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IdentityV 第五人格(アイデンティティV)|声優・ゲーム・キャラクター・最新情報一覧
『IdentityV 第五人格』は、NetEase Gamesによる非対称対戦型マルチプレイゲーム作品。こちらでは、『IdentityV 第五人格』のキャスト声優、スタッフ、オススメ記事をご紹介!
『IdentityV 第五人格』作品情報
| 作品名 | IdentityV 第五人格 |
|---|---|
| スケジュール | 2018年7月5日(木)~配信開始 |
| キャスト | 探偵(オルフェウス):三木眞一郎 庭師(エマ・ウッズ):斎藤千和 弁護士(フレディ・ライリー):逢坂良太 医師(エミリー・ダイアー):若林直美 泥棒(ピアソン):小西克幸 冒険家(カート):宮下栄治 オフェンス(ウィリアム・エリス):子安武人 マジシャン(セルヴェ・ル・ロイ):高木渉 傭兵(ナワーブ・サベター):岡本信彦 |
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『IdentityV 第五人格』公式サイト
『IdentityV 第五人格』公式X(Twitter)
『IdentityV 第五人格』サバイバー
庭師(エマ・ウッズ)(CV:斎藤千和)

趣味:園芸、手芸
長所:園芸、修理
好きなもの:カナリア
特別な「唯一」の存在を見つけ出したエマは、安心して完璧な園芸技術と才能を発揮できるようになった。もしかしたら、愛するカカシ様をもう少し綺麗にしてあげた方がいいかもしれない。あの腐敗したこげ茶色の藁を換えて、さらに新しい帽子をかぶせる。当然、彼女は外見だけで相手を選ぶような女の子ではない。でも、ほら、夢の中の恋人をきかざらせるのに、何の問題もないでしょう?ただ十分なお金さえあればいい。
弁護士(フレディ・ライリー)(CV:逢坂良太)

趣味:閲読、執筆
長所:執筆、交渉
好きなもの:マーシャ、金銭
フレディは過去の訴訟での失敗に縛られ、今はつまらない仕事で雀の涙のような給料を得ている。しかし、過去の束縛から逃げ出す方法を見つけ出し、最終的にはこれまで経験したこともないような生活をしてみたいと思っていた。例えば、高額の賞金を手に入れたり、法律事務所の仕事につけたりとか。何よりもまず彼は、彼の美しい生活を壊した元凶を探し出さなければならなかった。
医師(エミリー・ダイアー)(CV:若林直美)

趣味:薬草
長所:医療
好きなもの:薬草、書
彼女には野心がある。非常に聡明で、誠実そのもののように見えるが、彼女の瞳の奥にはまだ何かが隠されている。この狂気の世界で生き残るためには、時に人が唖然とする事をしなければならない。耐えず転居を繰り返すことに疲れたエミリーは、この機会に「家」と呼べる場所を見つけ、最終的には今まで感じたことのない安心感と穏やかな生活を手に入れたかった。その前に、彼女は過去に残したあるひとつの「問題」を解決しなければならなかった。
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泥棒(ピアソン)(CV:小西克幸)

趣味:お金
長所:潜行
好きなもの:お金、おとなしい人
教会が意図的にホワイトサンド・ストリートに孤児院を開設した時、ピアソンはやるせなくも経営権と土地を教会に譲り渡し、バイシャ・ストリートを離れた。少なくない賠償金を獲得できたとはいえ、ピアソンにしてみれば、それは新しい孤児院を建設するには足りなかった。そこで彼は、他人のポケットから賛助金を失敬することにした。しかし、彼はまず、心ある協力者を見つけるべきではないだろうか。
冒険家(カート)(CV:宮下栄治)

趣味:読むこと
長所:物語ること
好きなもの:旅行記、小説
カートは経験豊富な冒険家で、人類の極限を探索するのに熱中していた。帆船を操縦してイギリス海峡を横断したり、熱気球に乗って原生林を飛び越えたり。当然、彼もこの命を賭けたゲームの参加者の1人だ。彼は果たしてサバイバルマスターとして、最終勝者になれるのだろうか?
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オフェンス(ウィリアム・エリス)(CV:子安武人)

趣味:ラグビー
長所:ボールを持ち前へ駆けること
好きなもの:ラグビー、ワイン
ラグビーが注目を集める中、この新しいスポーツの創始者を自認するウィリアム・エリスのことは忘れられつつある。彼は小さなラグビークラブに入ったが、すぐに自分の思い通りにはいかないことが分かった。エウリュディケ荘園の主人は、そんな彼に救いの手を差し伸べてくれるかもしれない。
カウボーイ(カヴィン・アユソ)

趣味:キャンプ、狩り
長所:投げ縄、放牧
好きなもの:狩猟製品、武器
アメリカ大陸から来たカウボーイ。若い頃あるインディアン部族の少女と親友になり、彼女から誰もが驚くロープの技を学んだ。そして数年後、カヴィンは再びインディアン部族の者に助けられ、自由奔放な彼はすぐに彼らの生活に馴染む。しかし楽しい時間も長くは続かず、部族は衰退し、彼も矛盾に留まることを諦め、ヨーロッパ大陸で旅を続ける決心をした。
マジシャン(セルヴェ・ル・ロイ)(CV:高木渉)

趣味:マジック、スーツ
長所:マジック
好きなもの:巧緻な杖、スーツ
セルヴェ・ル・ロイはベルギーでマジシャンとしての人生を歩み始め、ロンドンに移住して自分のマジックグッズの専門店を開いた。しかし人体消失マジックを好むこのマジシャンは、まだ世間にその名を知られていなかった。もしかしたら、かつて無数の芸術家を輩出したエウリュディケ荘園にて、彼は新しい公演のインスピレーションを得ることができるかもしれない。
機械技師(トレイシー・レズニック)(CV:佐倉綾音)

趣味:機械、仕掛け、発明
長所:機械製造と修理、仕掛け、発明
好きなもの:機械人形
トレイシーは機械技師で、一日中「まったく役に立たない」ささやかな発明品に熱中し、また火薬実験に深く興味を持っていた。これらの活動によって、父母の残した遺産を早くも使い果たし、さらには巨額の債務まで背負っていた。エウリュディケ荘園からの招待状には、巨額の賞金が約束されていたが、トレイシーの興味を引いたのは、むしろ荘園に隠された秘密の装置だった…
空軍(マーサ・ベハムフィール)

趣味:グライダー
長所:射撃、乗馬
好きなもの:グライダー、熱兵器
マーサは小さな頃から乗馬や射撃が得意で、騎兵隊に加入し上尉の軍階を得た。乗馬だけに満足せず、飛行機操縦技術の基礎を学び、それに夢中になった。彼女は騎兵隊の職位を放棄し、空軍に加入した。しかしマーサは希望通りのパイロットにはなれず、むしろ地上で信号誘導をする仕事をさせられた。彼女が自分の飛行機を操縦するには、頼れる「スポンサー」を探し出さなければならなかった。
幸運児(推理スタント)

趣味:散歩
長所:ゴミ拾い
好きなもの:箱
世界はまるで振られ続けるダイスのようで、彼はずっと勝ち続けていた。しかしダイスが停止した時、何が起こるかは誰も知らない。
祭司(フィオナ・ジルマン)(CV:日笠陽子)

趣味:神秘学、地理
長所:哲学、文学
好きなもの:頭が良くて創造力のある人
神秘主義者のフィオナ・ジルマンは、常に変わった形をした金属の環を持ち歩いている。自分がこの荘園にやってきたのは神の導きによるものだと主張するが、彼女の言葉を信じる者はいない。
調香師(ウィラ・ナイエル)(CV:能登麻美子)

趣味:高級グルメとお酒
長所:香水やエッセンシャルオイルの調製
好きなもの:上品なブランド品
名が知れている調香師。長年の模索を経て、遂にとある神秘的な香水のレシピからインスピレーションを得たのち、独特の「忘却の香水」を調合した。しかし香水はまだ不完全なため、彼女はそのレシピの由来を追って荘園に来た。荘園の主が、彼女の悩みを解決してくれるといいのだが。
心眼(ヘレナ・アダムス)(CV:Lynn)

趣味:詩歌
長所:聴覚、詩歌
好きなもの:詩歌、スイーツ
ヘレナは1歳の時に高熱で視力を失ったが、父母と1人の家庭教師の細やかな指導によって学問を身につけた。彼女はより大きな野心を持ち、大学に入学して文学学士になることを夢見ている。エウリュディケ荘園の主人は、彼女のために学費を払ってくれるのだろうか?少なくとも、あの点字で書かれた招待状にはそのように書かれていたのだが。
傭兵(ナワーブ・サベター)(CV:岡本信彦)

趣味:冷兵器、格闘
長所:クライミング、格闘、冷兵器
好きなもの:マシェット、月光の夜
ナワーブはかつて東インド会社に貢献したグルカの傭兵だった。大部分のグルカ兵と同様、彼は背が低く、体格がいい方ではない。しかし、グルカの戦士は規律に忠実で勇敢に戦うことでよく知られている。退役した一傭兵として、ナワーブ・サべダーは血生臭い生活に慣れていた。この危険なゲームは、彼は戦場と同じような体験をさせてくれるかもしれない。
踊り子(マルガレータ・ツェレ)(CV:遠藤綾)

趣味:パーティー、ショッピング
長所:ダンス、曲芸、物真似芸
好きなもの:ジュエリー、晴れ着、バッグ
マルガレータは美しい舞人で、贅沢な生活を送っていた。しかしある事故で彼女は夫を失い、唯一の収入源も失った。独りで生きてゆく術を知らいない彼女は、もう一つの自由に気付く。億万長者になれるチャンスを見逃すわけにはいかない。
占い師(イライ・クラーク)(CV:鈴村健一)

趣味:神秘学
長所:星占い、動物の扱い
好きなもの:禽鳥
イライは小さい頃から幻影が見えるそうだ。幻影による一部の人々との対話で、イライは新たな目線でこの世界を観察し始めた。しかし、この能力は彼により良い経済的な生活を与える事が出来なかった。婚約者のためにエウリュディケ荘園の招待状を受け取ったが、彼の奇妙な能力は役に立てるのか?
納棺師(イソップ・カール)(CV:内山昂輝)

趣味:一人暮らし
長所:葬儀
好きなもの:死者
人生という旅の終点は人により常に異なる。そしてイソップ・カールは多くの人にとって夢のようなおくりびとだ。彼は一つ一つの手順を厳格に守り、終点にやって来た客人たちに最大限の尊厳を持って接する。こうして彼は謎に包まれた美しい客人からその手紙をみつけたのだ。そして、この不幸な母親の代わりに彼女の最後の願いを果たすことにしたのだった。
探鉱者(ノートン・キャンベル)(CV:羽多野渉)

趣味:鉱石収集
長所:爆発物、磁力探鉱
好きなもの:お金、名誉、地位
キャンベルは恐ろしい鉱山事故から奇跡的に生還したが、彼の友人達はそんなに幸運ではなかった。彼は災難に打ち勝ったが、それまで以上に暗く、寡黙な人となった。彼は鉱山事故で手に入れた隕石の磁石で、一人の鉱夫から探鉱地質者に転職した。以前より多くの報酬を稼ぐ事以外に、鉱山の暗闇から遠く離れたかったんだ。
呪術師(パトリシア・ドーヴァル)(CV:小林ゆう)

趣味:薬草、木彫
長所:呪術
好きなもの:薬草、木彫、黄金の装飾品
パトリシア・ドーヴァルは奴隷を輸送する船の上で生まれ、ハイチから来た母親は船の上で最後の息を引き取った。まだ幼いパトリシアはニューオーリンズまで無事に着いたが、町中で船主に見捨てられた。その原因で彼女も新たな「母親」を見つけた。パトリシアは「母親」から薬草の知識、医術と呪術を学び、そして、彼女は自分のルーツを探るために、成人した後に見知らぬ故郷を辿る事にした。パトリシアがあの土地に踏み入れた時から、彼女の血脈に隠された呪いが徐々に蘇って、彼女に絶えない苦しみを与えた。
野人(モウロ)(CV:関智一)

