出すはずですので、今後も欠かさず応援していきましょう!
作品情報
あらすじ
シンカリオンとの高い適合率を持つ子どもたちが運転士となり、研究所員たちと力を合わせて強大な敵に立ち向むかう!
果たして「漆黒の新幹線」の目的は……。子どもたちは日本の平和と安全を守れるのか……。
キャスト
(C)プロジェクト シンカリオン・JR-HECWK/超進化研究所・TBS
あらすじ
キャスト
(C)プロジェクト シンカリオン・JR-HECWK/超進化研究所・The Movie 2019
あらすじ
キャスト
(C)プロジェクト シンカリオン・JR-HECWK/超進化研究所Z・TX
あらすじ
「超進化鉄道開発機構」通称「ERDA(エルダ)」は、対抗手段として新幹線が変形するロボット「シンカリオン」を開発し、脅威に備えていた。
「何かを守れる、カッコイイ人に…僕は…」
中学2年生の大成タイセイは、2年前に失踪した姉の手がかりを求めて、進開学園中等部に転入する。
その矢先、10年ぶりにアンノウンが出現。偶然にもタイセイがシンカリオン運転士として高い適性値を持つことが判明し、闘う決断を迫られることとなる。
アンノウンの正体、そして目的は何なのか…。闘いの末に見えてきた真実とは…。
少年たちの決意と成長の物語が、今、始まる―。
キャスト
(C)プロジェクト シンカリオン・JR-HECWK/ERDA・TX













