趣味:動物、果物
長所:騎術、採集
好きなもの:森、静かな場所
モウロは森の中で野人のように育ったが、他人に見つけられて現代社会に戻され、紳士になる方法を習っていた。しかし、彼は新たな「ジャングルルール」に対して疲れを感じた。全てを捨てて大自然に戻ろうとしていた彼は一体このジャングルルールから解放できるのか?
バーメイド(デミ・バーボン)(CV:白石涼子)

趣味:酒の調合、歌を歌う
長所:薬草の知識、酒の調合
好きなもの:お酒、音楽、お金
デミ・バーボンは16歳のとき、兄のサム・バーボンとともにヨーロッパにある小さな城下町へやってきた。サムはこの町でバーをオープンし、初めは商売が繁盛しているわけではなく、ごく普通な店だったが、「ドーフリン」というお酒の調合に成功した時、二人の生活は一変した。店は大繁盛し、その収益により多忙であるものの、安定した生活を送られるようになっていた。デミが好奇心に駆られて「ドーフリン」を試そうとする時、なぜか兄のサムは様々な理由をつけてそれを断っていた。ある日、サムはソムリエとしての新しい仕事のオファーを受けたことで、今のバーを閉店したい事をデミに伝えた。新しい仕事に就けば、きっとより安定した収入と生活が手に入ると彼は考え、そして挑戦することを心に決めた。しかし、例の仕事に行ったサムは、再び町に戻ってくることはなかった。生活していくために、デミは再びバーをオープンさせるしかなかった。だが、客は「ドーフリン」しか求めていないため、経営状況はどんどん悪化していった。つらい日々を送っていたデミは、20歳の誕生日の時とある封筒を受け取り、赤色の封蠟がついた封筒に奇妙なレシピが入っていた。一か八かの試みでレシピの再現に成功したデミは、常連客を招待した。再現したレシピを飲んだ常連客たちから、これこそが「ドーフリン」であると伝えられた。デミはこのレシピが兄の失踪と関係していることを確信し、準備が整い次第、レシピの発送地であるーーエウリュディケ荘園に向かうことを決意した。あの悪名高き荘園は、自分の兄、そして「ドーフリン」との間に、どんな関係性があるのかを確かめるために。
一等航海士(ホセ・バーデン)

趣味:航海
長所:航海ガイド、ギャンブル
好きなもの:上品なブランド品
かつて、ホセ・バーデンという名の一等航海士を知らぬものはいなかった。彼は船長である父親とともにイギリス国王の海上帝国の護衛に尽力した。彼らは裕福、勇敢、屈強であり、そして船の護衛や宝の輸送に関して、バーデン家は時間に遅れたことは一度もなかった。噂によれば、バーデンは海神の御加護を受けた懐中時計を手に入れたことで、波と潮を意のまま操作できるようになったため、いつも時間を守られるようになったらしい。彼はイギリス国王から寵愛を受け、よそ者であるにも関わらず、国王からご褒美を受けることもできた。しかし、ある日、用事でリヴァプールに留まったバーデンは、父親とともに海へ出ることは出来なかった。日没の時、彼は港で父親の帰りを待つも、船は一隻も帰還して来なかった。実際、船だけでなく同乗していた船員たちも、二度と海上に現れていない。イギリス国王は大激怒し、バーデン家が宝を盗んだと決めつけ、一家が持つ全財産及び爵位を剥奪したため、彼は地に堕ちてしまった。しばらくすると、ホセはとある情報を耳にした。どうやら、失踪した船の貨物リストに中国由来の骨董品の傘が一本あったらしく、現在はエウリュディケ荘園という場所に出現したそうだ。父親の行方を探るため、或いは……自分が失ったものを取り戻すため、かつての海上騎士は、呪われた地に足を踏み入れることを決意した。
曲芸師(マイク・モートン)(CV:福山潤)

趣味:綱渡り
長所:火薬作り、跳ねること、ジャングリング
好きなもの:ライオン、ステージライト
マイク・モートンはサーカス旅団「ノイジーサーカス」で一番の人気者だった。彼はブロンドの巻き髪と活発な性格を持ち、その透き通った青い瞳からは決して憂いを覗くことはできない。「ノイジーサーカス」は彼の全てであり、「殺戮」といったものは、本来そこに存在してはならないはずだった。あの災難から生き残ったマイクは、「ノイジーサーカス」を壊した元凶を探すことしか考えられなくなっていた。
ポストマン(ビクター・グランツ)(CV:村瀬歩)

趣味:野良動物たちに餌を与える
得意なこと:(社交でなければ)
好きなもの:動物、花
ビクターは口下手で、人とコミュニケーションすることが苦手で、変わった男の子だ。人間との付き合いより、ビクターは小動物たちと一緒に過ごすことの方が好きだ。ポストマンとして毎日たくさんの手紙を送信していたが、自分宛の手紙は1通もなかった。しかし、ある火災の中に彼の英雄的なパフォーマンスのおかげで、ビクターは信頼される者になった。そして、彼が火事から救った子犬ウィックは配達仕事の手伝いに街中で彼に同行し始めた。ビクターは手紙を受け取った人達の様々な表情を見るのが好きだ。感動、驚き、失望、喜び……他人の秘密を伝う鍵になることを彼はとても楽しんでいた。人との対面の会話は偽善と嘘に満ちている一方、真に重要な秘密や感情は手紙の言葉の間にこそ隠され、静かに彼の配達を待っていると彼は確信していた。ビクターにとって、人生初めての自分宛の手紙は荘園からの招待状だった。彼はこの誠意に満ちている招待に応じ、感激しながら子犬のウィックと共に荘園へ向かった。
墓守(アンドルー・クレス)(CV:島﨑信長)

趣味:墓誌研究
長所:穴掘り
好きなもの:イチハツ、砂時計、墓誌
アンドルーにとって病魔よりも恐ろしいものは、世間のうわさだ。うわさからの悪意は見えない壁のように、彼を世界の美しさや温情といったものから徹底的に隔離した。彼はかつて窓の外の日差しを見て、他の少年たちと同じように太陽の下で生活し、笑ったり、恋愛したり、人生を楽しんだりしてみたいを願っていて、「白髪の怪物」だと呼ばれたくなかった。救いを求めるため、アンドルーは「聖殿」と呼ばれるラズ教会の墓地にやってきて、そこで墓守になり、冷たい墓碑銘と永遠に声を出せない死者とともに過ごしていた。荘園からの招待状を受け取った時、彼は初めて他人に理解される感動を受けた......
「囚人」(ルカ・バルサー)(CV:梅原裕一郎)

趣味:ピアノ、随筆
長所:電磁気学、機械工学
好きなもの:書籍、音楽、科学実験
ルカ・バルサーはかつて親切で、警戒心がないように見えた。彼がどこから来たのかは誰も知らず、彼の家族に会った人もいなかったが、立派な教育を受けており、高いプライドを持ち、そして科学発明品に興味津々なのは確実だ。当たり前のことに、ルカは有名な大発明家の門下に入り、発明家のアシスタントになった。ルカはそこで大いに重んじられて、大発明家の事業を受け継ぐ者として期待されていた。しかし、ある学術紛争の後、全てが変わった。大発明家は彼の研究成果をこっそりライバルに売ったルカが卑劣な裏切り者だと主張する一方、ルカは大発明家が才能を尽きた無能者だと訴えた。事件真相はどうだったか分からないが、実験室で電力事故が発生し、大発明家は事故で死亡した。ルカは不可逆的脳損傷を受け、さらに殺人容疑で訴えられた。ルカは絞首刑に処されたが処刑の直前になぜか赦免された。元の状態に戻れなかったルカは記憶力が悪くなり、集中力も前には及ばず科学研究に従事することができなくなり、財産も発明家の未亡人の賠償金として支給された。しかし、ルカは元の発明を完成させることを諦めなかった。完成には大金が必要のため、荘園からの巨額の報酬付きの招待状が届いた時、彼は危ない橋を渡ることを決めた。
昆虫学者(メリー・プリニウス)(CV:甲斐田裕子)

趣味:花の栽培
長所:昆虫研究、オリエンテーリング
好きなもの:ハチミツ、花、帽子
昆虫学者メリー・プリニウスという人物は、生物学界で雑談のネタとして楽しまれている。その理由の一部は彼女の才能によるもの。貧しい荘園のメイドから女主人、裕福な未亡人、そして生物学界の明星に至るまで、まるで鯉の滝登りのような物語は常に人を惹き付けた。そして昆虫研究、特に有翅昆虫において、彼女は独特な見解を持っていた。彼女はその飛び回る小さき者たちを動かし、彼らが起こす行動を全て理解できる能力を持っているらしい。そしてもっと多いのは彼女の容姿についての噂だ。メリーが顔を表に出すことは滅多になく、議論の飛び交う学会よりも密林、沼地や荒野へ足を運び、そこの奇異な昆虫たちを探す方が好きなようだ。ほんの数回姿を現した時でさえ、顔全体を覆う大げさな紗帽をかぶっていた。彼女が醜いから素顔で人に会いたくないのだと言う人もいれば、彼女が美しすぎるせいで彼女の研究ではなく、その容姿にばかり気を取られてしまうからだと言う人もいる。
画家(エドガー・ワルデン)

趣味:芸術
長所:芸術
好きなもの:美しく芸術的な人と物
ワルデン家の一人息子。幼少時から芸術に対して興味を持ち、高い才能を発揮する。家族の溺愛と民衆からの賛美によって、彼はおかしな性格になってしまった。彼の目には芸術しか見えず、自らを至高と認識している。自分以外、誰も彼と芸術について説く資格がないと考えている。彼がゲームに参加するのは賞金のためではない。ワルデン家の継承者である彼にとって、お金は興味をそそられないのだ。では、彼がゲームに参加したのはなぜか?
バッツマン(ガンジ・グプタ)

趣味:クリケット、音楽
長所:スポーツ
好きなもの:玩具や遊び、草花、クリケット
バッツマンのガンジ・グプタは長年粗末で薄暗い湿った部屋に住んでおり、年中外出することもほとんどなく、家族や友人がいる気配もない。常に近寄りがたい顔つきをしているため、彼の周辺に住む人たちでさえ彼の素性を知り得ることはなかった。しかし、こんな捻じれた人間が、なぜか近所の話題の中心になっていた。時々部屋から聞こえてくる大きな物音も、出かける時は決まって顔を隠しているのも、怖い顔からでは想像もできない、近所たちの取るに足らない善意に小声で述べる感謝の言葉も。ガンジがこうなってしまったのは、きっと悔しさが残っているからなのだと言う人がいる。彼らはガンジの部屋の破れた窓の近くでクリケットのボールをよく拾うそうだ。彼は昔、ロイヤルクリケットチームに所属していたのだが、その訓練隊が謎の大火事で姿をくらましたらしい。もちろん、彼が故郷を離れ、慣れない土地で暮らしているから、他人を警戒するのも仕方ないと思っている人もいる。憶測はそれぞれだったが、彼が多くの秘密を抱えていることは確かだ。この静かな町で変なトラブルを起こしてもらっては困るから、ガンジには近づかないでおくというのが共通の認識だった。
玩具職人(アニー・レスター)

趣味:物品収集、玩具製作
得意な事:商売
好きなもの:木製玩具
アニーは富商の家に生まれた。アニーの母親は、彼女を生んだ時に難産で亡くなってしまった。父親は彼女に母親の影を求め、母親や自分のような才能や美貌がないと、淑女らしからぬ彼女を責め立てた。彼女が唯一楽しめたのは、1日1時間だけ、母親が残してくれた小さな子供部屋にいる時だけだった。中は様々な木製の玩具でいっぱいで、まるでおとぎ話の世界のようになっている。この場所では、自分らしくあることを誰にも邪魔されない。部屋にあるボロボロの木製飛行機が、部屋の外の世界へ連れて行ってくれるかもしれないという希望を彼女に与えた。彼女が成人を迎えようとする頃、彼女の財産は詐欺師に狙われるようになった。追求者たちは皆彼女に寄生して楽な暮らしをしたいと願った。彼女はその内の1人の男性と、「素敵」な恋をし、婚約に至った。そして彼女が成年した時、父親と婚約者は彼女を騙し、全てを奪って姿を消した。彼女は自分が信頼する者が優しい人だと信じ、彼らを信じ抜いていた。彼女はそう、思っていた。しばらくした後、母親の個人弁護士がアニーの元を訪れ、最後に残った30%の遺産を彼女に渡した。アニーはそのお金で玩具店を開いた。これらの玩具はアニーにとって、安らぎや家庭、安定を意味してる。玩具の傍にいる時だけ、彼女は安心感を覚える。彼女は玩具を見ると、それを集めたがる。これらの玩具は、他の子どもにも安らぎを与えるかもしれないという思いを持っている。玩具の商売は彼女の手によって少しずつ軌道に乗った。段々、彼女は自分が彼らの言うような何の取柄もない少女ではないことに気付く。そして、自分が持つべきものと尊厳を取り戻すと誓う。ある日、郵便ポストに匿名の招待状が届いた。彼女を騙したあの2人の情報を握っていると書かれており、彼女はそれを確かめてみることにした。
患者(エミール)

趣味:ぼーっとする
長所:クライミング、スポーツ
好きなもの:エダ
誰もエミールの過去を知らない。彼に対する人々の第一印象は、寒い街角の哀れな流れ者だ。高熱によって彼のほとんどの記憶が奪われ、再び目を覚ました時にはすでに精神病院の患者になっていた。エミールは精神病院でかなり苦しめられたが、彼は終始他人の言いなりになっていた。注射、拘束、電気治療……彼はいつも患者の中で一番静かだった。精神病院の中では、記憶喪失したエミールは他人よりも静かで、落ち着いていた。精神病院で診療を行っていたエダと知り合った後、エダによって精神病院から連れ出され、彼女の元で徐々に正常な人間の感情反応と行動を一部取り戻していった。だがそれに伴って思い出したのは、精神病院での日々と、朧げな記憶だ。記憶の中の自分は閉じ込められ、拘束され、身動きが取れない。砂埃が舞う中、無数の人々が彼を取り囲み、狂った喝采を上げる。それ以来、椅子やベッドに縛られると、彼は反射的にパニックに陥るようになった。エミールは終始自分の身分を思い出せなかった。しかし彼は、エダが他とは異なる、彼にとって他人とは違う、特別な人であると分かっていた。彼はエダに、所有物として傍に置かれた。2人の感情は歪でありながら真摯なものだった。エダはエミールが忘れた過去を気にせず、エミールもエダの「治療」を受け入れた。記憶の中のものよりも、わずかな痛みを伴うこの治療の方が、「愛の証明」と言えるからだろう。
「心理学者」(エダ・メスマー)

趣味:催眠の研究
長所:催眠、手術、精神治療
好きなもの:医学研究、エミール
医師の家庭に生まれ、よい教育を受けたエダ・メスマーは心理学者である。25歳の年、彼女は催眠療法の研究に熱中した——暗示と指令を通して病人に催眠をかけ、彼らの痛みや恐怖、その他のマイナス的な感情を消すというものだ。しかし研究は何度も失敗した。実験に参加する患者らは痛みに耐えられず、彼女の催眠にも反応を示さなかったからだ。何度も失敗を繰り返し、彼女は学校を離れざるを得なくなり、新しい実験サンプルと研究方法を探し始めた。数年後、ホワイトサンド精神病院で短期間勤務していた時、エダは記憶喪失の患者——エミールと知り合った。彼は静かで神秘的、そして催眠に対して良好な反応を示した。エダは少しずつエミールに惹かれ、エミールこそが自分が探し求めていた完璧な実験体だと確信した。精神病院との契約期限が近づいて来ると、エダはエミールに対して複雑な感情を抱き、ついにエミールを逃がすことにした。精神病院から離れた後、エダはエミールを使って研究を続け、エミールが起こす病症の発作の治療にも努めた。「催眠療法」はエダが生涯を賭けて追い求めているものだ。だがエミールとの感情も、彼女の人生において大事なものになっていった。数年後、彼女の研究はついに一定の成果を得たが、好転していたはずのエミールの病状は突然悪化し始めた。歪んだ、真摯な愛情は2人を強く繋ぎとめた。彼女はエミールには適した医者が必要であり、彼を救えるのは自分だけだと確信していた。エミールの治療法を探すために、彼女は知人が持ちかけた取引を受け入れることにした。
小説家(「オルフェウス」)(CV:三木眞一郎)

趣味:演繹、犯罪学
長所:執筆、道具の製作
好きなもの:鳥
小説界の明星。サスペンスホラー小説を得意とする。彼に対する人々の噂は様々だ。円満な家庭にいると言う者もいれば、たった1人で人を避けるように暮らしていると言う者もいる。だが真相がどうであれ、高額な印税と膨大な読者の数は、彼に十分な財産と名誉をもたらし、「オルフェウス」を人々が羨む人生の盛りにある俊才に仕立て上げた。しかし彼自身だけが、過去の悪夢が決して終わっていないことを知っていた。だから彼があの笛と共に送られてきた招待状を見た時、断る理由はないと思ったのだ。
「少女」(「記憶」)(CV:堀江由衣)

趣味:未公開
長所:未公開
好きなもの:未公開
「オルフェウス」の記憶の中では、彼女は彼の娘だった。彼女は彼の太陽であり、明るくて少し変わった小さな淑女だった。彼は彼女を無二の宝のように大事にし、幸せで素晴らしい未来が彼女を待っていることを祈った。しかし「悪夢」が襲い掛かった時、過去に囚われていた「オルフェウス」は自分の最も大切な人を、深淵に導いてしまった。
泣きピエロ(ジョーカー)(CV:平田広明)

趣味:喜劇芝居
特技:改造
好きなもの:ナタリー、花
ジョーカーは彼の親が言うように、しょせん金儲けの道具にすぎないのかもしれない。辛うじて残った帰属意識を失わぬよう、彼は日々耐えながらおどけたふりをし続けるしかなかった。当然のように、唯々諾々と従うジョーカーはサーカスの泣きピエロになった。足を引きずりながらステージに上がることも、そのおどけた顔とアンバランスな手足で観客を笑わせることにも、次第に彼は慣れてきた。ピエロのメイクを施した時の挙動は常日頃の従順な性格への反発なのか、それとも心の奥底にある本当の感情が解放されるのか、実のところジョーカー自身にもよくわかっていない。あの夜、彼が自らの手で切り取った微笑みの仮面を身につけると、まるで生まれ変わったと感じたように。この仮面は泣きピエロのジョーカーのものなのか、微笑みピエロのセルゲイのものなのか…彼にはまだ分からない。
教授(ルキノ・ドゥルギ)

趣味:爬虫類
得意:毒物学・生物研究
好きなもの:夏
「人間は猿から進化してきた、じゃあ猿の前は?」ルキノ教授は無限の知識欲で人類の起源を追い求め、人類の進化の未来に触れた。
骨董商(戚十一)

趣味:武術・簫制作・骨董品
得意:拳法・棍法・音律
好きなもの:静かな音楽・竹林
「筍を破って生まれた青竹は幼いながらも風霜に立ち向かう。竹はまるで君子のように自我を貫いていく。」これは蕭家のある幼い娘が初めて覚えた詩であり、彼女の父親がよく娘に言い聞かせていた蕭家の家訓でもある。幽谷に生い茂る竹は、露でその汚れを洗い流し、一切の雑念を持たずただ静かに佇むだけで、伐採の運命からは逃れられない。俗世を嫌ってただ静かに暮らそうとする蕭家も同じ、いずれ滅ぶであろう宿命には抗えない。唯一生き残った幼い娘は恨みを晴らさんと心に誓い、ある武術の名門一派に弟子入りした。だが腕を磨くぐらいで、横暴な強者を抑えて善良な弱者を助けるられるほど人生は甘くない。無謀な行為は自らの身を滅ぼすのだということを思い知っただけだった。復讐は失敗に終わり、その正体を暴かれた彼女には終わりなき暗闇の逃亡人生が幕を開けた。多くの亡者の鎖に束縛されながらも、故人の無念を晴らすためには、なんとしても生きのびなければならない。そのためにならたとえ一族の名を捨てても惜しくはない。旧き名を組み合わせて作られた彼女の新しい名は――「戚十一」。この半生で出会った人や物は全て彼女にこう伝えていた。「叶わぬこそが人生、振り返るな。」と。「澄んだ地を望むなら、まず心を落ち着かせよ。貪欲や嗔恚に駆られるな。」そう、それは師匠の教えのごとく。「今までのしがらみは忘れ、余生を楽しめ。」そう、それは死の間際の老僕の言葉のごとく。それなのに、ただの人として生きようと身を退く決心をした時、あの荘園が再び彼女の最も大事な人を奪い去ったのだ。
作曲家(フレデリック・クレイバーグ)(CV:増田俊樹)

趣味:音楽・心理学・神秘学
得意:調律・馬術
好きなもの:極端な美学・優れた才能を持つ者
幼い頃、フレデリック・クレイバーグは頭の中に潜む悪魔に苦しめられていた。しかし、初めて父親の演奏会に参加した時、その美しい旋律があらゆるノイズ、そして悪魔の囁きをかき消してくれたのだ。その瞬間から彼は音楽に夢中になり、自分を蝕む声から解放してくれる音楽こそが、大洪水における方舟のような救いであると信じた。彼は、自分も家族と同じように女神ムーサイの加護を受け、芸術界の新星になれると思っていたが、音楽の女神エウテルペーは彼を愛さなかった。時が経つにつれ、人々は彼の優れた容姿、そして女性を虜にする立ち振る舞いにのみ夢中になり、彼の枯れ果てた「才能」が注目されることはなかった。
記者(アリス・デロス)(CV:堀江由衣)

趣味:音楽・パフォーマンス
得意:偽装
好きなもの:トリュフケーキ・ギリシャ神話
アリス・デロスは裕福かつ円満な家庭で幼少期を過ごした。寛容でやさしい両親と善良で頼りになる友達に影響され、彼女の性格も明るくてポジティブに育った。だが、6歳の時にとある悲惨な事件で何もかもが変わってしまったのだ。家族を失い、不運な女と呼ばれた彼女は、臆病の渦に囚われた上、孤児院に送り込まれた。孤児院での日々は精神と肉体に苦痛をもたらす根源的経験となったが、14歳になると彼女は実験対象としてある医学教授に養子に出され、メルボルンに連れて行かれた。長期間にわたる投薬とリハビリを経て、彼女は自己の意識を取り戻した。だが、のんべんだらりと日々を生きる人生より、聡明な精神状態で地獄の中の生活を送ることは、かえって残忍なことだったかもしれない。そんな中でも、幸い記憶の中で聞こえるあの声が、いつも彼女を崩壊の縁から引っ張り上げてくれた。やがて、こういった出来事が彼女を破壊するのではなく、逆に彼女を変容させていった。21歳になったアリスは逃亡し、イギリスに帰還した。本名を伏せて記者になり、鋭く時勢を指摘しながらも、幼少期の大惨事の真相と姿を消した友達を探し続けた。大人になったアリスは賢明で上品な女性に成長し、我慢強く勇敢な特性をもっている。観察と仮装にも長けていて、演説と分析能力にも秀でていた。記憶力も素晴らしく、人の感情を鋭く捉える。自身の持病と幼少期の実験を経験したことで、彼女は恐怖へのアンテナが人より優れているのだ。同時に忍耐力も強い。彼女は過去の悪夢を乗り越えたが、それを完全に抹消することはまだできていない。ひとりでいる時、アリス・デロスは重度の潔癖症と強迫神経症のため、いつも手袋をつけており、鋭い音も苦手だ。
航空エンジニア(チャールス)

趣味:未公開
長所:未公開
好きなもの:未公開
チャールス・ホルトはこの土地にたどり着いたばかり。当地の何もかもが彼にとってエキサイティングそのものだった。昼間の彼は人々にとって大柄で荒っぽい、ひねくれ者だった。建築の高所作業の仕事をしているが、夜になると半地下の小さな住処で「ソノラン飛行クラブ」の偉大なエンジニアへと変貌する。軽妙なデザインと技巧あふれる構造が、彼のゴツゴツとした硬い手を通して少しずつ形作られていく。チャールスにはわかる、彼のデザイン面にはまだ課題があった:小さな機械装置がチャールスの手から飛び出すと、不安定に振動した後、そのまま地面に落下してしまった。建築会社のマネージャーにとっては、少ない予算でデザインを買い取ってしまえば何よりもコスト削減になる。たとえその行為がリスキーであっても、常に金欠の「よそ者」にとっては、良心すらも値がつけられる程度のものにすぎない。あるアクシデントの後、チャールスはたったひとりの親友と会えなくなってしまった。彼の夢を心から理解し、互いに熱い友情を交わしあった親友の名はアルバート。臆病なチャールスは再び、あの冷たい保証書にサインしてしまったのだ。彼は続々と届く悪いニュースをもう理解できず、恥に怯える心臓に気づくこともなかった。「ガラクタ」は素早く片付けられ、新しいビルが「文明の象徴」として新聞を飾る。唯一問題が出たとすれば、悪夢に悩まされ震え続けるチャールスの両手だ。だがあの招待状が届いた時、彼にとって贖罪のチャンスが現れた。
応援団(リリー・バリエル)

趣味:未公開
長所:未公開
好きなもの:未公開
リリー・バリエルは古い歴史ある家系に生まれてきた。彼女の父親は家から軽視され、寵愛を受けれなかった次男だったが、それなりの財産を持ち、そのため彼女は裕福な幼少期を送った。リリーの親と兄はスポーツに熱心で、父親の夢は世界中に名を轟かせる競馬大会を開催することだった。兄も成人して待望の騎手になっていた。スポーツ一家のひとりの娘として、リリーはずっと両親と兄から可愛がられ育てられたため、純粋で気ままでありながら、傲慢かつやや固執的な性格になった。この幸せな日々は彼女が16歳の時に止まった。彼女の父親が大金を使ってやっと開催までこぎつけた新しい競馬の大会の開幕当日、1匹の馬が暴れたことで雑踏事件が起き、兄が落馬。頭部と体に重傷を負い半身不随になった上、その知能指数も幼児レベルになってしまった。愚鈍で発話もできなくなり、両親はやむを得ずとはいえ彼を介護施設に送ってしまった。この事故で、父親の家系に威信を佇立させるための競馬大会が、そのまま家名にとってスキャンダルになり、彼はその一家から追放されてしまった。これを受け入れられない父親はそれから毎日酒浸りになり、リリーと妻を殴りつけ、酔いが覚めると自責の念に駆られるようになる。かつて幸せな家族だった人々は、一瞬にして地獄に叩き落された。この時のリリーにとって、唯一の息抜きは介護施設で兄の看病をする時間だった。いつも兄を励まし、まるで昔のレースの時のようだった。たとえ兄からは返事がなくても、少なくとも兄の純粋な笑顔を見られる。あの笑顔は昔、リリーも持っていたはずだったが。ここでリリーは同い歳の子と知り合って、リリーの境遇を知った彼女から「同世代」なりのアドバイスを受けた。あれからしばらくが経ち、リリーの父親は酔っ払った帰路でアクシデントにより首を折った 。母親は父親の死体を確認するために警察署に行ったきり、戻ってこなかった。リリーは祖父と伯父に成年までの生活費用と介護の治療費を仕送ってほしいと手紙を送ったが、彼女の伯父は無視した。一方祖父からはリリーたちに2年間の生活を維持できる現金と、1枚の奇妙な借用書が届いたのだった。この借用書の債権者 はリリーの祖父からリリーに変更され、そしてその取り立てるべき債務 はエウリュディケという荘園のとある人物が負うとなっていた。
人形師(マティアス・チェルニン)(CV:花江夏樹)

趣味:未公開
長所:未公開
好きなもの:未公開
マティアスはプラハのある裕福な家庭に生まれた。父親は今は没落した古い氏族の末裔で、一族は没落したとはいえ神技のような人形劇を受け継いでおり、この家庭に充分な収入をもたらしている。彼の母は紡糸工場のオーナーの娘である。家族三人は平和で円満な生活を送っていた——そう、あの日まで。彼の父宛にパリからの招待が届き、一家はパリでパフォーマンスをして、かなり有名になっていた。富と名声が流れるように届く。万事順調にいった父親は芸術家に転身し、社交的な母親は高名な貴婦人になっていた。これは生まれつき内気なマティアスにとって、自身が家庭と相容れない存在になってきたということだ。「「ルイ」みたいになれたらいいのに。」彼の両親はいつもこういう。「ルイ」はマティアスの父親がパリにきてから、利口で可愛い幼少期のマティアスをモデルにして作った人形だ。彼は糸で繋がなくても人形劇でパフォーマンスができて、人が声を出さなくても自ら喋れるのだった。活発で明るく、ユーモアがあってよく喋る。父親のパフォーマンスの目玉である。年月が経ち、一家の中で愛を充分に受けられずひねくれた性格のマティアスは、徐々に「ルイ」に入れ替わられてしまった。彼が唯一父親と話せる機会は人形劇の勉強時間で、それも父親が休憩をとる隙を狙い、「ルイ」の代わりに話せるのみだ。そんな時でもマティアスはパートナーである「ルイ」に対し、隠しようのない暗さと冷酷さを示した。そんな態度が両親から不興を買い、彼らはたびたびマティアスを叱り、やがて離れて行ってしまった。マティアスが逆に、血肉を持たず心配もされない人形のようになってしまった。マティアスの23歳の誕生日は、お祝いもプレゼントもなかった。父親はちょうど大型のパフォーマンスの仕事があり、彼がひとりでカーテンコールに応えている時間を狙って、マティアスは楽屋に保管してあった「ルイ」を燃やしてしまった。火勢はすぐに抑えられたが、濃い煙のためにパニックが起きてしまい、舞台の崩落と大規模の転倒事故を引き起こした。マティアスの両親もこの事故でなくなり、彼自身も崩落事故で左半身に重症を負ってしまった。だが、マティアスはそれを気にしなかった。少なくとも「ルイ」は死んだのだ。だが91日が過ぎたころ、ひとつの木の箱がマティアスの自宅前に届き、箱の中にはまるで新品の「ルイ」が入っていた。あの火災では燃えなかったのか?マティアスは疑いながらも「ルイ」を暖炉に投げ込み、灰になるまで燃えたことを自分の目で見届けた。さらに78日後、マティアス宛にまた木の箱が届いた——「ルイ」が蘇ったのだ。これがいつまでも繰り返された。マティアスが何度「ルイ」を処分しても、依然として「蘇生」が起きてしまい、間隔がだんだん短くなっていく。24歳の誕生日当日、もはや発狂寸前のマティアス宛にまた木の箱が届いた。今回、彼は気づいた。木の箱に一枚の紋章が入っている。彼がこれを調査すると、この紋章は海の向こうにある悪名高き荘園のものだとわかった。
火災調査員(フロリアン・ブランド)

趣味:未公開
長所:未公開
好きなもの:未公開
フロリアンは成長するにつれ、周囲から惜しむ声を多く耳にしたーーそれはあの火災事故で必死に炎から彼を守った両親、親を失い孤児院に入ることになったフロリアンの運命に対するものだ。そして孤児院の院長が何度も寄付する者にフロリアンの来歴を伝える時、誰もがこの無私の愛に感動し、命の奇跡を称賛したのだった。確かに愛の奇跡を受け継いだ彼だが、数多の夜、フロリアンはあの日のことを何度も夢の中で繰り返して見ていたーー部屋に残された両親が炎に呑み込まれるそのさまを……そしてフロリアンは大人たちの話を信じ、両親は炎に消えてしまったが彼らの愛はずっと彼の側にいるのだと考えた。こう考えることで死別による苦痛が和らぎ、つきまとう悪夢は辛いながらも、ある種の導きや啓示のような存在になってきたのだ。院長のパフォーマンスにあわせることを学んだフロリアンは多くの同情を集め、寄付の申し出が途切れることはなかった。彼の積極的な態度や真面目で責任感のある性格によって、管理人からは子どもたちをまとめるリーダーとして選ばれた。このような生活が、新たな火事まで続いた——孤児院を燃やし尽くされたものの、フロリアンは消えることのない炎に繰り返し突撃し、多くの子供と管理人たちを救い出した。間もなく成人という年齢になっていたフロリアンは、その勇敢さを新聞で報道された。これを機に彼は孤児院を出て、火災保険の会社に入った。火災原因の調査報告書を作成する通常業務の他に、駆けつけられる限り火災現場へ赴き、いつも最も危険な救助に参加していた。その勇敢さと決意、さらに火事防災の豊富な経験から、彼が担当した街の救助成功率はいつも高く、負傷者も少なかった……実は、その街における火事発生率は非常に高いものだったが。
「レディ・ファウロ」(エブリン・モレー)

趣味:未公開
長所:未公開
好きなもの:未公開
孤児院にいたエブリンは幼い頃から抜群の記憶力と演技力を持っている。この才能がクラブを経営していた夫人に注目され、彼女を養子として受け入れ、「レディ・ファウロ」に育てた。学習とトレーニングを経てエブリンは会話術、自身の美貌と独自の「トリック」を駆使して、欲しいものを自在に手に入れる。だが通常の嗅覚と味覚を失ってしまう。その償いとして、彼女の養母は豊かな生活を送らせ、師であり友のような愛情を注ぎ続けた。だが、極めて贅沢な生活のせいで、養母は高額の負債を背負ってしまう。ある債権者との衝突で、エブリンは養母を守るために過失で相手を殺害、指名手配される身になってしまった。エブリンは自信の演技と偽装で幾度も警察の追跡から逃げおおせた。やがて、重い病気を患う養母からの連絡を受ける。それが罠だと知っていても、エブリンは自ら姿を現した。牢獄の日々の向こうで彼女を待っていたのは絞首台ではなく、とある謎の大物だった。その人物は彼女を釈放させ、養母を療養させることにも同意する。その交換条件は、エブリンの養母のように、次はエブリンがより多くの「レディ・ファウロ」育てること——期限は10年間だ。養母のサポートを受けたエブリンの「育成」の仕事は順調そのもので、生徒の数人はすでにあの謎の大物の下、美麗で危険な刃物となった。そして9年目、ひとりの逸材が、エブリンの腕前をすべて受け継ぐほどにまで成長する。特に偽装においては彼女を上回っていた。だが、エブリンが引退を決意した時、その逸材の生徒は裏切って脱走してしまう。自由の身を取り戻す条件として脱走した生徒を始末せよと大物から指示がくる。生徒が最後に現れた場所は——エウリュディケ荘園であった。
「騎士」(リチャード・スターリング)(CV:立花慎之介)

趣味:未公開
長所:未公開
好きなもの:未公開
スターリング家は巨大な地下産業を経営する貴族だったが、家長の夫婦には長年、子供がいなかった。かつてのパートナーと縁を切った後、奇跡的に双子が生まれたが、4歳の時に突然ふたりとも行方不明になってしまう。双子が見つかるようにと、夫婦は熱心に罪を償った。双子の姉は「パートナー」のもとで、弟はその3年後にようやく見つかった。再び家に帰ってきた日、弟は姉と別れる時に歌っていた童謡を歌っていた。童謡の内容は小さいふたりがよく遊んだゲームーー騎士と姫のものだ。童謡と男の子の話が精確だったので、姉もこれは確かに弟だと認めた。双子は相変わらず純粋無垢で可愛いかったが、いつも一緒だった姉は弟にわずかな違和感を抱く。やがてある日、彼女は帰ってきた弟がずっと嘘をついていることに気付いた。弟は使用人を屋上に行かせて執事に梯子を外すように命じたり、子どもの間で悪意をばらまき互いに憎悪を引き出したり、父親が裏で今も経営している闇産業の資料を掘り返し、両親は大喧嘩のすえ母親が自殺を図るほどになったことも……その事実を知るのは姉だけだったが、弟は常に姉を一番好いており、秘密を内緒してほしいと告げていた。「世の中が酷くなればなるほど、彼らは『希望』の象徴である私たちを大事にしてくれるんだ。」弟はいつも陰から「嘘」が引き起こす人々の争いを覗き見ている。まるで戦争を策略し駒を手に持つ君主のようだ。それでいて弟はよく思索に耽り、何かに困惑しているようなのだ。姉が結婚適齢期を迎えるころ、唯一秘密を知る彼女は、これを機に正体不明の弟から逃げようと強く望んでいた。だが、ある晴れた日の午後、弟は姉を階段から突き落としてしまう。「これでもう永遠に離れない、私は永遠に『騎士』でいられるね。あなたも外の世界には出られないんだ。」この時ようやく、人々は彼の悪行に気づく。弟のことは誰もが、読書と騎士の劇画に夢中で、剣術と戦争関連の書物を好む子供だと思っていたのだ。両親は4歳以前の古い家族写真から弟の顔が切り取られ、リチャードの顔に貼り替えられているのを見つけた。姉が赤の教会での結婚式に参列する時、リチャードは幽閉されてしまう。だが結婚式の後に姉が行方不明になり、スターリング夫妻は自宅の塔の中で永遠の眠りにつく。遺産を全て受け継いだリチャード・スターリングは、相変わらず礼儀正しい笑顔を浮かべていた。「騎士」の童謡を口にのせ、姉を探す旅へと彼は赴く。
気象学者(ウェンディ・フート)

趣味:未公開
長所:未公開
好きなもの:未公開
雨合羽、凧、綿菓子、そして暇な時に行う気象実験……これらは幼い頃のウェンディにとって、最も心温まる思い出でありながら、もう二度と戻ることのできない晴れやかな日々でもありました。規則的な農作業の生活は、いつもコネチカット州の厳しい天候に翻弄されていました。そして、あの未曾有の超大型ハリケーンが襲った日、母親が必死に守ろうとする中で、ウェンディは指の隙間から壊滅的な光景を目の当たりにし、父親がこの世を去ったことを悟りました。それ以来、ウェンディは自分を責めるようになります——「もし天気を予知できていれば、父は亡くならなかったかもしれない」と。無線がようやく普及し始めた時代、彼女の遊び道具は同世代の子供たちが手にする人形ではなく、ガラス瓶や気象学の入門書、そして農地で見つけた農薬や肥料でした。不安定な天候を手元の瓶で予測することは難しく、失敗を繰り返すたびに挫けそうになりましたが、母親の励ましと風車のバッジが彼女を再び陽の当たる場所へと引き戻してくれたのです。周囲の人々からの冷笑や嘲笑にも負けず、ウェンディは自分の理論を証明するために「確実に起こる」暴雨を予知しようと決意しました。その実験は、少なくともウェンディ自身にとっては成功でした——しかし、その暴雨による洪水が大きな災害を引き起こし、彼女は非難の的となってしまいました。事情を知らない母親はますますウェンディの才能を確信し、友人を通じて彼女をニューヨーク州の女子学院へ推薦しました。そこでの研究は大きな成果を挙げました——繰り返しの実験の末、二酸化炭素濃度が温度に与える影響を発見したのです。しかし、論文を発表する過程は順風満帆ではありませんでした。成果を公にするため、ウェンディは妥協を選ばざるを得ませんでした——最終的にその論文は別の同僚の名前で発表され、大きな注目を浴びる結果となりました。このような出来事が繰り返される中で、彼女とともに研究を続けていた友人たちは次々に離れていきました。孤独な研究の道を歩むことになったウェンディ。そんなある日、彼女は新聞で気象に関する記事を目にします。それはアイルランドからの報告で、自身が以前発表した理論と非常によく似た結論が示されていました。悩み抜いた末、彼女は真相を確かめるため海を越える決意をしました。しかし、その旅は思うように進まず、ウェンディは全ての貯金を使い果たしても有力な情報を得ることができませんでした。さらに追い打ちをかけるように、故郷から悲しい知らせが届きました。行き場を失ったウェンディのもとに、一通の「研究の盛会」への招待状が届きます。それは、悪名高いあの荘園からのものでした。ウェンディは、胸に抱えた疑念や困惑、そして母親や友人たちの希望を携えて、荘園で再び世界を震撼させる暴雨を引き起こすことを決意したのです。
弓使い(ブリュンヒルド・ウェルフ)

趣味:未公開
長所:未公開
好きなもの:未公開
ウェルフ家の物語は先祖から受け継いだバイキングの血筋まで遡り、ナッソー共和国崩壊後、一部の関係者がインド洋に逃げたことから、また生き残ったウェルフの氏族が長い沈黙を破り、スカンディナヴィアで再び活躍しようとした時に始まった。ブリュンヒルドの話は、ラゲルサに端を発する。ラゲルサは一族の家長である「赤髭のエリック」の娘で、エリックはノルウェー海にその一族の名前を轟かせていた。先祖の名を受け継いだラゲルサは船隊を引き継いだ後も生涯、抜きんでた威力を発し、周りの海域ではある祈りの言葉を唱えるのが習慣になっていたほどだ。「神様——どうかウェルフに遭遇しませんように——」畏れられたのはエリックとラゲルサのみならず、一族そのものだった。ウェルフ一族の老若男女は皆、一致団結している戦士であり、伝統的ながらも伝統を軽視していて、同盟を組みながらも同盟を遠ざけている。彼らの存在は各勢力に忌み嫌われ、その奔放さはあの時代の凝り固まった偏見さえ一掃するのだった。ブリュンヒルドはこのような一族に生を受けた——それは敵陣営がラゲルサの出産を狙って奇襲をはかった暴風雨の夜だった。赤子の泣き声が豪雨の中で響き、弱腰な敵のお陰で、悪戦苦闘するウェルフたちは生のチャンスを得た。暁に至り、ラゲルサは女武神の名を赤子に名付けたのだった。一族から非常に愛されて育てられたブリュンヒルドは自由奔放な性格だったが、母親への憧れが非常に強く、母のような船長になりたいと心に誓っていた。だが、ラゲルサは娘に危険な航海活動に参加してほしくない、一族の首領が担う責任のために、娘の幸せと自由まで束縛したくないと望んでいた。そのため、ラゲルサは長男を後継人として育てようとした。しかし、ブリュンヒルドは自身の努力不足のせいで母に選ばれなかったと思いこみ、次男の兄に見守られながら、日々訓練と学習に励んだ。ようやく「ヴィンランド」号と母に作ってもらった弓を受け取った彼女は、母が認めてくれた贈り物だと大いに喜び、その後、行動がますます一族から逸脱していく。彼女は外部から船員を招き、些細な勝利でも徹夜で祝った。自分のチームを作り、慕われる船長になりたいと願って。そうすることで、ラゲルサの「承認」の正しさを証明しようとしていたのだ。だが、ブリュンヒルドはまだ若かった。あのような時代で生きていくためには、どれほどの圧力に抵抗しなくてはならないのかを知らなかった。エリック、ラゲルサは一族のためにどれほど死神と戦ってきたか、富に溺れ死にする者もいれば、人の心がいかに測りがたいものかをまだ知らなかったのだ。「ヴィンランド」号に乗ったから、裏切らないとは限らない……血の色の夕暮れの中、処刑を行う港で、ブリュンヒルドは人質として枷に束縛されている。そこで、夕陽から波を切って現れたのはラゲルサだった。その時ブリュンヒルドは初めて生まれてきた自分を憎んだ——自分のせいで、あの神話の予言のように、戦士を黄昏のヴァルハラに向かわせてしまったのだと。
「脱出マスター」(エフロン・ワイズ)

趣味:未公開
長所:未公開
好きなもの:未公開
ある特殊な「挑戦」を通して、埠頭で活動していた大道芸人「エフロン・ワイズ」は、かつての大マジシャンに代わって舞台に上がるチャンスを得た。一時は拍手と歓声を浴びた彼だったが、それも長くは続かなかった。とあるショーで事故が起こり、割れたステージの鋼材が彼の頭部に突き刺さったのだ。幸い死神の鎌からは逃れることができたが、脳に鋼材の断片が残ってしまったせいで、彼は物覚えが悪くなっていた。断片的な記憶喪失に苦しめられ、エフロンは脱出ショーができなくなった。そんな時、埠頭で知り合った友人から合理的なアドバイスを貰った彼は、高利貸としてのノウハウを教えてもらう代わり、他人に「脱出」に関する指導を行うことでそれなりの暮らしを維持していた。しかしエフロンの記憶喪失は悪化する一方で、気性も荒くなっていった。高利貸や「指導」のおかげで金は入ってくるものの、同時に厄介事もたくさん舞い込んできた。毎日のように負債者が訪ねてきては、借金を踏み倒そうとしたり、彼を脅したり、あるいは部分的に記憶が曖昧な彼を騙したり、盗みを働こうとする始末だ。すっかり警察にも目をつけられたエフロンはより一層疑心暗鬼になり、常に誰かが自分の財産を狙っていると疑うようになった。ただ、その警戒も根拠がないわけではなかった。一時期、彼は見知らぬ人物が我が物顔で彼の家を出入りしていることに気付いたのだ。その侵入者たちは端から彼の存在を無視し、1日中エフロンの脱出ショー用の道具を弄り、帳簿をめくり、貯金箱まで開けていた――もっとも、エフロンはその中の金額などとうに把握していなかったが。何より腹立たしかったのは、彼らが家を出る度に必ずエフロンを鎖で拘束していたことだ。彼らが戻ってくるまで、エフロンはいつも鎖に繋がれたままだった。彼らがなぜそこまで脱出術に興味を持っていたのかは分からないが、それがエフロンにチャンスを与えた。彼らがパフォーマンス用の水槽に入った瞬間、エフロンは外から脱出用通路の鍵をかけたのだ――それは、彼が例の「挑戦」のために特別に設計した錠で、かつての最も偉大な脱出マスターですら開けることはできなかった。絶望し、必死にガラスを叩きながら、1人また1人と泡を吹いていく彼らの姿を、エフロンはじっと眺めていた。ようやく厄介事が片付いた。いいことはそれだけではなかった。ある時の「指導」で、南アジアの商人がアロマオイルの積荷で借金を立て替えた時、そのアロマは神が「記憶の枷を解く」と示されたものだと告げてきた。エフロンは半信半疑で1種類だけ試してみた。香りが漂う中、エフロンはハッと目が覚めた。彼が信じられない思いで物置部屋に行ってみると……蝋燭の光に照らされた鏡には、馴染み深くもどこか違う顔の困惑した表情が映し出されていた。その瞬間、エフロンの意識は砕け散った。
『IdentityV 第五人格』ハンター
復讐者(レオ)

趣味:手芸
長所:革作り
好きなもの:家族
レオ・ベイカーは小型の紡績工場を経営する工場長だったが、友人のフレディ・ライリーのすすめで、小型の機械工場を購入し巨額の負債を抱えてしまった。レオ・ベイカーが工場の悲惨な資産状況に気付く前に、彼の妻とフレディ・ライリーは彼のすべての財産を奪い、姿を消した。負債を背負いきれなくなったレオ・ベイカーは工場に火を放った。
道化師(ジョーカー)(CV:平田広明)

趣味:道化芝居
長所:改装
好きなもの:ナタリー,チェーンソー
ジョーカーは昔、サーカス団の大黒柱だった。生まれつきの泣き顔によって、彼は最も優れた泣きピエロになった。しかし、優秀な微笑みピエロのセルゲイと、雑伎のスターにして絶世の美女でもあるナタリーの入団によって、ジョーカーの世界に変化が訪れた。ジョーカーは「キャリアコース」を変える必要があることを悟った。見て分かる通り、今のジョーカーは永遠の笑い仮面を手に入れ、新たな喜劇の舞台で活躍している。
リッパー(ジャック)(CV:古川慎)

趣味:解剖
長所:ステルス
好きなもの:霧のある夜
「リッパー」がその称号を手に入れる前、彼はジェームズ・ホイッスラーの学生で、エドガー・ドガの影響を受けた有名な芸術家だった。昼間は折り目正しい紳士が、夜は路地裏にふらりと現れ、何も知らぬ哀れな女性を尾行しているなど誰が想像できるだろうか?「リッパー」の名声が大きくなるにつれて、この2つの人格の境界線も曖昧になっていった。
断罪狩人(ベイン)

趣味:ヘラジカを飼うこと
長所:投げること
好きなもの:ヘラジカ、猟犬
ベインは心優しい狩場の番人で、いつも密猟者を逃がしてやっていた。しかし彼の優しさは報われず、ある日密猟者達は引き返し、彼を襲撃した。トラバサミで押さえつけられた哀れなベインは、鹿の群れの弱々しい悲鳴を聞いていることしかできなかった。密猟者達が戦利品を持って離れた後、猟犬がベインを荘園まで引きずり戻した。それ以来ベインは、自分の領地に侵入した人間に対し、それがいかなる理由であっても容赦しなくなった。
黄衣の王(ハスター)

趣味:不詳
長所:不詳
好きなもの:不詳
過去に黄色のコートを纏い、顔が覗えない使者が現れ、とある王朝に訪れるであろう大きな災難を予言した。人々は彼を黄衣の王と呼び、その姿を確かに見た者はいない。彼は災難と苦痛の化身であり、好奇心に満ちた者は常にその足跡を辿り、世界の真相に近づく啓示を見つけようと試みている。
芸者(美智子)(CV:石川由依)

趣味:和歌
長所:舞
好きなもの:能面、ベール、和服
「紅蝶」と呼ばれていた芸者美智子はとある宴会で異国の紳士・マルスと出会い、恋に落ちた。二人は早急に式を挙げ、共にマルスの故郷へと帰った。しかし二人の関係に猛反対したマルスの父は毎日のように皮肉めいた言葉を美智子にぶつけ、ありとあらゆる手段を駆使し、彼女を追い出そうとした。ある日、マルスが出張で家を空けると、美智子はその間に姿を消してしまう。マルスの父は彼女が使用人と駆け落ちしたと言い張り、マルスに新しい嫁を探すよう催促した。 マルスは美智子を探し回ったが、彼女の居場所を知る者はいなかった。
結魂者(ヴィオレッタ)(CV:三上枝織)

趣味:道化芝居
長所:裁縫
好きなもの:ぬいぐるみ、テント
ヴィオレッタはかつて有名な見世物小屋の芸人だった。観衆が興味を失ってからというもの、彼女は落ちぶれ、三流サーカス団で滑稽劇を演じていた。彼女はもう一度舞台に立ち、大スターとして観衆の注目の的になりたかった。1人の機械技師に助けを借りて、ヴィオレッタは自分の体に、機敏に動く機械の義肢と精巧な装置を取り付けた。彼女は新たな演目——人型スパイダーショーを作り出したのだ。彼女のショーは団長に断られたが、ヴィオレッタは諦めなかった。彼女は出演要請を受け、エウリュディケ荘園に自身のリバイバルショーを準備した。明白なことだが、安全上の問題から、観客には近距離で観覧しないことをおすすめする。
白黒無常(謝必安/范無咎)(CV:豊永利行)

趣味:絵画/書道
長所:詩詞/刀剣
好きなもの:司南(シナン)/傘
幼い頃に深い絆を結んだ謝必安と范無咎は、まさに血の繋がった兄弟のようだった。ある日、二人が南台橋を歩いていると、空に雲がかかり、今にも雨が降り出しそうになっていた。謝必安は范無咎に橋の下で雨宿りをするよう言い残し、自分は傘を取りに一旦家に戻ることにした。しかし謝必安がその場を離れた途端に大雨が降りかかり、川の水面は瞬く間に上昇していった。范無咎は約束を破りたくない一心で、橋の下を離れようとしなかった。傘を持った謝必安が駆け戻ってきた頃には、范無咎の姿はもはやどこにもなく、橋は川に飲み込まれていた。謝必安は心を酷く痛め、晴れの日も雨の日も、白い服を着ては当時の黒傘を持つようになり、終いには南台橋で首を吊り、命の終焉を迎えた。二人の絆を見届けたあの黒傘はその後、どこかの商人に買い取られ、行方が分からなくなったという。
写真家(ジョゼフ)(CV:神谷浩史)

趣味:写真を撮ること
長所:絵画、ダンス、フェンシング
好きなもの:秋の日、銀製品
ジョゼフ・ドラソネスはかつて、地元で尊敬を受けていた紳士だった。多大な富を有し、優雅な物腰と異国の訛りを持つこの老紳士の趣味のために、人々は喜んでモデルになった。しかしジョゼフの作品が増えていくにつれて、村の人間は見る見るうちに少なくなっていった。この写真家は、シャッターを通して容姿以外の物も集めていたようだ。
狂眼(バルク)

趣味:機械、仕掛け、建築
長所:機械、仕掛け、建築
好きなもの:機械、仕掛け、建築、ウォッカ
バルク・ラパドゥーラはある建築士の長男である。幼少時代から設計図や様々な機械、工具に囲まれて遊んでいた彼は才能が開花し、20歳の頃にはそこそこ有名になっていた。ある日、彼はある夫婦に雇われ、当時はまだ荒れ果てていたエウリュディケ荘園を訪れる。そこでは建物のデザインを担当し、雇用主の要求に応じて、他の職人と共に荘園を拡張し続けていた。しかし、仕事とは別に、彼が自分のちょっとした「趣味」である仕掛けも加えていったことで、この荘園は次第にバルクの秘密の実験場となった。あの不幸な事故が起こる前まで、彼は新しい仕掛けに夢中になっていたらしい。
夢の魔女(イドーラ)(CV:勝生真沙子)

趣味:生物の改造
長所:不詳
好きなもの:珍しい生物
最初の微生物が現れるよりも前に、イドーラは地球に存在していた。この数十億年間、時間の流れとともに、イドーラは変化からある特殊な能力を得た。それは、周りの生物を吸い込むことでこれらの特性を自分のものにする能力である。そのため、イドーラは異なる顔の分身を生み出せるようになり、そして、どの分身も本体の意識を共有する。イドーラと融合することで、信者は永遠の命を獲得できる。彼女は普段、自分の本体を強力な幻影の中に隠しており、召喚された信者のみ幻影に隠された彼女の真の姿を見ることができる。
魔トカゲ(ルキノ)

趣味:昆虫、爬虫類
長所:毒物学、生物研究
好きなもの:夏
ルキノ・ドゥルギはとても優秀な学者だった。爬虫類生物の研究に夢中だった彼は、ある日同僚から一匹の珍しい毒蛇をもらうと、それきり姿をくらました。人々は彼の部屋で血まみれの鱗を発見したが、奇怪なことに、これらの巨大な緑色の鱗は異常に硬く、表面も不自然なほど粗かった。今まで知られている爬虫類生物のものではないようだ。
泣き虫(ロビー)

趣味:枝の剪定
長所:庭を片付けること、隠れん坊
好きなもの:ねずの木、斧
一夜にして、ロビー・ホワイトは広い家、心地よいベッド、美味しい料理、そして優しい両親を失い、その代わりにホワイトサンド孤児院で繰り返される辛い作業と冷たい管理員を得た。幸い、姉のドロレスのおかげで、彼は庭園の修繕作業にも慣れていき、庭園にあるねずの木の剪定から新たな愉しさを感じていた。その後、教会が孤児院を引き受け、子供達は辛い作業から解放されたが、ロビーだけがそのことを喜べずにいた。しかし、ドロレスは町中で物乞いをする必要がなくなり、シスター達も皆に温かいスープを提供してくれる。せっかく軌道に乗り始めた生活を前に、彼は我儘を口に出せずにいた。これがロビーの最後の記憶だった。彼はねずの木の下で目を覚ました。姉も孤児院もどこにも見当たらず、残されたのは手のひらにある枯れ枝のみ。これで、彼は再び趣味を続けることができる。
血の女王(マリー)(CV:田中理恵)

趣味:ジュエリー、ファッション、ミュージック
長所:ハープ、ダンス
好きなもの:美しいもの
これほど愛らしい美人に、「パン」なんて場違いなものを話題として出す人間はいるのだろうか?彼女は生まれた時から花やジュエリーなどの華麗なものに囲まれ、常にオシャレと美しさを追求してきた。自由な皇家で生まれ育った彼女はおかしな無邪気さが身に沁みついたようで、断頭台にあがった時でさえ、自分の命よりも執行官に切られた髪の事を思い悩んでいた。水に映し出される自分の影と少しずつ赤く染まっていくドレス。それが血の女王の目に映った最後の景色だった。
ガードNo.26(ボンボン)

趣味:処刑、ベーキング
長所:爆発処理、円盤投げ
好きなもの:機械オイル、蝶結び
バルクは25回の失敗を経て、最後の一回でようやくNo.26を手に入れることができた。彼の最高傑作にして、極めて高い自己意識を持つNo.26は、今までにない高効率で仕事をこなせる。そのおかげでバルクは一時的な「休暇」が得られ、煩雑な単純作業から解放され、新しいカラクリの設計に没頭することができた。その間、No.26の自己意識は次第に形を成していき、終いにはボンボンという自分だけの「名前」を持てるまで成長していた。バルクはNo.26の作業効率が自己意識の成長により低下した事に怒りを覚え、No.26の中枢を換えて新しい規則を含んだコードを書き込んだ。しかし奇妙な事に、いくらバルクが中枢を換えても、新しいコードを書き込んでも、No.26は再起動の度、開口一番に「あなたにお会いできて嬉しいです、ボンボン」という言葉を繰り返していた。
「使徒」(アン)

趣味:祈祷、小動物の飼育
長所:神学、木工、オルガン
好きなもの:猫、書籍
奇妙な病気がアンの目を常人のそれとは異なるものに変異させた。更に不幸なことに、その変化とほぼ同時に訪れた流行り病が、彼女の両親の命を奪った。こうして「悪魔の目」を持つ少女の噂は瞬く間に広まり、彼女を死刑に処すべきだと主張する者まで現れた。 怯えながら日々を過ごしていたアンは、纏わりつく死の脅威に脆弱な神経を刺激されていき、自分ですら噂を信じてしまうほどに追い詰められていった。ある新月の夜、眠れないアンは心の安らぎを求めて教会に向かったが、もうじき到着しようという時、木の棘に心臓を刺し貫かれた。死にかけたアンは荒野に捨てられた。絶命寸前の彼女は、暗闇の中から自分を見つめる特別な目の存在を感じた。しかし薄れゆく意識の中、それが神の救いなのか、邪悪な者の呼びかけなのかは分からなかった。
ヴァイオリニスト(アントニオ)

趣味:音楽鑑賞、酒池肉林な生活
長所:ヴァイオリン
好きなもの:赤ワイン、豪遊
「彼は世界に流れるリズムを目で捉えることができる。そして至るところに張り巡らされている弦に操られ、囚われている」。酒や女、名声に浸っても、ヴァイオリニストのアントニオは音楽に対する完璧な追求を諦めはしなかった。彼の演奏は高みに達したが、才能は衰弱の一途を辿った――とあるG線を使った独奏で観客の全員を震撼させるまでは。聞いたことない旋律もさることながら、舞台に佇むアントニオの人ならざる姿は、彼にまつわる奇妙な伝説を作り上げた。ある観客は悪魔が現れ、アントニオの肩越しに彼の両手を操って驚きの技法を見せたのだと揚言した。更に恍惚の中、ヴァイオリニストの全身が弓と弦に変わり、髪すらもリズムの中で音符を奏でていたのを見たという観客もいた。しかし、真実など誰が気にするだろうか?アントニオは誰が自分の体を操っているかなど気にしていない。世界の旋律を弾くことができればそれで良い――彼は音楽の操り人形だ。
彫刻師(ガラテア)(CV:戸松遥)

趣味:自分に似た顔の女性の彫像
長所:彫刻、スケッチ
好きなもの:淑やかな女性
ガラテアはこれといった実績のない彫刻師だった。ある日、彼女は1通の招待状を手にした。謎の富商が彼女を自宅へ招待し、彫像を作ってほしいと申し出たのだ。ガラテアは招待に応じた。依頼先で何があったのかはわからない。ただ、戻ってきたガラテアはまるで別人のように創作意欲を爆発させ、輝かしい彫像の才能を開花させた。ガラテアの家族は一時歓喜したが、ガラテアが飲まず食わず彫刻室にこもるようになると、さすがに不安のほうが上回った。ましてや、ガラテアはまるで彫像が生きているかのように、度々彫像に話しかけている。ある日の夜、ガラテアの父親が再び彫像に話しかけていたガラテアを見ると、怒りを露わにし、彫像を掴んでベランダから投げ捨てた。しかしガラテアは迷わずそれを追いかけるように飛び降り、半身不随となった。家族たちは狂気に陥ったガラテアを精神病院に送り、そこの医師は非人道的な「治療手段」でガラテアを治療した。だがガラテアの病状は一向に好転せず、生きた人間と交流することを拒むようになった。それに、彼女は手元にある彫刻に使えそうなものなら全て彫刻に使い、同じ顔を繰り返し彫り、その作品に自分の名前を付け始めた。その狂気じみた姿を見た病院側は更に強引な手段に走り、彼女を辺鄙な部屋に閉じ込め、1人の女性看護師をつけた。しかしある日、毎日欠かさずガラテアの近況を報告しに本館へ来ていた看護師はいつまで経っても現れなかった。不審に思った医師が部屋の様子を見に行くと、そこにガラテアの姿はなく、血まみれの病室には完成した「傑作」だけが残されていた。
「アンデッド」(ペルシー)

趣味:生命科学、エネルギー転換の研究
長所:不明
好きなもの:化学実験、人体実験
19世紀のマッドサイエンティストの多くと同じように、ペルシーは「死者の蘇生」と「パーフェクトヒューマン」の研究に没頭していた。彼は死体を使って1体のモンスターを作り上げ、その「蘇生」されたモンスターの手によって命を落とした。モンスターを生み出した研究の記録は、あらゆる器材と共に彼の墓に埋められた。しかし、ある嵐の夜、ペルシーの墓は掘り返され、墓穴の中にあるものは一つ残らず奪い尽くされた。ほどなくして、エウリュディケ荘園の最奥から絶望に満ちた雄叫びが響いたと共に、新たな「パーフェクトヒューマン」が目を覚ましたのだった。
破輪(ウィル三兄弟)

趣味:演劇鑑賞、古代の刑罰、低俗なギャグ、奇怪なお面
長所:古典演劇、三人組の雑技
好きなもの:ドラマチックな物語、有名な劇場
ウィル三兄弟は小人症の3つ子である。彼らは幼い頃に両親に捨てられ、お互い寄り添い合って生きてきた。幸い、ある劇場のオーナーが彼らの異形な体に目を付け、彼らを劇団に受け入れた。そして彼らにその体を隠す身分と、ショーを通して金を稼ぐための舞台を提供した。しかしそれも長くは続かなかった。劇場のオーナーはある日のショーの後に突如姿を消し、三兄弟も行方をくらました。数日後、奇怪な体をした芸人が街角に現れた。彼はシーツを被り、マスクをつけ、体で様々な異形を作って奇妙な劇を演じていた。一番多かったのは3つの仮面を被り、壊れた車輪の横にうずくまって、同時に父親、母親と子供を演じる劇だった。「ほうら、壊れた家庭はまるで壊れた車輪のようだ」「誰か1人でも欠けたら」「平穏な暮らしは途端に終わりを迎えてしまう」夜が訪れ、客が最後の1人になった時、彼は被っているシーツを脱ぎ、恐怖に震える相手にこんな質問をした――「君、僕たちの両親を知らない?」翌日になれば、その客の変わり果てた死体が街の隅で発見されるだろう。
漁師(グレイス)(CV:桑島法子)

趣味:潜水、魚群との戯れ
長所:水泳、潜水
好きなもの:水
代々漁業を生業としている漁村に、ある年突然災いが降りかかった。魚たちは謎の死を遂げ、漁師たちが朝から漁へ出ても何の収穫も得られないことが多くなった。それが続き、生計の維持は難しくなっていった。ある日、漁村の上流から捨て子が入った魚籠が流れてきた。村は魚籠の中の女の子を引き取り、彼女をグレイスと名付けた。グレイスは生まれつき声を発せなかったが、彼女が現れて以来、漁村の収穫は日に日に良くなっていった。人々は彼女が漁村の災いを祓ってくれたのだと思い込み、その憶測が広まるにつれ、人々はグレイスを神女として扱うようになった。言葉を発せられなかったため、グレイスは幼い頃から同じ年頃の者たちに孤立させられていた。彼女は人々に変人と見なされる一方、「神女」として勝手に崇拝された。彼女が19歳の年、災いが再び降りかかった。しかし今度は中々収束せず、村人は神に裡切られたのだと思い、その怒りを全てグレイスにぶつけた。そんな中、村人が「偽りの神」を信じたことで真の神の逆鱗に触れたのだと主張する者が現れた。神の怒りを鎮めるためには、1人の生贄を湖の底へ沈めなければならないとも。思いを言葉にできないグレイスはその生贄に選ばれた。錨に繋がれ、網に包まれ、両足を杭で貫かれた彼女は、恨みと哀傷を抱えて湖の底へと沈められた。彼女は魚たちと同じように声を発せられず、世の人々に拒まれたが、気が遠くなるほどの時をかけて、その恨みを心に刻んだ……
蝋人形師(フィリップ)(CV:三浦勝之)

趣味:蝋人形作り、犯罪学
長所:蝋人形作り、人体解剖
好きなもの:家族
人の心の中に悪意が存在する時、その顔や姿も変化する——フィリップはそう信じていた。これは科学だけではなく、彼が求めていた美学でもあった。なんせ、蝋人形の制作自体が医学によって生み出された芸術なのだ。考えてごらん、この理論が証明されれば、この世のどれだけの不幸をゆりかごの中で摘み取れるだろう?フィリップは自身の才能を生かし志を成し遂げようと決心した。ある予想外の訪問によって、彼の科学と芸術は大きく飛躍した。素晴らしい世界はもう目の前だった。しかし、彼は足を止めた。偽りの成功は、彼の目をくらませた。弱さと向上心のなさの対価は、家族を失い、全てを失うことだった。フィリップは悔しさと罪悪感を背負うことにした。一番の懺悔は前に進むことなのだ。ようこそ、この素晴らしい蝋人形展へ。うっかり触らぬようご注意ください。どの作品も勧善懲悪をテーマとする幸せな話になっております。あなたにとって収穫があることを祈っております。親愛なるお客様、どうか怖がらないで。さあ、顔を上げて。あなたの顔を見せてください。
「悪夢」(「オルフェウス」)(CV:三木眞一郎)

趣味:宗教の知識、催眠術
長所:心理学、薬理学
好きなもの:暗い環境
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書記官(キーガン)

趣味:模擬法廷
得意:弁論
好きなもの:読書・文字記録・法律研究
家族の中で一番下の娘だったキーガンは、かつては自分が自由で平等な家に生まれたことを幸福に思っていた。彼女はタ食時の長テーブルで会話をするのが好きで、まるでそこが法廷であるかのように自分の観点から意見を述べたものだった。 しかし彼女が成長すると、兄たちは皆一番優秀とされる学校に進学し、弁護士資格を取って権力の中枢に入っていくのに、彼女は荘園で淑女として過ごしながら縁談をただ待っているだけだった。幼い頃大好きだった長テーブルでのタ食、兄たちが優秀なのを誇る両親、兄たちのお陰で繁栄を極めるキーオ家。それに対して彼女はどんどん無口になり、ついに発言する権利さえも失った。いや、最初から平等などなかったのだろう。両親が彼女に、家族に更なる名声と地位をもたらす貴族への縁談を決めたあと、キーガンは自分の外見を変化させることでそれを拒もうとし、その思惑通りに貴族は彼女の顔を見るなり首を振った。 それから彼女は兄とともに大都市に出向き、普段は兄の為に資料を整理したり、重要な法律条例の書き出しなどを手伝うようになった。 当時、義姉が妊娠中だった。彼女は心機一転、充実した日々を過ごしているように見えた。 しかし、それも長くは続かない。兄の仕事を手伝っているうち、両親とは別に最も愛していたはずの男の本性が、次第に明らかになっていったのだ。 キーガンは当初反抗したが、一人の女性として声を上げる権利を持ち得なかった。彼女は徐々に、女であるという自分の身を嫌悪し始め、行動や服装などもそれに合わせて変容していった。彼女は熱心に兄の食事を『世話』したが、兄の健康状態は悪化の一途をたどり、裁判所への出廷すらキーガンに任せることが増えていった。 この時、すでにキーガンは兄に変わって真の独裁者に変わりつつあった。だが権力の頂点に立ったとき、彼女の心は、自分が受けた不公平な仕打ちに対する復讐に満たされてしまい、初心を忘れてしまっていた。彼女は「It ain't over till the fat lady sings(最終的な結果をやすやすと決めてはならない)」というセリフを非常に好む、なぜなら彼女こそが最後の結末を決めるその人なのだから。
隠者(アルヴァ・ロレンツ)(CV:津田健次郎)

趣味:新聞閲覧・文献閲覧・執筆
得意:電力学・機械工学
好きなもの:発明・学術雑誌
「アルヴァ、我が友よ。君さえも私の研究を否定するのならば、誰が私を理解してくれるというのか」この言葉は、アルヴァ・ロレンツにとっての悪夢だった。当時ヘルマンと共に仕事をしていた彼は、常に「完璧な永久機関」について口論していた。しかしある日、実験が火災を引き起こし、何もかもが焼失した。彼の手に残ったのは、ヘルマンの実験記録と手稿のみだった。長い年月を経てアルヴァは町の有名な発明家となり、勤勉にして誠実な愛弟子もできた。しかし、自身が持ち得る知識の限りを継がせようと思っていた矢先に、彼はその愛弟子から非難と裡切りを受けた。「才能尽きた泥棒に、このような知識を持つ資格などないだろう。あなたは父の研究成果を独占し、私の研究まで妨害した。なぜだ?誰かに先を越されることがそんなに怖いのか?」師弟の争いは瞬く間に町中に広まったが、アルヴァは弁解したいとは思わなかった。世論が高まり、状況が悪化する中、全てを終わらせたのは数年前と同じ爆発だった。アルヴァが目覚めると、ローブを着た者たちが病室の扉を押し開けた。彼らは寛大なる神がアルヴァを救い、新たなる力……そして他人に惑わされることのない二度目の人生を賜ったのだと言った。アルヴァはそこに残ることを選んだ。ここでなら、自分の好きな研究に集中できる。彼はようやく理解した。公式と原理では永遠に人の心を推し量ることはできない。この世で彼の味方になってくれるのは、彼を檻の中から救ってくれた神だけだ。
夜の番人(イタカ)(CV:保志総一朗)

趣味:未公開
長所:未公開
好きなもの:未公開
ある噂がある――冬に入る度、吹雪に覆われた森の奥で遠雷のような足音が聞こえてくると。人の心を寒からしめる唸り声が、静寂の冬の夜にはっきりと響いているのだ。不運な者ならば、頭上の星空が巨大な雲に覆われてしまうのを目にするだろう。その雲は人の輪郭にも見え、その輪郭には怒りに歪んだ顔が浮かんでいる。巨大な角には吹雪の跡があり、枯れてしまった長髪が幽霊のように揺れ、眼のような2つの星は紅紫色の光を放つらしい。ごく僅かな生還者の言によれば、ひとたびイタカに見つかった者は残忍に弄ばれ狩られて死んでいくという。一部の被害者はイタカのレプリカのような化け物と化し、極寒の氷に灼けついた両足を引きずり、吹雪の森の中で永遠に彷徨うのだそうだ。
オペラ歌手(サングリア)

趣味:未公開
長所:未公開
好きなもの:未公開
生臭い液体、霊媒の囁き。サングリアの運命を操るのは一体誰だ?父親の虐待、夫人の救済……光が差すところには必ず影が生まれる。眉間に羊の模様がある女は、彼女の人生を照らしたのか、それともその背後の影を育んだのか?「痛みは再生に必要な道だ」。あの静かな夜、子羊の喉が掻き切られ、神聖な蝋燭の光が夫人の冷たい顔を照らした。「神」を召喚する儀式が終わった後、全てが動き出した。上演されたショーは絶唱となり、劇場は廃墟となった。生きて出られた観客は一人もおらず、舞台裏に掛けられていたマントだけが無事に残っていた。向こうに、まるで幽霊のような羊の影を蠢かせて。
「フールズ・ゴールド」(ノートン・キャンベル)(CV:羽多野渉)

趣味:未公開
長所:未公開
好きなもの:未公開
あの事故は、ノートン・キャンベルに「黄金のような幸運」をもたらした。しかし、幸運は日に日に悪化していく体調を改善してはくれなかった。彼は非常に疲れやすく、肺病もますます深刻になっていたが、そんな身体的な苦しみも、細かい傷から広がる「感染」と比べたらどうということはなかった。「感染」が始まる度、彼は果てしない虚空に陥るような恐怖を感じた。その恐怖は暗い場所にいるとより顕著になり、まるで今もあの底なしの坑道に囚われているかのような心地をもたらした。
時空の影(「アイヴィ」)

趣味:未公開
長所:未公開
好きなもの:未公開
町中の誰もが知っていること――ローソン家には「背中が繋がった姉妹」がいる。出生後まもなく彼女らは「すぐに死ぬだろう」と告げられたが、幸運なことに二人の両親は敬虔なる信仰を持っており、娘たちを決して諦めようとせず、それぞれアイヴィとイーディスと名付けた。幼いアイヴィは今も覚えている。家族の笑顔と喜びが沈黙に変わり、壁の外の「善意」が悪意のこもった誘惑に変貌したことを。周囲への拒絶とともに彼女の心には決意が芽生えたが、彼女の執拗さは彼女を理想の結果には導かなかった。手術から6日後、傷口が酷く感染したことでイーディスが絶命し、アイヴィにもいつ死んでもおかしくない障害が残った。生まれて初めてイーディスの顔を見た幼いアイヴィは、大いなる不条理を感じていた。イーディスの魂が離れた時、彼女は自身の死も悟っていたのだ。「新生」は絶望した誰かのためにある。アイヴィは海を渡り、新たな学校で過ごした数年間で、その素晴らしい学才を際立たせながら、よく似た運命をもつ友人に出会った。精神医療の分野に没頭する友人と違って、アイヴィは魂の研究に異常な関心を寄せた。魂と精神が的確に解釈され、測量かつ研究できるとしたら、これは飛躍的な究極の知識となり、アイヴィの心の底の穴を埋めてくれるかもしれない。彼女の執着心に感動したのか、友人は最初の理解を示さない態度をがらりと変えて、徐々に彼女を応援し始め、さらに精神研究の観点から薬理学のサポートもしてくれた。ところがアイヴィは研究を進めていくうちに、自身が間欠的な記憶障害を患っていることに気付き、時には怪しく感じる夢を見ることもあった。だがこれは悪いことばかりでもなく、彼女は時の垣根を越えて、遠い昔のある瞬間からひょいと「現在」まで移動できるような感覚を体験できた。まるで遠い昔の地球に繁栄していた多くの巨大な植物群も、水の中の鉱石も、ついさっきまですぐ側にあったかのように。しかし残念なことに、こういった喜びは長く続かなかった。学業を遂げた友人と別れを告げた後、彼女のあの感覚も徐々に薄くなっていったのだ。そしてある日、彼女はいくつかの文献の断片と一冊の日誌を受け取った。文献の内容が、自分のおかしな症状に完全なる説明をくれた。これらを記録した人物は相当な専門知識を持つらしいが、行間から精神の異常を思わせる狂った言葉遣いが見られた――それは非常に古い存在で、異なる空間、時間の中を自由に通り抜け、魅了された人の脳と心を占有している。アイヴィはこの脆い命綱を必死に掴んだ。意識が明瞭になると、彼女は自身でも説明できない「何か」に変化していたことを悟った。3つの大きな目が不自然に眼窩にはまり、喉からも人間ならぬ粗野な言葉を発していたが、彼女はこれを「贈り物」だと信じていた……次第にアイヴィは学校に姿を現さなくなった。ひとりで部屋にこもっているのか、またははるか遠いところに行ってしまったのか……彼女の行方を知る者はいない。
「足萎えの羊」(ジェフリー・ボナヴィータ)

趣味:未公開
長所:未公開
好きなもの:未公開
生まれつきジェフリーの左足は不自然な角度に曲がっている。成長するにつれ、湾曲は大きい角度になりますます目立つようになった。彼の両親はこれは天罰だと信じ込み、運命に抗うことを放棄したが、運命の扉はまだジェフリーに開いていた。ホーソン動物園の園長が街で彼を見かけ、自らの手元に引き取ったのだ。居場所を失って恐怖のどん底に居たジェフリーは少しずつ周りの動物に慰められ、動物と一緒に成長していった。猛獣のライオンも彼の手には頭をこすりつけるほどになり、彼は心慰められていった。動物の行動に最も詳しくなり、動物園の飼育員を勤めながらも、幼い頃から続く暗い思惑が今もなお彼に付き纏っている。一部の人たちはこう思った——ジェフリーには特殊な邪悪なる力が宿っているに違いない、だから通常では人に懐かない野獣まで操れるのだと。平穏な生活はやがて現実の障壁に阻害され、単純な動物鑑賞ではもう集客できなくなっていた。売上を維持するために、園長は流行りのパフォーマンスを参考にし、動物園でもパフォーマンスを始めようと決める。動物と慣れ親しんだジェフリーは当然、ショーの進行担当として一番に白羽の矢が立った。動物たちが生きていくためなら仕方ない、不本意ではあったが、ジェフリーはステージに上がる。彼の異様な見た目もさることながら、動物たちとの息ぴったりの演出、さらにステージに仕掛けられたトリックもあって、彼は超絶的なパフォーマンスを実現した。しかし、集客を維持するためにはパフォーマンスもレベルアップしなければならないし、少しずつパフォーマンスの内容を過激にしていく必要がある。だが、ジェフリーは動物を守るためにパフォーマンスの内容を慎重に吟味していた。これに園長は堪忍ならず、ホーソン動物園は誇張した内容の宣伝を始めてしまう。観客には前人未聞、刺激満点なショーを約束するとしたのだ。だが、そのショーに出演する調教師は知らない名前だった。かつては調教師だったジェフリーは動物たちと同格にされ、ステージに立ち、足には鎖がはめられた。園長が鎖はショーのためだと言い張ったのだ。観客は満足して、新しいショーは猛獣と近距離で刺激も満点だと称賛されたが、このショーの裏に隠れている真相を気に留める人はいなかった。ホーソン動物園はいつも異なるショーを前面に押し出し、観客の高まる要求に応え続ける。とある新しいショーが始まる直前、猛獣を閉じ込めた扉がすべて開いていることに皆が驚愕する。ショーが始まる合図である煙が立ち昇った瞬間、人々がいる建物こそが、もう一つの「檻」と化したのだ。
「フラバルー」(マイク・モートン)(CV:福山潤)

趣味:未公開
長所:未公開
好きなもの:未公開
生き残った肉体は空虚な殻に過ぎない。あの残酷な夜を経て、彼はすでに移動する廃墟と化してしまった。
雑貨商(バレンティナ・ヤガ・ヴァシーリエヴァ)

趣味:未公開
長所:未公開
好きなもの:未公開
世界は始めから傾いた天秤のようなものだが、愛が不足した分の重りを補ってくれると、幼いバレンティナはそう信じ続けていた。苦の多い大家族に生まれながらも、両親は仲睦まじく兄弟関係も良好だった彼女は、貧しさの中で生きる希望を失うどころか、幼い頃から才覚に恵まれ、商売の才能を開花させていた。平凡な品物を面白い小物に改造し、それらを市場で輝くコインに換えていた彼女は、幾度も両親の心からの驚嘆を勝ち取っていた。彼女にとって貧困は、この完璧な家族の中では取るに足らない欠点でしかなかった。しかし、運命は瞬く間に変わるものだ。父が失業をきっかけに賭博に溺れて以来、幸せな笑い声はこの家から消えた。バレンティナが必死に雑貨を売って稼いだお金は、厚くなるばかりの借金の帳簿を埋め尽くすことも、とうに崩壊した家庭を修復することもできなかった。それ故に、フードで顔を隠した見知らぬ男が血のように赤い宝石を差し出してきた時、生きることに疲弊していた彼女はこれが「等価」な取引かどうか考える余裕すらなかった。月明かりに染まる虚無の囁きが視界を侵食し、咲き誇るはずの青春が静かに枯れ始めていることにも気づかずに……「私のバレンティナ、どうか彼らを……あの幸せだった日々を取り戻して……」母の最期の言葉は、彼女が人生を賭す旅路の始まりとなった。数年後、長く続いた飢饉と暴動がようやく終息した時、軽やかな呼び売りの声を響かせる少女の姿は市場から消えていた。あの古びた屋敷と共に、炎に染まった月夜に飲み込まれたかのように、忽然と。そして今、流離いの行商人たちの間では奇妙な噂が流れていた――赤い月が昇る夜には、不気味な子守唄を口ずさむ腰の曲がった老婆が現れる。彼女は朧げな月光の下で優しく飴玉を差し出し、迷える小鳥たちを未知なる帰路へと誘うらしい……
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